<あらすじ>
大学のゼミの最中に浦沢右が、京都府警三条署の刑事・白石亜子の呼び出しを受ける。誘拐事件が起きたのだが、さらわれたのは人間ではなく尾形乾山の水指だった。持ち主である呉服店の女主人のもとに謎めいた暗号のような手紙が届く。右は犯人の指示を次々に解読していくが、4か所目の場所が実家の浦沢骨董店だった。さらわれた水指の写真を見た曜子は、1000万円の価値まではないと指摘する・・・。
(NHK公式HPより)
では、続きから(重複アリ)……。
曜子(藤村志保)が留守番する浦沢骨董店に“乾山の角皿”を求めて男性客が現われる。
客は角皿がすぐに見つからないと知るとその場を去ってしまう。
今度は入れ違いに現われる少女。
少女も先の客と同じく“乾山の角皿”を求めるが、男性客の存在を知ると慌てて後を追い店を飛び出すのだった……。
数日後、大学にてゼミの最中のこと。
右(財前直見)は亜子(南野陽子)に呼び出しを受ける。
身代金1千万円の誘拐事件が起きたらしい。
ただし、攫われたのは人間ではなく、尾形乾山の「四方水指」という焼き物だった。
「四方水指」の持ち主である呉服店の主人・磯部妙子によれば、10年前に亡くなった夫の形見だと言う。
そんな妙子のもとに、奪われた水指の写真と謎めいた暗号のような手紙が届く。
一目見て、暗号が「南禅寺山門に十時」を指すと見抜く右。
それに従い、妙子と亜子は現地へ向かう。
入替りに妙子の娘・エミが帰宅。
その姿を見て右は驚く。
エミは浦沢骨董店にやって来ていた少女だった。
エミによれば亡くなった父の趣味は骨董で「四方水指」も父のコレクションのひとつだと言う。
エミが捜している「乾山の角皿」も父の持ち物だったが、父を嫌った祖父により処分されてしまったらしい。
その後、祖父により父が追い出された直後に死亡したとの話だった。
そこで、兄・尾形光琳と弟・乾山のエピソードを語って聞かせる右。
派手好きで身代を食い潰した兄と対照的に保守的な弟の物語にエミは心を揺さぶられる。
その頃、南禅寺の妙子と亜子。
妙子がまたも暗号を発見する。
「風、信、雲、書」
これらが弘法大使の筆を指すと見た右は東寺の五重塔へ向かうよう指示。
そこにはまた暗号があった。
「窯」
これを乾山の窯と見た右は鳴滝の法蔵禅寺へ向かうよう指示。
そこにもまた暗号があった。
「新門前 浦沢骨董店」
なんと、次の場所は浦沢骨董店だった!!
駆け付ける右と亜子に対し、四方水指の写真を見た曜子は「これに1千万円の価値まではない」と指摘する。
「しかし、その人によっては価値が変わるかもしれない」と謎の言葉を付け加える曜子。
暗号も終わり、行き詰る中で、当の水指が妙子の手許に戻って来たと連絡が。
妙子が手にする四方水指を目にした右はあることに気付く。
右は亜子に妙子の元夫・磯部(野村)幸太郎について調べるよう忠告。
結果、野村が借金のトラブルで相手を殺害して逃亡犯だったことが判明。
だが、当の野村自身は逃亡先のカプセルホテルで火事に巻き込まれ焼死していた。
右は妙子の元に返却された水指が盗まれた物とは別物と看破。
発見された水指は、事件を早期解決させたい妙子が用意した別物だったのだ。
妙子は犯人の正体に気付いていた。
同じ頃、エミは小林という男性の家を訪れていた。
余りに静か過ぎる小林宅に違和感を覚えるエミ。
上がってみると小林は既に殺害されていた。
驚くエミの背後には何者かの影が……。
妙子から事情を聞く右たち。
妙子はエミが「浦沢骨董店で父親が生きているの目撃した」と語っていたのを耳にしており、今回の騒動の犯人がエミだと気付いた為に事件を有耶無耶にしようと目論んだのだった。
エミの目的は死んだとされる父を警察を使って捜し出すこと。
エミは幸太郎が殺人の罪を犯したことを知らなかったのだ。
妙子はエミに幸太郎が殺人罪で追われる身であると教え、幸太郎の生存について口外を禁じたのだった。
妙子はすべてを明かすと、エミが水指盗難に協力した小林宅に居ると教える。、
小林宅へ向かった右と亜子は、案の定、小林の死体を見つける。
エミは小林を殺害した犯人に連れて行かれたようだった。
死体を目撃し、やって来たことを後悔する右だったが、小林の部屋を見まわし「何かが足りない……」と呟く。
同時刻、浦沢骨董店に幸太郎と思われる男が再び来店。
右の依頼で男を必死に引き留める曜子。
曜子の行動は奏功し、右はついに男を捕まえる。
男はやはり幸太郎だった……。
小林について聞き込み捜査を行う亜子。
喫茶店のマスターによれば「小林ともうひとり友人らしい人物がよくやって来ていた」らしい。
その男が犯人なのか?
幸太郎から事情を聞く右。
幸太郎は殺人を犯した後、逃亡生活を続けていた。
焼死したと思われたことに乗じ、身を隠していたのだ。
逃げ続けるうちに浦沢骨董店に角皿があると知り何度も訪ねて来たらしい。
幸太郎と話しているうちに小林宅の違和感の正体に気付く右。
それは写真撮影用の器具が一切無かったこと。
つまり、小林以外にもうひとり協力した人物が居るに違いない!!
右の推理に、幸太郎は過去に写真館の主・北山が異常なほど水指に執着を示していたことを思い出す。
急いで写真館のある西聖町に向かう亜子。
しかし、写真館は閉鎖されていた。
なんでも、北山は今は喫茶店を営んでいるらしい。
アイツだ!!
亜子の脳裏を喫茶店のマスターの顔が過る。
慌てて喫茶店へ向かう右と幸太郎。
幸太郎は警察に捕まることも厭わず娘のもとへ。
その頃、北山はエミを殺害しようとしていた。
そこへ間一髪飛び込んで来る亜子たち。
こうして、北山は逮捕される。
幸太郎も連行されることに。
別れの時間を過ごす幸太郎と妙子、エミ。
ここで、水指が2つあった理由が明らかに。
最初に幸太郎が手に入れた水指は贋作だった。
妙子はそれを知り真作を入手していたらしい。
妙子は夫・幸太郎の為に内助の功を尽くしていたのだった。
今回、エミにより持ち出されたのは贋作。
後に妙子が用意した別物が真作だったのである。
だが、贋作であってもエミや妙子にとってはそちらの方がより大事。
何故なら幸太郎の想い出の品だからである。
これこそ、曜子の語った言葉の意味だった。
一方、当の曜子は“乾山の角皿”を捜し出していた。
これはいずれ幸太郎の手許に戻るのだろうか?―――4話了。
<感想>
全6回中4回目です。
全体的に淡々とした美術品の様なドラマとの印象。
財前直美さん演じる浦沢右が飄々としたイイ感じ。
南野洋子さん演じる白石亜子も毅然としてイイ感じです。
では、今回の感想は。
妙子たちの家族愛がテーマの話かな?
その点は明確に打ち出されていて良かったです。
小林君が可哀想だったのと、光琳と乾山のエピソードが余り活きてなかったような気がする点が残念。
この点がちょっとモヤッとしました。
ただ、右と亜子はキャラクターが確立されだしたのでかなり見ていて楽しい。
あと、2話で終わりは惜しいなぁ……。
来週は「仮面の告白」ならぬ「能面の告白」。
右が容疑者になる話らしい。
どんなサプライズが待つのか!?
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・「フェイク〜京都美術事件絵巻」公式HP(NHK公式HP)
http://www.nhk.or.jp/drama/fake/
・「フェイク〜京都美術事件絵巻」公式ブログ(NHK公式ブログ)
http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1060/
◆関連過去記事
・2011年1月4日からスタートされるNHKドラマ10は「フェイク 京都美術事件絵巻」に決定!!脚本は「相棒」や「科捜研の女」で知られる岩下悠子先生に!!
・NHKドラマ10「フェイク〜京都美術事件絵巻」1話「幻の伊藤若冲」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・NHKドラマ10「フェイク〜京都美術事件絵巻」2話「信長の油滴天目茶碗」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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