2011年02月05日

金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

閑静な高級住宅地には似つかわしくないパトカーが走り来る。停まったのは宗田デンタルクリニック前。歯科医師、宗田郁夫(天宮良)が、心臓近辺に鋭利な刃物が刺された状態で見つかったのである。第一発見者は、妻、恵美(櫻井淳子)。警視庁捜査一課警部、占部明日香(神保悟志)が捜査を進めている中、白い手袋をした、東京地検、霞夕子検事(沢口靖子)が検察事務官、桜木洋一(西村和彦)を伴って鑑識の背後から姿を現す。臨場を好まない検事が多い中、好んで現場に出向く夕子を占部刑事は疎ましげに扱う。そこへ宗田の従兄弟、長沢章(植草克秀)が入ってくる。偶然にも長沢は夕子の夫の主治医だったのだ。家は荒らされているが鋭利な刃物により一撃で殺害されており、抵抗した傷もないというところから、顔見知りの犯行ではないかと夕子は推測する。

そこで恵美は郁夫がちょうど事件の一年前に起こした交通事故のことを語り始める。実は郁夫が運転中、突然飛び出してきた少女をひき殺してしまったのである。しかも殺人現場から男性の指紋がひとつだけ見つかる。少女、かえでの父、臼井孝一(池上リョヲマ)による復讐による犯行と誰もが思う中、夕子だけは指紋がひとつだけ見つかったというところに不自然さを感じとり真実を探り続けるのだった。宗田の従兄弟、長沢も臼井は殺人事件を起こせるような人物ではないと否定する。長沢は、一周忌の日に、伯父である郁夫の父親のもとに立ち寄った帰り、郁夫の代わりに臼井の家にお線香をあげに行ったが留守だったという。依然留守のままという臼井孝一の行方を探っていたところ臼井が発見される。しかも死体で。一気に事件は混迷を深めるのだった…。霞夕子ならではの明晰な推理と血の通った捜査により真相へと近づいていく。
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

捜査陣が宗田郁夫殺害を臼井の犯行で解決しようとする中で、ひとり夕子は捜査継続を主張する。
残された指紋がひとつだけという事に作為を感じたからだ。

その中で、被害者・宗田が酷薄な人間だったと明らかになる。
反面、長沢の評判は上々。
対照的な二人だが、宗田が長沢を支配するという歪な関係だった。
長沢は宗田の父に恩義があり、歯向かえなかったのだ。

臼井の死体が発見時から移動していたことが判明。
どうも、何者かが動かしたらしい。

さらに、長沢と宗田の妻・恵美が高校時代からの知り合いだと分かる。
互いにほのかに想い合っていたらしいが、宗田が強引に奪ったのだ。

そんな中、歯科医師が歯型に使う「アルギン酸印象剤」により人工的に指を作ることが可能と分かる。
このことで、夕子は犯人が臼井の親指をねつ造したと考える。

しかし、検出された指紋から臼井の皮脂と思われるDNAが検出。
人体からでもDNA検出が可能な技術水準となった昨今、ほぼ間違いないらしい。
ねつ造された親指では皮脂は付着しない筈だが……。

こうして否定されたかと思われた親指ねつ造説だったが、死体に擦りつけることで皮脂の痕跡を残すことは出来ると判明。
だが、「犯人がそれを行った」との確たる証拠はない。

大きな壁にぶつかった夕子は悩む。

決め手に欠ける状況が依然として続く中で、捜査本部に詰めた夕子は臼井の遺体写真からあることに気付く。
夕子が注目したのは臼井の遺体が持っていたかえでの写真。

じっとそれを凝視した夕子。
胸ポケットに仕舞われた写真が裏向きでは無く表向きだったことから、何者かが写真を仕舞い直したと仮説を立てる。
つまり、犯人は臼井の死体から落ちたと思われたかえでの写真を拾い直し、わざわざ胸ポケットに戻していたのだ。
それに、臼井の遺体が安らかな死に顔だったことを思い出した夕子は鑑識にある調査を依頼する。

ついに夕子は自身が考える真犯人……長沢と対決。

夕子の推理はこうだ。

臼井宅へ線香を上げに寄った長沢。
しかし、臼井は留守だった。
仕方なく、帰途に就いた長沢の目に見知った臼井の軽トラックが止まる。
気にかかって周囲を捜してみると臼井が自殺していた。
娘・かえでを亡くした為に悲嘆に暮れての自殺だった。
それを見た長沢は咄嗟にある計画を思いついた。

それこそは宗田郁夫殺害のシナリオだった。

まず、トリックのために臼井の死体を隠した。
このために発見時と死体の位置が変わったのだ。
次に臼井の軽トラックを使い宗田宅へ向かった長沢。
宗田の妻・恵美が睡眠薬を常用していることを熟知しており、宗田の帰宅を待ち構えた。
宗田自身は恵美に隠れて浮気しており、睡眠薬が最も効用を発揮する深夜過ぎに帰宅することが通例となっていた。
そこで、さも今訪ねたように声をかけると上がり込み宗田を殺害。
宗田の医院から「アルギン酸印象剤」を盗み出し臼井の指を偽造、例の指紋を残した……。

だが、夕子の推理を聞く長沢に動揺はない。
あくまで悠然と構える自信の源は夕子の推理に証拠がないことにあった。
その点を主張する長沢に夕子は唯一無二の証拠を突き付ける。

それは、長沢自身の情の厚さにあった。
長沢は臼井の死体を発見した際に目を開いたままの臼井を憐れに思い目を閉じてやったのだ。
それも、死者に敬意を表し素手で。
この際、臼井の瞼に長沢の指紋が残されていた。
夕子が依頼した鑑識の捜査とはコレだったのだ。

長沢は人体からもDNAが検出できることを知りながら、どうしても放って置くことが出来なかったと言う。

宗田殺害の動機はかえでの事故死にあった。
事故当日、運転中の宗田は長沢に恵美を一日貸してやろうと持ちかけた。
宗田が何を考えていたのか詳しくは分からない。
おそらくは、苦しむ長沢の姿を面白がる為だろう。
しかし、恵美を本当に愛していた長沢はこの言葉に激怒し、宗田に喰ってかかる。
宗田の注意が逸れたそのときに事故が起こったのである。
だが、宗田は父にすがり事故原因をかえでの過失にすり替えた。
これ以降、長沢は宗田を許せなくなった。
もともと、宗田に支配され続けていた長沢は、愛していた恵美をとられたことを恨みと共に思い出し実行するかしないか分からない殺害計画を練っていた。
そこへ臼井の自殺が契機となって実行に移されたのだった。

恵美へ愛の言葉を残し連行されて行く長沢。

捜査本部は無事解散。
対立もあったが最後には和解した夕子と刑事たち。

そして、夕子はかえでに花を供えていた。
そこへかかってくる電話。
もちろん、夕子の家族のものである―――エンド。

<感想>

原作は夏樹静子先生「青い指」。
だが、調べてみても詳細は判明せず。
とりあえず、分かったことは「青い指」とのタイトルの作品が桃井かおりさん版「霞夕子シリーズ」にて映像化されたらしいとのことのみ(火曜サスペンス劇場 セレクション1 DVD-BOX収録)。
それがこちら。

<桃井かおりさん版「霞夕子」シリーズ「青い指」あらすじ>

新婚の歯科医が何者かに殺された。現場の指紋は消されていたが、拭き忘れたと見られる親指の指紋を鑑識が採取した。まもなく、被害者に恨みを抱く男の自殺死体が発見され、その指紋が殺人現場にあったものと一致。事件は一件落着かと思われた。だが、女検事・霞夕子(桃井かおり)は、自殺死体に付いた妙な臭いに注目した。

【キャスト】桃井かおり、内藤剛志、蜷川有紀 ほか
(アマゾンドットコムさんより)


ほぼ、今回の沢口さん版霞夕子と同じ感じ!?
それと、これを見ても分かるけどタイトルの「青い指」は、ねつ造された模型の指のことを指しているみたいですね。

あらすじを読んで旧ドラマ版「青い指」に興味を持った方は本記事最下部にアマゾンさんへのリンク(火曜サスペンス劇場 セレクション1 DVD-BOX)を用意しているのでそちらからどうぞ!!

では、ドラマ版感想。

沢口さん版は、あくが強いと言うよりは淡々とした印象。
霞夕子といえば、初代桃井さんを想い浮かべる管理人としてはあちらが一番と思いますが、コレはコレでなかなか良いのではないでしょうか。

事務官役の西村さんは鑑識係のイメージが強かったのですが、本作では見事にイメージチェンジに成功していた印象。

ストーリー的には特に訴えるものがあるワケではありませんでしたが、手堅くまとまっており充分及第点。
総合的に中の上かな。

他に気になった点は……。

今回、夕子の家族が名前のみで姿を見せませんでしたね。
桃井さん版や鷲尾いさ子さん版&床嶋佳子さん版では家族が出演していたのでその点は特徴的でした(ちなみに前者と後者で家族構成&家族の名前が違う。今回も違うものとなっていた)。
コロンボの「うちのカミさん」と同じですね。

それにしても、最近の金曜プレステージはリメイクものが多いですね。
本作と同じ夏樹静子先生原作の「朝吹里矢子シリーズ」や、内田康夫先生原作の「湯布院殺人事件」など、精力的にリメイク。

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス弁護士・朝吹里矢子〜古都・おさない証言にゆらぐ老舗〜能登和倉温泉・目撃者は5才児金沢−東京繋ぐ犯行のシナリオ」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ 内田康夫ミステリー・湯布院殺人事件「遺産相続を巡る旧家の呪い霧の里で起こった骨肉争いに次々人が消える犯罪心理のプロ和泉が暴く悲しい家族の怨念待望の新シリーズ!」(11月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

これはシリーズ化を視野に入れてるんだろうなぁ。

◆夏樹静子先生関連過去記事
【書籍】
「見えない貌」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「てのひらのメモ」(夏樹静子著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「天使が消えていく」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ】
月曜ゴールデン夏樹静子原作「Wの悲劇」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン 夏樹静子サスペンス「見えない貌〜イソ弁里村タマミの事件簿〜ダムに美しき水死体!出会い系美人妻の孤独と禁断愛…真相を追う母を襲う新たな殺人…真実のカギは親子愛」(6月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「夏樹静子作家40年記念 天使が消えていく〜小さな命を守れ!欲望の街を走る女性記者!死者からの手紙!驚愕の結末とは!?」(10月30日放送)ネタバレなし感想

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス弁護士・朝吹里矢子〜古都・おさない証言にゆらぐ老舗〜能登和倉温泉・目撃者は5才児金沢−東京繋ぐ犯行のシナリオ」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

霞 夕子(東京地検 検事):沢口靖子

桜木洋一(検察事務官):西村和彦
占部明日香(警視庁捜査一課・警部):神保悟志
宗田恵美(宗田郁夫の妻):櫻井淳子
宗田郁夫(被害者 歯科医師):天宮 良
宗田昭夫(郁夫の父 医学博士):品川 徹

岩瀬厚一郎(警視庁捜査一課 管理官):石丸謙二郎
梅野昭典(警視庁捜査一課 占部の部下):清水 伸
高橋健一(地元所轄所 刑事):阿南健治
臼井孝一(かえでの父):池上リョヲマ
 ○
長沢 章(医師):植草克秀 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


「火曜サスペンス劇場 セレクション1 DVD-BOX」です!!
火曜サスペンス劇場 セレクション1 DVD-BOX





【関連する記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。