2011年03月13日

第64回日本推理作家協会賞ノミネート発表される!!

第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編、短編、評論その他の3部門)のノミネート作品が発表されました。
候補作は次の通り。

【長編および連作短編集部門候補作】

『明日の雨は。』伊岡瞬(角川書店)
『華竜の宮』上田早夕里(早川書房)
『アルバトロスは羽ばたかない』七河迦南(東京創元社)
『隻眼の少女』麻耶雄嵩(文藝春秋)
『折れた竜骨』米澤穂信(東京創元社)

【短編部門候補作】

『原始人ランナウェイ』相沢沙呼(野性時代11月号)
『殷帝之宝剣』秋梨惟喬(もろこし紅游録 東京創元社)
『芹葉大学の夢と殺人』辻村深月(オールスイリ)
『天の狗』鳥飼否宇(メフィスト2号)
『人間の尊厳と八〇〇メートル』深水黎一郎(ミステリーズ!41号)

【評論その他の部門候補作】

『エラリー・クイーン論』飯城勇三(論創社)
『遠野物語と怪談の時代』東雅夫(角川学芸出版)
『現代本格ミステリの研究「後期クイーン的問題」をめぐって』諸岡卓真(北海道大学出版会)
(各部門共に敬称略、作品による50音順)


意外な印象を受ける作品がちらほらある中で、妥当と言えるかなりの話題作と実力作が名を連ねた感じか。
米澤穂信先生は第63回の「追想五断章」に続き2度目のノミネート。
東雅夫先生も去年に引き続きのノミネートとなります。
そんな中、現在絶好調の話題作「謎解きはディナーのあとで」は残念ながらノミネートを逃しました。

長編部門の「隻眼の少女」と「折れた竜骨」、評論部門の「エラリー・クイーン論」と「現代本格ミステリの研究」は「第11回本格ミステリ大賞」にもノミネートされており2冠達成なるかが注目されます。
「折れた竜骨」は他にもブクログ大賞にもノミネート中、こちらの結果も気になるところ。

第11回「本格ミステリ大賞」(小説部門、評論・研究部門)ノミネート作品発表!!

皆で選ぶ「ブクログ大賞」、第2回ノミネート作品出揃う

長編部門ノミネート作「隻眼の少女」と「折れた竜骨」には、過去記事にネタバレ書評(レビュー)ありますね。
興味のある方はどうぞ!!

「折れた竜骨」(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「隻眼の少女」(麻耶雄嵩著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

参考までに第63回の受賞作はこちらでした。

<長編および連作短編集部門>
飴村行「粘膜蜥蜴」(角川書店)
貫井徳郎「乱反射」(朝日新聞出版)

<短編部門>
安東能明「随監」(「小説新潮」平成21年5月号)

<評論その他の部門>
小森健太朗「英文学の地下水脈」(東京創元社)

第63回日本推理作家協会賞発表!!

今年はどの作品が受賞するのでしょうか?
第64回日本推理作家協会賞受賞作発表は2011年4月22日(金)です!!

ノミネート作「明日の雨は。」です!!
明日の雨は。





同じく「華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)」です!!
華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)





「エラリー・クイーン論」です!!
エラリー・クイーン論





「現代本格ミステリの研究― 『後期クイーン的問題』をめぐって [北海道大学大学院文学研究科研究叢書17]」です!!
現代本格ミステリの研究― 「後期クイーン的問題」をめぐって [北海道大学大学院文学研究科研究叢書17]





「遠野物語と怪談の時代 (角川選書)」です!!
遠野物語と怪談の時代 (角川選書)



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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説賞関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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