2011年03月23日

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第37話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第37話ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧:

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せるが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏実:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。現在は水原と行動を共にしている?14話より登場。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。実はキーマン?

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

<第37話あらすじ>

関口を捕らえ、攻守逆転した大和。
早速、関口に対して尋問を行うことに。

しかし、そこは一筋縄ではいかない関口。
逆に自分のペースに巻き込むとともに、誰が自分を撃ったのか確認しようとする。

一方の大和も只者ではない。
関口が所属する組織の人間の犯行ではないかと推察しつつ、こちらも主導権を握るべく関口の黒幕を吐かせようとする。

大和の質問には答えず、大和の泰成への不信感を助長させようとする関口。
それには応じず、あくまで未来の両親の解放と殺人の冤罪を晴らしてさえ貰えれば、旧500円札を渡してもよいと取引を持ちかける大和。

丁々発止のやりとり。
均衡が崩れたのは関口の挑発からだった。

関口は、黒幕が3億円事件の犯人であるとの大和の推理を容れた上で3億円事件の犯人は大和の父・鉄也であると指摘。
たじろぐ大和に畳みかけるように、発端である老刑事殺し(1話参照)が自身の犯行であると教えるのだった。

父の死についても知っている様子の関口を殴りつける大和。
だが関口は怯むどころか、「流石、3億円事件の犯人の息子」と煽りたてる。
この言葉に、大和は平常心を喪失。
再び殴りつけると怒りのままに絞め殺そうとしてしまう。

そこへ、騒ぎを聞きつけた未来が駆け付け制止する。
未来の姿にハッとした大和は冷静さを取り戻すべく、落ち着こうとする。

その脳裏には1話の老刑事の名前が甦っていた。
目の前で死なれたショックから記憶を封印していたらしい大和。
浮かび上がった老刑事の名は“東海林旭”と言った―――38話に続く。

<感想>

老獪な関口。
大和を翻弄しますね〜〜〜。
今回は大和と関口のやりとりが主でしたが、新たな発見がありました。
それが次の2点。

@関口は自身を銃撃した人物について心当たりがない!?
A1話で殺害された老刑事は過去篇に出て来た東海林!!

@については、どうも関口は大和たちに撃たれたと思っていた様子。
それが、大和たちではないと知ったにも関わらず動揺なし。
組織の人間による銃撃でもない?

そしてA、こちらが驚き。
1話で殺害された老刑事こそが、25話に出て来た東海林であることが判明しました。
東海林と言えば、竜と土門が争っていた際に場を治めた雄大に興味を持った人物。
登場人物一覧にも名前が記載していましたが、此処で出て来るとは思いませんでした。
実は、完全に忘れていました……うっかりです。
早速、登場人物一覧にも手を加えてあるので良ければどうぞ。
ちなみに東海林が登場する1話と25話へのリンクはこちら。

「講談社ヤングマガジン」連載「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話(ヤングマガジン27号掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第25話ネタバレ批評(レビュー)

これで、過去篇の登場人物から東海林と沢田の現在が明らかになりました。
気にかかるのは他の人物の行方。
作中では、3億円事件後に仲間割れ(?)が勃発したような描写があり、射殺体まで出ている様子。
これが、現在とどう繋がるかも気になる。

そして、大和を止める未来。
やはり、未来は暗黒面に囚われそうな大和を助ける光となりそうです。
イイ感じ!!

それにしても……此処に来て、過去篇が功を奏し始めましたね。
あれで大きく基礎固めが出来たおかげで、話の幅がかなり広がりました。

建物同様に物語にも基礎固めが肝心。
この「モンタージュ」という物語も、大きくしっかりとした物が出来そうです。
そう言えば、関口に揶揄された不審な泰成の動きも気になります。

逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
38話に期待です!!

ちなみに、2011年3月4日には「三億円事件奇譚 モンタージュ」の第3巻が発売。
購入希望者は本記事下部のアマゾンさんリンクから是非!!

◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「三億円事件奇譚 モンタージュ」(講談社ヤングマガジン連載)第1話から30話までまとめ
(各話レビューへのリンクです)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第31話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第32話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第33話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第34話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第35話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第36話ネタバレ批評(レビュー)

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