2011年03月30日

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第38話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第38話ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧:

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せるが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。現在は水原と行動を共にしている?14話より登場。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。実はキーマン?

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

<第38話あらすじ>

大和たちと別行動をとっていた泰成。
彼の狙いは厳島から出て来るであろう謎の関口狙撃犯を捕まえることだった。
暫くの間、フェリー乗り場を見張る泰成だったが、目的の人物は現れない。
しかし、泰成はそれすら見越していた様子。
余裕を見せると、更に揺さぶりをかけることを決意する。

一方、その頃の夏美はといえば……友人と遊んでいるもののどこか上の空だった。
それもその筈、彼女は水原と待ち合わせの約束を控えていたのだ。
早々に切り上げると、水原の元へ向かう夏美。
水原は不安な様子の夏美を「君は絶対に守る」と励ます。

大和の元へ戻った泰成。
留守中に大和が関口を殺しかけたと知った泰成は大和に向かい激怒。
どうやら、泰成の目的には関口が必要不可欠らしい。

泰成はひとしきり怒りを発散させ続ける。
信用していなかったものの、泰成の豹変ぶりに驚きを隠せない大和。
関口はと言えば、そんな泰成を静かに見詰めていた。

気が晴れたのか、多少、落ち着き始めた泰成。
ここぞとばかりに関口の持ち物を調べていたことを大和に明かす。
泰成が持ち出したのは二つの携帯電話。
ひとつは夏美の物だと言う。

夏美の身を気遣う大和だが、泰成は夏美の母親に安否確認を済ませており「無事だろう」と告げる。
さらに、「注目すべきはもうひとつの携帯電話である」と指摘。

そちらの携帯にはパスワードによるロックがかかっていた。
これが関口個人の携帯であると判断した泰成は、これこそが事態を打開すると考えているらしい。
大和と未来が息を飲む中、静かな重低音が部屋を満たす……。

ブブブブブブブ……唸るようなバイブ音。

そう、関口の携帯に着信があったのだ。
大和と泰成は顔を思わず見合わせる。
泰成の顔は、成功を確信する笑いに大きく歪んでいた―――39話に続く。

注:“夏美”の表記が以前の“夏実”から“夏美”で固定した模様。
コミックスでも同一の表記の為、以前の記載通りに今後は“夏美”にて統一することにしました。

<感想>

まずは耳寄りな情報から。
講談社さんでは、2011年4月1日から30日までの間、ヤングマガジン15号(3月14日発売)、16号(3月19日発売)が無料公開されるそうです。
「モンタージュ」を見逃した方、もう一度確認したい方はこの機会に是非!!
詳細は下記の外部リンクからどうぞ!!

・講談社コミックプラス(外部サイトに繋がります)
http://kc.kodansha.co.jp/event/event_detail.php/3644

では、本編の内容を。
今回は「泰成」と「夏美&水原」がメインでした。

まずは、夏美&水原。
夏美の携帯を奪った関口を追っている筈の水原ですが、まだ福岡に居たようです。
当分、大和たちに追いつくことは無さそうか?
こうなると、物語の終盤にキーマンとして関わって来るか、大和たち同様に関口の組織の人間に狙われるぐらいしか展開が予想出来ないなぁ……。

そして、泰成。
泰成の目的は数話前から明かされていましたが、やはり、関口を狙撃した人物が狙いのようです。
その正体にも見当がついている様子……。

次回の電話の主によっては、関口狙撃犯の正体が読者にもちょっとだけ分かるかもしれませんね。

この時点で、関口に電話をかけて来るとすれば、あの指示を出している眼鏡の人物の可能性が高い筈。
仮に電話の主が眼鏡の人物だとすると、自分で狙撃したか、部下に狙撃させたか。
どちらにしろ、殺した筈の関口の携帯に連絡を入れるとは考えにくいので、関口狙撃犯は少なくとも組織の人間では無くなります。
第一、関口の組織の人間が狙撃犯ならば、泰成と大和が現場に到達する前に組織に繋がる証拠品は始末した筈。
それをしなかったということは、やはり、別の人間が狙撃犯の可能性が高い。
そして、その人物は泰成の目的の人物である。

つまり、関口の所属する組織以外の第3の人物(グループ?)が存在することになります。
この人物こそが鉄也?

もし、鉄也が沢田幹事長の傍に仕えている人物だとすれば、関口の所属する組織は沢田とは別の立場の組織となりますね……。
でも、関口が東海林を殺害している所をみると関口自身は沢田の部下のような気がするんだけどなぁ……。
とすると、沢田に仕えている人物は、鉄也じゃない!?

う〜〜〜ん、謎が謎を呼ぶなぁ……。

携帯にかかってきた電話の主は誰だ!?
そして、泰成の計画は!?
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
39話に期待です!!

ちなみに、2011年3月4日には「三億円事件奇譚 モンタージュ」の第3巻が発売。
購入希望者は本記事下部のアマゾンさんリンクから是非!!

◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「三億円事件奇譚 モンタージュ」(講談社ヤングマガジン連載)第1話から30話までまとめ
(各話レビューへのリンクです)

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2011年3月4日発売「モンタージュ(3) (ヤングマガジンKC)」です!!
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