2011年07月07日

「シークレット」(2010年、韓国)

「シークレット」(2010年、韓国)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

悪名高い組織のナンバー2が、刃物で何度も刺されて惨殺される事件が発生。殺害現場に着いた刑事ソンヨル(チャ・スンウォン)は、犯人のものと思われるグラスの口紅跡、ボタン、片方だけのイヤリングなどを発見し、衝撃を受ける。それらはすべて、今朝、出掛ける準備をしていた妻(ソン・ユナ)と同じものだった……。
(シネマトゥデイさんより)


<感想>

監督&脚本に「セブンデイズ」のユン・ジェグ。
主演にキム・ソナとの共演で話題となった「シティーホール」のチャ・スンウォン。
その妻役に「ホテリアー」のソン・ユナと、豪華メンバーで固めた映画。
ネット上で「面白い!!」との評判を目にしたので鑑賞。

噂は正しかった!!
二転三転する真相。
これは面白い!!

管理人は「ボディーガード」の頃からチャ・スンウォン知ってまして、「シティーホール」で様変わりした時には大変驚きました。
そして、この映画。

チャ・スンウォン、主役の風格が備わりましたね。
「ボディガード」の頃の「どこかもさっとした印象」はもはや欠片もなく、「洗練されきった名優」となりました。

今作でもその風格は遺憾なく発揮され、シナリオに色を添えます。
百聞は一見に如かず、下記の予告編をご覧頂きたく思います。



どうです?
雰囲気が掴めましたか?

では、<ネタバレあらすじ>にGO!!

<ネタバレあらすじ>

交通事故により幼い娘を失い、妻・ジヨン(ソン・ユナ)と疎遠になっている刑事・ソンヨル(チャ・スンウォン)。

ある日、犯罪組織チルソン組のボスである“ジャッカル”ことチョ・グァンチョル(リュ・スンニョン)の弟・ドンチョルが刃物で何度も刺されて惨殺される事件が発生。
捜査に関わったソンヨルは、現場で犯人のものと思われるグラスの口紅跡、千切れたボタン、片方だけのイヤリングなどを発見、驚愕する。
それがジヨンの物だったからだ。
慌てたソンヨルは、同僚のチェ刑事(パク・ウォンサン)の目を盗むと証拠品を隠滅、目撃者にも黙っているように言い含めた上で、その場をやり過ごす。

その夜、イヤリングをなくし、血痕のついた衣服で帰宅したジヨン。
ジヨンを問い質すソンヨルだが、ジヨンは殺害時刻付近の行動を明らかにしない。
ジヨンへの疑惑を深めて行くソンヨル。

実はソンヨルが娘を失った事故の原因は彼の不倫にあった。
不倫相手と別れた直後に事故に遭ったのだ。
ジヨンはそれを知り、ソンヨルと距離を置いていた。

被害者の兄・ジャッカルが報復の為に自ら犯人探しに乗り出すと宣言。
このままではジヨンが危ないと考えたソンヨルは彼女への贖罪も兼ね、事件当日にドンチョルと会っていた男・ソクチュンを犯人に仕立て上げようとする。
ソクチュンはドンチョルに借金があったのだ。
だが、ジャッカルはソクチュン犯人説を否定。
これにより、不審な行動をとったソンヨルはチェから怪しまれてしまう。

矢先、殺害現場の監視カメラのビデオテープが発見。
そこにジヨンの姿が映っているに違いないと考えたソンヨルは、テープの確保を狙うが失敗してしまう。
しかも、同僚たちと映像を確認することに。
もう駄目だ……諦めかけたソンヨルだが、テープからは犯行時間の映像が消えていた。

一方、ソンヨルがジヨンを庇ったことでジャッカルはジヨンを疑う。
目撃者を連れてソンヨルの前に現れるジャッカル。
だが、ソンヨルが事前に言い含めた甲斐もあって、決定的な証言は出なかった。

ジャッカルに目を付けられた以上、もはや時間の猶予はない。
妻に真相を語るように迫るソンヨル。
そんなソンヨルに、ジヨンは「あなたの人生が変わるかも」と告げる。
一体、どんな秘密があるのか?

やがて、監視カメラの映像を持つという謎の男からソンヨルに電話が入る。
声の主は「言う通りにしなければ、監視カメラに映った顔を公開する」とソンヨルを脅迫。
男の指定した場所に向かったソンヨルが出会ったのは……あの目撃者だった!!

「これを渡すよう頼まれた……」おどおどと封筒を差し出す目撃者。
中には事件に関する資料が入っていた。

妻がドンチョルに何らかの依頼を行っていたことが判明。
しかも、調べていくうちにドンチョル殺害犯がソクチュンであることも明らかになる。

矢先、ソクチュンが刺され重傷を負う。
そして、ソンヨルが瀕死のソクチュンから知らされる衝撃の事実!!

妻がドンチョルにした依頼とはソンヨルの殺害だった。
娘のことで夫を恨んだジヨンは復讐しようとしていたのだ……。
しかも、ジャッカルの真の狙いはドンチョルの復讐では無く、彼が持っていた薬物の行方だった。

その薬物はソクチュンが持ち出していた。
今では、ソンヨルの手のうちにある。

一方、業を煮やしたジャッカルはジヨンを誘拐。
ドンチョル殺害はともかく、薬物の行方を教えるように迫る。
しかし、ジヨンはあくまで知らないと突っぱねる……。

命を狙ったとはいえ、自身の妻であるジヨンを救う為にソンヨルは勝負に出る。
その傍にはあの目撃者の姿があった。

ジヨンを拘束したジャッカルを呼び出すソンヨル。
ジヨンと引き換えに薬物を渡そうと言うのだ。
それに応じたジャッカルは大勢の部下を連れ、取引の場へとやって来る。

取引を終え、ジヨンを取り戻したソンヨル。
だが、これで済む筈がない。
ソンヨルはジャッカル率いる部下に取り囲まれてしまう。

周囲にあらん限りの銃弾を撃ち込むソンヨル。
それでも、包囲の輪は崩れない。
ジャッカルの部下は、バットや角材片手に次々と突っ込んでくる。
乱闘になれば多勢に無勢……ソンヨルはじょじょに追い込まれて行く。

そこへ駆けつけたチェ刑事や仲間たち。
たちまち、乱闘の輪は広がる。

そんな中、逃げ出そうとするジャッカルの姿があった。
しかし、その背後には影が……あの目撃者である。
ジャッカルに飛びかかった彼は、遂にジャッカルを捕まえる。

ボスであるジャッカルが捕まったことで、その部下たちも慌てて逃走。
こうして、ソンヨルは妻を助けることが出来たのだった……。

乱闘の際に負った傷は思いのほか深く、ソンヨルは入院することに。
そこへお手柄だった目撃者が見舞いにやって来る。
ソンヨルに褒められると照れ隠しに頭をかく目撃者。
だが、「あんたの奥さん、別嬪だよなぁ……俺も欲しいねぇ」と呟くと、態度を豹変させる。
ソンヨルの脅迫者の正体は彼だった。
不意に眠気に襲われるソンヨル。
抵抗するも瞼がどんどん下がっていく……どうやら、目の前の相手にやられたらしい。
「ああ、奥さんのことは任せといてくれよ……俺がよろしくやっとくからよ」
そう言い残し背中を向ける男。
ソンヨルの意識はそこで途切れた……。

数ヶ月後、街中に佇むソンヨルの姿があった。
見る限り別状はないようだ。

そんな彼の前にパリッとスーツを着こなした男が現れる。
あの目撃者だ!!
男はソンヨルにあるメモを手渡し、何かを告げて去って行く―――。
その場に呆然と立ち尽くすソンヨル。

そんなソンヨルに後ろから声がかけられる。
振り返ったソンヨルの前にはジヨンの姿が。
ジヨンはソンヨルの異変に気付くこともなく腕を組んでくる。
どうやら、あの日以降、夫婦の仲は修復されたようだ。
暫くジヨンの顔を眺めていたソンヨル。
何かを決意したかのように、先程渡されたメモを路上に捨てると、そのままジヨンと歩き去る。
遥か向こうにはあの目撃者の背中があった―――。

ここで時間は事件発生前へと戻る。
ドンチョルが殺害される数時間前、ドンチョルにソンヨル殺害を依頼したジヨンはその場を後にする。
そんなジヨンの姿を物陰から見つめる目撃者―――あの男だ。
そのスタイルは黒いニット帽、手袋と黒ずくめである。
彼の狙いはドンチョルの持つ薬物にあった、盗むつもりだったのだ。
しかし、ジヨンに興味を持った彼はその後を尾行することに。

ジヨンの向かった先にはソンヨルの不倫相手が居た。
ジヨンはソンヨルの不倫相手をひとしきり批難すると、帰ろうと背中を向けた。
その背中へ、相手はただならぬ一言を呟いた。
「あんたの娘はね、父親の不倫を知ってたのよ。なにしろ、あたしが教えてやったからね」
ジヨンに痛撃を与え、したり顔の浮気相手だったが、これはマズかった。
その一言にジヨンは逆上、浮気相手の頭部に凶器を振り下ろした―――エンド。

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posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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