登場人物一覧:
【現代】
鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中
鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せるが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。現在は水原と行動を共にしている?14話より登場。
関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男
沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。実はキーマン?
松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。
森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
【三億円事件当時】
川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?
<第39話あらすじ>
泰成、大和、未来の目の前で震える関口の携帯電話。
相手先を確認する泰成だが、ディスプレイには無情にも「非通知着信」の文字が踊るばかり。
その間にも携帯は震え続けている……。
意を決した大和は、止める泰成を振り切り、電話に出ることに。
「もしもし、この電話を拾った者ですが……」
電話の相手は大和の声を聞くや、異変を察していた。
その背後に鳴り響く千代田駅のアナウンス。
男―――そう、電話の相手である眼鏡の男は無言のまま電話を切ると、心の中で呟く。
(ゲームを遊び過ぎたか……)
その胸中には関口への心配は一切ない様子。
歩を進める男の目の前に国会議事堂が広がる―――。
その頃、一方的に電話を切られてしまった大和は苦虫を噛み潰していた。
「どのみち、今の電話に出なければかかってこなかっただろう……」
気落ちした大和を慰めるような泰成の言葉。
その手にはアイスコーヒーのペットボトルが握られていた。
流れるように大和のコップへと注ぎ込まれるアイスコーヒー。
大和は流されるままにそれを飲み干す。
そして、未来もまた……。
泰成は横たえられた関口にまでアイスコーヒーを飲む事を強要する。
鬼気迫る泰成の様子、いつの間にやら豹変してしまっていた。
関口の口に無理矢理注ぎ込む泰成。
そんな泰成を止めようとした大和の視界が暗転する。
ふらつく身体は言うことを聞かない。
大和はそのまま意識を手放してしまうのだった……。
どのくらい時間が経過しただろうか?
暫くして大和が目を覚ましたその時。
そこからは泰成と関口、2人の姿が消えていたのである―――40話に続く。
<感想>
まずは耳寄りな情報から。
講談社さんでは、2011年4月1日から30日までの間、ヤングマガジン15号(3月14日発売)、16号(3月19日発売)が無料公開されるそうです。
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では、本編の内容を。
今回は「泰成」と「眼鏡男」がメインの回でした。
まずは、眼鏡男。
国会議事堂前に現れた描写を見ると、国会関係者っぽいですね。
沢田の腹心=眼鏡男なのか?それともミスリードか?
そして、泰成。
ついに、目的達成のために大和たちを棄てました。
つまり、泰成の目的の人物に辿り着くには大和たちよりも関口がキーになる様子。
少なくとも泰成の理解はそうなる。
うむむむ……。
とりあえず、今回の電話の主が関口の上司である眼鏡男だったことで、大和たち以外に3派に分かれている可能性が高い事が判明。
これは、関口の安否を眼鏡男が知らなかった(だから、電話した)ことから関口狙撃犯は別に居るため。
つまり、次のような関係性が成り立つ。
@眼鏡男と関口の所属する組織(沢田の組織かどうかは不明)。
A関口を狙撃した人間(あるいは組織?)。
B泰成(あるいは組織?)。目的はAを引きずり出すこと。その為には関口が必要。
これに大和たちと水原らが絡んで来ているワケですね。
ってか、これが合ってるかどうかもはっきり言えないのか……。
う〜〜〜ん、難しいぞ。
まぁ、上記はこの可能性も高い程度の認識に留めておく方がイイかもしれないな……。
それはそれとして、話を変えちゃいましょう。
泰成という真相を知っていそうな人物を失ったことは関口を失ったこと同様、大和にとっては痛手でしたね。
ただ、今回の「千代田」のアナウンスは目指す相手が東京に居ることを大和に報せました。
これは大きい。
今後、大和は関東圏へ向かう筈。
現在位置が広島なのでここから関東へは陸路かな?
果たしていきなり東京編が始まるのか?
それとも、道中編も描くのか?
大変、気になりますね〜〜〜。
消えた泰成&関口の行方は?
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
40話に期待です!!
ちなみに、2011年3月4日には「三億円事件奇譚 モンタージュ」の第3巻が発売。
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◆関連過去記事
・「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」(講談社ヤングマガジン連載)第1話から30話までまとめ
(各話レビューへのリンクです)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第31話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第32話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第33話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第34話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第35話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第36話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第37話ネタバレ批評(レビュー)
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第38話ネタバレ批評(レビュー)
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