2011年04月05日

月曜ゴールデン ヤメ判 新堂謙介 殺しの事件簿「家庭と職を捨てた元エリート判事…莫大な遺産を巡る殺人の謎に挑む!遺言を覆す意外な真実?父娘の絆は取り戻せるか」(4月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン ヤメ判 新堂謙介 殺しの事件簿「家庭と職を捨てた元エリート判事…莫大な遺産を巡る殺人の謎に挑む!遺言を覆す意外な真実?父娘の絆は取り戻せるか」(4月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

新堂謙介(橋爪功)は元判事。仕事一筋だった謙介は、妻が病魔に侵されたことに気付かず、死に目に会えなかった。一人娘の千鶴(岩崎ひろみ)はそんな父親と疎遠になり、謙介は判事を辞めて家庭を捨てた。
それから十年。謙介は今、長崎・五島列島のある島で暮らしている。島の美容師、峰安子(かとうかず子)とは何でも言える間柄だ。
謙介は友人の警備清掃会社専務、丸島喬(林隆三)から千鶴が出産すると連絡を受け、十年ぶりに帰京した。娘に合わせる顔がないと躊躇する謙介だが、丸島の計らいで、千鶴が入院している病院で清掃員として働きながら、千鶴とその夫、直哉(長谷川朝晴)を見守ることになった。
謙介は入院していた水泳のインストラクター、森村奈保子(小野真弓)と親しくなり、奈保子が1ヶ月前に車にひき逃げされ、大ケガを負ったことを知る。その奈保子を刑事の徳田松雄(石倉三郎)が訪ねてきた。奈保子の身辺を調べていた探偵の田代邦夫(山賀教弘)が殺されたというのだ。 
実は、奈保子はすでに他界している母親が外食チェーン店会長の愛人だったことから、会長の遺言で2億円を受け取ることになっていた。奈保子には予期せぬことで、会長の遺族は莫大な遺産を奈保子が受け取ることに猛反対していた。しかし、会長の運転手だった田中幸三(高橋長英)だけはかいがいしく奈保子の世話をしていた。
奈保子は法律に詳しい謙介に相談を持ち掛ける。遺産の相続と殺人事件との関わりは何か、推理をめぐらせる謙介。やがて、会長の遺言を覆す驚きの真実が判明する…。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

奈保子は2億円の遺産相続人だった。
奈保子の轢き逃げに興味を持った謙介は、丸島から徳田を紹介してもらう。
徳田から運転手の田中が5千万円の遺産受取人になっていることを聞いた謙介は田中に注目。
田中は入院中の奈保子の世話を甲斐甲斐しくやいていた。

数日後、奈保子の恋人・杉原を見かける謙介。
警戒心の強い田中も杉原には心を許しているらしい。

徳田は田代殺害の容疑者として奈保子と杉原を疑っていた。
殺害された田代は何度も病院を訪ねていたのだ。
会長の遺族に依頼され、奈保子の周辺を探っていたらしい。
徳田は、奈保子が都合の悪い事実を掴まれた為に田代を殺害したと考えていた。

そんな折、謙介は奈保子に頼まれ、奈保子と会長の遺族の協議の席に立ち会う。
遺族は奈保子に遺産相続辞退を求めるが、謙介が庇う。
しかし、泥沼の争いに嫌気がさした奈保子は相続放棄を口にする。
それを押し留め、自身の相続分を放棄する代わりに奈保子の相続分を認めるよう主張する田中。

その夜、謙介は田中と夕食を共にする。
田中には家族が居ないらしい。
今後も奈保子の力になってくれるように頼まれるのだった。

謙介は奈保子の病室を訪ね、偶然、千鶴と出会う。
丸島から謙介の状況を知った千鶴は、わだかまりを抱え煩悶する。

田代が奈保子の轢き逃げ犯だったと判明。
実は、遺族の1人・敦子が暴走し、田代に奈保子抹殺を仄めかしていたのだ。
田代はその報酬につられて実行に移したらしい。
田代に首謀者が居るとバレたら……遺族は焦りを募らせる。

田代の事務所に調査に入った徳田は、そこで園田という男を捕まえる。
園田によれば「田代は近く5千万円が手に入る」と喋っていたらしい。
しかも、轢き逃げに使われた車が園田が貸したものだった。

田代が八王子や大沢記念病院を調べていたことが判明。
それらは奈保子の母に縁がある土地だった。
謙介は調べた結果、奈保子と会長に血縁関係が無かったことを突き止める。
つまり、奈保子は会長の娘では無かったのだ。
父親は別に居たのだ。

遺族はここぞとばかりに奈保子の遺産相続の権利を奪おうとするが、謙介は遺言書の内容が奈保子を名指ししており、血縁に関係がないとして遺贈と解釈するよう発言。
法律上、問題が無いと主張する。
しかも、田代の轢き逃げを匂わせ穏便に済ます為にも相続を認めるべきだと説得する。

田代の語った「5千万円」という言葉に拘る謙介はあることに気付く。
そう、ある人物も5千万円を受け取る予定だった。
他ならぬ田中である。

田中の血液型はO型、奈保子の父親の可能性は充分にある。
謙介は田中と対峙する。

「奈保子の遺産相続が上手くいきそうだ」と感謝を述べる田中にこれまでの推理をぶつける謙介。
その中では、田代殺害犯も田中とされていた。
別れ際、深々と頭を下げる田中に謙介は何かを感じる。

後日、田中は住居を引き払い姿を消す。
謙介にはある手紙が届いていた。
それは田中からの告白の手紙。

そこには、「会長の愛人と知りつつ関係を持ってしまったこと」や「奈保子の実の父親が自分であることを知られ、口封じの為に田代を殺害した」と記されていた。
また、「自首することで奈保子を傷付けることを避ける為に自殺する」とも。

この手紙を読んだ謙介は、昔の自分ならば真実を明らかにしただろうが……と考え、真実を自分の胸にしまうことにするのだった。

千鶴の安否も確認し、いよいよ、東京を去ると決めた謙介。
丸島は千鶴と謙介が話し合える場をセッティングする。
涙ながらにこれまでの想いを語り合う二人。
千鶴は孫の顔を謙介に見せる。

後日、千鶴に招かれ家を訪れる謙介。
和解した親娘の顔は晴れやかだった。
そこへ、峰安子がやって来る。
千鶴の手前、安子を隠そうとする謙介―――エンド。

<感想>

テーマは「父と娘」。
謙介親娘と奈保子親娘―――この二つの親娘を軸に物語が展開しました。

ここから批判が始まります。
いつものやつです。
気分を害される怖れがあるので注意!!


愛を描いた筈なんだけど、上手く描けていたとも言えず、余り面白くなかった……。
千鶴はわだかまりをあっさりと捨て過ぎ。
父親を恨んでなどいなかったということでしょうか?
しかも、謙介にも安子が居るから、家族を引きずるというのでも無いし……。
軽すぎるような……。

それと、あのラストは謙介を変えたのは妻の死ではなく、安子だったということかなぁ。
千鶴が、あんまりだ……。

ストーリー的にもあんまり……。
奈保子の出生の秘密も普通に奈保子の母と田中の密通が原因だしなぁ。
てっきり、田中の元彼女を会長が奪ったくらいの秘密があるものと思っていただけに拍子抜け。
ある意味、奈保子の出生から考えれば、あの遺族の主張も正しい(轢き逃げを指示したことは除く)だけに、謙介の主張が受け容れにくいのも……。
半端な理屈を入れるくらいなら、情なら情だけで押し切った方が良かった。
もっとも、奈保子には罪はないんだけどねぇ。

登場人物も多い割に意味が無かったかな。
時間稼ぎっぽいし。
ミスリードもミスリードになっていないかなぁ……。

比較するのもなんだけど、これなら、先週の「警視庁鑑識課〜南原幹司の鑑定〜」の方が面白かったなぁ。

月曜ゴールデン「警視庁鑑識課〜南原幹司の鑑定〜 美人料理研究家が殺された!遺体の衣服に微量の土砂 科学捜査が暴く愛と憎しみの復讐劇・心に闇を抱え女刑事が挑む」(3月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

映像なんだから、もう少し動きがあった方が良かったかもしれない。

不満点が多いけど、裏を返せばそれだけ改善点が多いと言うこと、ここからは良くなるしかない……筈。
もっとも、これをシリーズ化して手直しするより、新シリーズを立ち上げる方がイイかもしれない。
法律にちょっと詳しい設定なら、「ヤメ判」である必要無いし。

<キャスト>

新堂 謙介(しんどうけんすけ):橋爪 功

丸島 喬(まるしまたかし):林 隆三
高部 千鶴(たかべちづる):岩崎ひろみ
高部 直哉(たかべなおや):長谷川朝晴
峰 安子(みねやすこ):かとうかず子

田中 幸三(たなかこうぞう):高橋長英
森村 奈保子(もりむらなほこ):小野真弓

石山 義和(いしやまよしかず):中西良太
大塚 敦子(おおつかあつこ):山下容莉枝
甲本 信一郎(こうもとしんいちろう):西田 健

徳田 松雄(とくだまつお):石倉三郎
(順不同、敬称略、公式HPより)


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