2011年04月16日

土曜ワイド劇場「はみだし弁護士・巽志郎(11)〜愛娘を惨殺された父親と狂気の復讐!犯罪者に仕立てられた不良と母の情愛、美人デザイナー殺人事件の驚愕の真実を暴け!!〜」(4月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「はみだし弁護士・巽志郎(11)〜愛娘を惨殺された父親と狂気の復讐!犯罪者に仕立てられた不良と母の情愛、美人デザイナー殺人事件の驚愕の真実を暴け!!〜」(4月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

カリスマ若手デザイナーの深町由香(多岐川華子)が殺され、ナンパをきっかけにその夜をともにしたという大信田光一(柳下大)が、強姦殺人の罪で逮捕される。巽法律事務所がやむなく解散してから3年。その間、私費を投じて事務所を再生していた秘書の野村真知子(あき竹城)は、光一の弁護をリニューアル最初の仕事として引き受ける。しかし、肝心の所長席に巽志郎(三浦友和)の姿はなかった。前の事務所をあわただしく引き払って以来、真知子は巽と一度も会っていないのだ。ふるさとに帰る意を翻し、巽との再出発だけを願ってきた真知子は、足を棒にして巽が行きそうな盛り場を東奔西走。やっとの思いで、ウィスキー一杯で身の上相談に乗っていた巽を発見する。
巽は、真知子との再会を喜ぶものの、弁護については光一に前科があると聞いて消極的な態度をみせる。そんな巽を真知子が一喝!どんな相手のためでも力を尽くすのが弁護士の仕事と押し切られ、巽はしぶしぶ光一との接見に向かう。
死刑の可能性もあるというのに、一片の反省もなく不貞腐れた態度で現れた光一は、巽のやる気のなさに苛立ちながらも、レイプも殺人もしていない、調書は警察の作り話だと訴える。
無実を主張するとなると弁護は厄介だ。重い足取りで巽が事務所に戻ると、そこには懐かしい三枝美穂(坂下千里子)の顔があった。真知子の呼びかけに応じ、アルバイトとしてまた働いてくれるという。以前と同じ顔ぶれがそろい、新生巽法律事務所がいよいよスタートを切る。
翌日、巽は信用金庫の支店長を務める由香の父、深町信介(山下真司)を職場に訪ねる。犯人の弁護士とは会いたくないと深町には門前払いされるが、巽は社内に流れる妙な噂を耳にする。それは、今回の事件は深町を恨む者の祟りだというもの。出世頭の深町は、かなり強引なやり方で成績を上げてきたらしい。
その日、週刊誌には光一の実名報道が顔写真とともに掲載される。記事は光一の前科にも触れ、極刑を求めるという過激なものだった。その記事が巽の正義心に火をつけたのか、巽は行方をくらませているという光一の母親の捜索を美穂に指示。自分は由香のマンションで聞き込みを始める。
由香の死体を発見し通報したのは隣人の安藤良介(林泰文)だった。小学校の先生をしているという安藤は、光一が無実を主張し始めたと聞き、前科があり、モラルに欠け、派手なタトゥーを入れているような悪党の言うことを信じるのかと眉をひそめる。だが巽は、そんな安藤に逆に違和感を覚える。なぜ、そんなに光一に詳しいのかと…。
数日後、巽は美穂が探し当てた光一の母、裕美子(洞口依子)の居場所を訪ねてみる。裕美子は、死刑が光一に残されたただ一つの道だと、息子のことをあきらめ切っていた。巽は、裕美子の本心は別にあると感じ取るが、当の息子は母親をクソばばあ呼ばわり。そんな光一にとうとう愛想を尽かした巽は、仮病を使ってでもこの仕事を下りると言い始める。テレビでは裕美子の潜伏先をかぎつけたマスコミが、容赦なく裕美子にマイクを向ける映像が流れていた。そんな中、事務所に突然、裕美子が怒鳴り込んでくる。居場所がばれたのは巽のせいだと。
誤解はほどなく解けるが、裕美子の気落ちは激しかった。二度とマスコミに見つからない遠くへ行くという裕美子。しかし、巽は逃げていても何も変わらない、光一ときちんと向き合うよう裕美子を諭す。さらに、住み込みの職を案内した巽は、裕美子から光一を女手ひとりで育ててきた経緯を聞く。そして、光一のタトゥーに、事件の真相につながる意外な鍵が隠されていることに気づく…。
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

被害者・由香の隣の住人である安藤から光一の印象を聞かされる巽。
「蛇のタトゥーまでいれて得体の知れない奴ですよ」
安藤の光一への評価は散々だった。
ところが、安藤が余りに光一に詳しいことに気付いた巽は安藤をマークする。

光一の母・裕美子の居場所を捜す巽。
裕美子は光一の事件により、居場所をなくしていた。
錯乱する裕美子は「光一が死刑になればいい」と口走る。

裕美子と光一の複雑な親子関係や、光一の非協力的な態度から弁護をおりようとする巽。
直後に裕美子がマスコミの報道攻勢に遭い、巽に助けを求めて来る。
冷静になった裕美子は改めて光一の弁護を依頼。
裕美子の光一への愛情を確認した巽は、起死回生の策を求めて調査を始める。
しかし、なかなか手掛かりが見つからない……。

裕美子と会話を交わす巽。
その中で、光一のタトゥーが一見すると龍に見えるが、実は蛇だと知らされる。
そう言えば、タトゥーについて言及していた人物が居たような……。

数日後、由香のマンションに住む女性住人が引越ししている場面に出くわす巽。
女性住人によれば殺人があった上に、前々からテレビやラジオが混線するなどポルターガイスト現象が起こっていたので引っ越すと言う。
その荷物の中にクマのヌイグルミを発見する巽。
そこへ通りがかったマンションの管理人によれば、ごく最近、同じクマのヌイグルミが大量に捨てられていたらしい……。
女性住人によればクマのヌイグルミは知らない誰かに贈られたと言うが。

その話を聞き何かに思い当たった巽は光一と接見。
彼のタトゥーが蛇であること、また、その蛇は胸元を見なければ確認出来ないことを確かめる。
さらに、クマのヌイグルミを由香も持っていたことと、それが事件後に忽然と姿を消したことも判明。

裕美子の友人に確認したところ、こちらのクマのヌイグルミも出所があやふやだった。

一方、マークしていた安藤にストーカーの過去があることが判明。
これに確信を抱いた巽はクマのヌイグルミを解体する。

すると、そこから出て来たのは……盗聴器だった。

安藤は盗聴マニアだったのだ。
光一のタトゥーが蛇だと知っていたのも、そのタトゥーを見た由香の言葉を盗聴した為に違いない。
巽は安藤にこの事実をぶつけ揺さぶる―――。

翌日、安藤が変死体で発見。
巽は安藤が由香殺しの真犯人を知っており、それと接触した為に殺害されたと推理する。

矢先、深町信介が光一を追い込むべくメディアに訴える。
それを見た裕美子は、光一の無実を信介とその部下である飯田に伝える。

途端、飯田が巽に接触。
巽がどこまで真相に迫っているかを探る素振りを見せる。

深町の支店に出入りしている清掃会社の従業員から、深町と由香が不仲だったとの情報を入手。
どうも、深町が隅田支店時代に不倫をしていたことが原因らしい。
しかも、飯田も隅田支店時代からの深町子飼いの部下だった。
飯田は深町とは家族ぐるみの付き合いらしい。

そんな折、清掃会社の従業員のひとり・浜田からある情報を知らされる巽。
週刊誌に巽の過去が暴露されたのだ。
しかも、あることないこと尾鰭が……。
巽は閉口するも、光一の為に闘う決意を強くする。

その頃、深町に何者かから電話が。
「お前の娘はお前の悪行により死んだのだ」
謎の電話に怯える深町。

一方、巽は深町を調べた結果、由香の死の原因が深町自身の過去にあると予測するが……。

調査の結果、意外な事実が浮上。
巽は飯田に話を聞くことに。

飯田と由香が男女の関係にあったのだ。
飯田によれば、家族ぐるみで付き合ううちにそんな関係になったと言う。
妻子を持つ飯田は由香に脅されてはいたが殺してはいないと主張。
巽はそれを信じる。

裕美子が深町が過去に貸し剥しをしていたことを突き止めて来る。
これにより、多くの会社が倒産したらしい。
そこには「浜田」の名前があった。
浜田は深町の被害に遭った元社長だったのだ。

浜田の行方を追う巽だが、浜田は消息不明。

仕方なく深町宅を訪ねた巽の目の前で深町に電話がかかってくる。
電話の相手に呼び出されるままに出かける深町。

その深町の息の音を止めんと現われたのは……浜田。
不審電話はすべて浜田の犯行だった。

浜田の娘は会社の倒産に伴い婚約破棄されたことで自殺していた。
そこで、浜田は深町を恨み、その娘・由香へ復讐したのだ。
由香殺害犯も浜田だった!!

今まさに復讐を完遂せんとする浜田を止める巽。
深町を尾行していたのだ。
巽は浜田の恨みはともかく、光一を助ける為に真相を明かすよう浜田を説得。

説得された浜田は、由香を殺害したこと、安藤を殺害したことを告白する。

盗聴が巽にバレた安藤は、事件を穏便に済ます為に浜田に自首を勧めた。
ところが、浜田は認めない。
そこで揉み合いになるうちに誤って安藤は死んでしまったのだ。

すべてを告白し落ち着いた浜田に、今度は深町が由香の仇と襲い掛かる。
それを身体を張って止める巽。

巽は両者にそれぞれ亡き娘の気持ちを想うように諭し、「弁護士が必要なら私にどうぞ」とその場を去る。
浜田に自首を促す為の行動だった。

こうして、事件は解決。
無実が明らかになった光一だが、その不遜な態度は改まらない。
そこへ、裕美子のきつい一発が!!
衝撃を受けた光一は少し反省の色を見せる。

光一の無実を立証したことで巽事務所の評判は上々、次々と依頼が舞い込むことに。
ところが、事務所に巽の姿は……無い。
一体どこへ……!?

しかし、この事態に本来なら狼狽しそうな真知子さんは何故か困り顔。
そう、真知子さんは巽がどこへ向かったか予測がついているのだ。

そして案の定、当の巽は競馬場でいつもの姿を見せるのだった―――エンド。

<感想>

「はみだし弁護士・巽志郎」シリーズが復活しました!!
2006年8月に放送されたシリーズ完結より実に4年半ぶりです。
今回で通算11作目になるんですね、知りませんでした。

さて、すっかりご無沙汰な方や、シリーズの存在自体を知らない方、再放送のみご存知の方などいらっしゃると思いますが、久しぶりの「巽志郎」は皆さんの目にはどう映ったのでしょうか?
気になりますね〜〜〜。

では、久しぶりの視聴となる管理人から見た本編の感想を!!

前回、ラストにて唐突に事務所を畳んだ巽志郎でしたが、頼りになる事務員・真知子さんの尽力の甲斐あり再建というのが泣けますね。
そうそう、この二人はこんな関係だったよ。

そして、美穂役の坂下千里子さんも登場。
やっぱり、全員揃わないとこのシリーズでは無いだけに一安心。

ほぼ昔通りでしたね。
前半こそ、人物紹介や設定紹介に力を注ぎ過ぎていましたが、中盤から盛り上がりを見せ、後半には上手くまとめあげました。

ミステリ的には真犯人のポジションが微妙なのですが、それもご愛嬌。
何より、ラストの巽の「弁護士が必要なら私にどうぞ」に燃えた!!

シリーズ補正と復活補正で見る目が甘くなっているのかもしれませんが、「待っていたのはコレだよ、コレ」と言いたくなるほど、良い出来でした。

これは、シリーズ12作目も期待出来ちゃうかもしんない!!

<キャスト>

巽志郎:三浦友和
野村真知子:あき竹城
三枝美穂:坂下千里子
深町信介:山下真司
大信田裕美子:洞口依子
安藤良介:林 泰文
飯田誠司:RIKIYA
大信田光一:柳下 大
深町由香:多岐川華子 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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