2011年04月22日

金曜プレステージ「監察医・七浦小夜子〜法医学者の事件プロファイル〜 死者の声から散弾銃連続殺人事件の謎を追う!DNAに隠された悲しき真実!ミステリー史上屈指の驚愕ラスト」(4月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「監察医・七浦小夜子〜法医学者の事件プロファイル〜 死者の声から散弾銃連続殺人事件の謎を追う!DNAに隠された悲しき真実!ミステリー史上屈指の驚愕ラスト」(4月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

佃医科大学に、慌てた様子でよろけながら、法医学研究室の准教授・七浦小夜子(菊川怜)が駆け込んできた。東京中央署捜査一係の澤田信一(田村亮)とその部下の寺島虎郎(袴田吉彦)が小夜子を待ち受けていた。小夜子とは古くから付き合いがある澤田は、二日前の夜に発見された35歳の独身女性・江藤由加利の遺体の解剖を依頼していたのだった。 その遺体は顔と手が吹き飛ばされて原型をとどめておらず、凶器は散弾銃と推定された。

澤田の話によると、2週間前にも同じく散弾銃で顔と手を撃たれた水谷恭子という独身女性の遺体が発見されており、2人とも車で出かけたまま行方不明になっていたという。澤田ら捜査一係は同一犯の可能性があるとみていた。

司法解剖を始めた小夜子は、遺体の口元と胃の内部からクッキーらしきものを見つける。小夜子は助手の小田アキ(桝木亜子)に胃の内容物を検査にかけるように指示した。
プロファイリングの専門家である小夜子は犯人像を30代の男性で富裕層、他者からの視線を必要以上に気にするタイプと分析。寺島は「プロファイリングも司法解剖もしょせんは机上の空論だ!」と、小夜子のことを快く思っていないのか、彼女と口論を始めた。そこへ、小夜子の上司である井上茜(原田美枝子)が入ってきて、2人の口論はいったん治まった。
解剖を終えた小夜子は、大学から出ようとする寺島を呼び止め「被害者2人の車を調べてほしい。」と訴えた。由加利だけでなく恭子の胃の内部からもクッキーが発見されており、もし2人の車からクッキーが発見されたとなると、犯人は殺す前にクッキーをわざわざ食べさせたことになる。すなわち、犯人は特異なコンプレックスを持った異常者で、また犠牲者が出るのではないかという小夜子のプロファイルだ。しかし、寺島は小夜子の言葉に耳をかさず、その依頼をすげなく断った。
翌日、「散弾銃連続殺人事件」の特別捜査本部が設置された。捜査本部会議では捜査員たちが次々と報告を上げていた。その中に、被害者の車から微量のクッキーのかすが検出されたという報告があり、寺島は驚いた。
そして、小夜子のプロファイル通り第3の殺人事件が起きた。被害者は60代の男性で、これまでの被害者と同様に、散弾銃で顔と手を撃たれていた。そして、その遺体の胸元にはクッキーのかすが発見されたのだった…。
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

信州出身でスイーツ好きの佐野、ひょうきんな後藤、型破りな桑田といった仲間たちと研究を続ける小夜子。

第3の被害者が梶尾という男性だと判明。
梶尾は過去にある一家を襲撃。
6歳の弟の目の前で両親を殺害し、姉を暴行したものの証拠不十分で無罪になっていた。

寺島はその被害者家族の弟・阿部修一が今回の犯人と見て取り調べを始める。
小夜子は修一が自身のプロファイリングした犯人像と異なることに違和感を覚えるが、犯人説を支持する寺島と対立してしまう。
寺島は過去に自身の父を殺害されており、だからこそ復讐殺人はありうると決めつけていた。

寺島はあくまで修一犯人説を否定する小夜子に対し「遺族の気持ちなどお前には分からない」と言い放ってしまう。
それに対し「私にも遺族の気持ちは分かります」と応えた小夜子は自説の正しさを証明するべく証拠を捜す。

やがて、梶尾の左胸に刺し傷があったことから犯人は右利きと断定。
修一は左利きだった。

直後、小夜子は散弾銃を構えた真犯人と思われる人物に捕まってしまう……。
犯人に囚われ運転を強要される小夜子。
このまま第4の被害者となってしまうのか―――。

寺島からの電話に、機転を利かせた小夜子は「今、クッキーを食べてます」と自身の危機を伝える。
寺島は小夜子を助けるべく動き出す。

一方、小夜子は犯人と対決。
自身のプロファイリングを武器に犯人を精神的に追い込み、駆け付けた寺島と共に犯人を撃退する。

逃げられたものの犯人が別に居たことから、阿部修一は釈放される。

小夜子は自身が狙われたことから犯人に情報を教えた人間が身近に居るのではと疑い出す。
矢先、小夜子を襲撃した犯人・元村正則が自殺と思われる遺体で発見される。

小夜子はプロファイリング上、元村の犯行は女性限定であると推測。
梶尾殺害は元村の犯行とそぐわないと主張する。

ところが、第3の被害者のDNAが梶尾と一致しないことが判明。
被害者は梶尾では無く上原という男性ではないかとの結論に至る。

落ち込む小夜子を寺島が励ます。
実は小夜子の父は検事だったが不審な水死を遂げていた。
小夜子が監察医を志したのもそれが理由らしい。

それを聞いた寺島は小夜子にはっきりするまで捜査しようと提案。
2人で上原の身許を調べ始める。

捜査は難航、上原についての情報は全く出てこない。
小夜子と寺島が諦めかけたそのとき、意外な所から情報が転がり込む。

小夜子の大学の内科に所属する医師が上原を見知っていたのだ。
その人物は上原では無く、梶尾として通院していた。
肝臓を患っていたらしい。

内科の医師によれば梶尾は肝臓以外に小麦粉アレルギーを患っていた。
小夜子は梶尾の食べたクッキーのみ小麦粉が入っていなかったことから犯人は梶尾のことに詳しい人物であると推測。
寺島は何故、梶尾のDNAが一致しなかったのかと疑問に思う。

寺島は佐野に梶尾のDNA鑑定を依頼する。
一方、小夜子は犯人の恨みの深さから修一の姉の関係者と予測。
事件後、修一の姉が信州長野に移り住んでいたことを知る。

まさか……と想像を巡らせる小夜子。

同じ頃、佐野は寺島の隙を突き拘束。
散弾銃で寺島を殺害しようとする。

そこへ駆け付けた小夜子は事件の推理を語り始める。

佐野は梶尾を殺害するにあたり、自身の身代わりとするべく元村を見出した。
その上で元村を指導し、2件の殺害を行わせた。
その後、自身の手で梶尾を殺害。
梶尾殺害の罪を元村に負わせて自殺に見せかけ殺害したのだった。

さらに、小夜子は恐るべき推測を述べる。

佐野は過去の事件で出来た修一の姉と梶尾の子供だったのだ。
母の仇を追い佐野は各地を転々と移り住んだのだ。

小夜子の推理を認めた佐野。
自身の存在が梶尾の罪を告発する為に生れたものであることを語る。
佐野の母はDNA研究が進む事を見越し、佐野を生む事で梶尾の罪を明らかにしようと考えていた。
もしも、それが適わぬ際には佐野に梶尾を殺害するよう言い含めたのだと言う。
クッキーは佐野の母と佐野の象徴だった。

佐野は梶尾を遂に発見した。
ところが、時効が成立しており告発は出来ない。
そこで、言いつけどおり殺害したのだった。

梶尾殺害こそが人生の全てだったと語る佐野は、自殺しようとするが小夜子に止められる。
「自分の人生を生きろ―――」小夜子の説得を受けた佐野は泣き崩れる。

こうして事件は解決した。

澤田は、小夜子と寺島を引き合わせることで互いの傷を乗り越えさせようとしたのだが、結果として2人に救われることになったと笑う。

その目の前では、小夜子を朝食へ誘う寺島の姿。
それに応じる小夜子。

数日後、事件に追われる寺島。
解剖に挑む小夜子。
普段通りの日常を送るそれぞれの姿があった―――エンド。

<感想>

「赤い霊柩車27 魔女の囁き」に続き2週間ぶりの「金曜プレステージ」のサスペンスとなりました。

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原作は安富崇史先生のコミック「監察医SAYOKO」とのこと。
残念ながら、管理人は原作は知りません。
果たして、ドラマ版の出来は如何に!?

では、ドラマ版感想。

コミック原作ということで、幾分軽い気持ちで視たのですが結構ミステリしていましたね。
むしろ、下手な原作付き2時間ドラマよりもよっぽど面白く出来ていました。
かなりの好感触です。

真犯人自体は、早期にスイーツ配りながら「信州大学出身で……」とか、かなり本筋と外れた発言していたのですぐに見当がつきましたが、仇との関係性とかに意表を突かれました。そこは、ある意味、古典だったんだけど組み合わせの妙でしょうか、かなり良かった。

本編に漂う雰囲気もなかなか良かったし、シリーズ化しても良いのではないでしょうか。
充分、アリです。

<キャスト>

七浦小夜子:菊川 怜
寺島虎郎:袴田吉彦
吉田春奈:笛木優子
佐野真人:眞島秀和
後藤康弘:森下能幸
桑田秋成:片桐 仁
小田アキ:桝木亜子
内田加奈子:齋藤めぐみ
本村正則:水橋研二
澤田信一:田村 亮
井上 茜:原田美枝子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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