登場人物一覧:
あたし:主人公、拓馬の妻
拓馬:あたしの夫
三木:拓馬の友人
ミホ:あたしが拓馬の携帯で見つけた名前
推理投票は2011年4月19日から!!
下記のあらすじについては「携帯で配信する」との「番組の意義」を考えて、あくまで管理人版のあらすじに留めています。
正確な内容をお知りになりたい方は携帯サイトかミステリーメールよりご確認されることをオススメします。
<第3回配信分あらすじ>
「ミホ」の住所を突き止め、殺害計画は次の段階に。
今度は殺害手段の検討である。
毒殺、撲殺、絞殺と思いつく限り挙げてみるが、結局、無難な刺殺に落ち着くことに。
こうなると、次のステップは凶器の入手だ。
変に疑われないよう量産品の包丁を量販店で購入。
よし、隙はない。
方法、準備共に揃い、後は決行の日時を待つばかり。
決行については拓馬を巻き込みたくないので「ミホ」だけを排除できるよう日を慎重に選ばねばならない。
しかし、かといって拓馬が在宅中は決行出来ない。
最終的に、拓馬の帰宅が遅い日を選んでその日を決行日とすることにした。
いよいよ、条件に適う日が到来。
「あたし」は例のスマートフォンを駆使して「ミホ」の家へと向かう。
「ミホ」の家は、開放型の階段が道路に面したよくあるアパートだった。
1階と2階に7部屋ずつ備えたアパート、このどこかに「ミホ」は居る……「あたし」の中で緊張が高まる。
目指す「ミホ」の家は201号室。
幸いアパート2階の両端共に明かりが灯っている。
「ミホ」は在宅の様だ。
そして、肝心の部屋を間違えては意味が無い。
どちらが「201」か見極めておく必要がある。
「あたし」は抜かりがないのだ。
早速「あたし」は1階の「101」を確認。
多少、読みにくいが間違いない。
となると、この上が「201」だ。
その時、扉が開いて当の「201」から人が出て来た。
女性1人の様だ。
こいつが「ミホ」に違いない……。
「ミホ」はといえば、ラフな格好に身を包んでいる。
コンビニでも行くのだろうか?
「あたし」はこっそり後を尾行しようと思い立つ―――第4回了。
では、ここから【管理人の推理】です。
残りはあと2話。
これまで通り1話2ページずつとして、実質残りは4ページほど。
このペースだと、「あらすじ」に例として出された「刑事コロンボ」や「古畑」のように、犯人「あたし」と刑事の攻防戦は望めそうもないが……。
あるいは今後、増ページもあるか?それがあれば、攻防戦の可能性もある!?
確か、これまでにも増ページはあった筈なので油断は出来ないなぁ。
とはいえ、もし、このまま2ページで推移するならば「拓馬女装説」も甦る!?
もちろん、2回、3回にて述べた「あたしは日本人では無い、その為に漢字が苦手で三木とミホを勘違いした」との推理は継続(根拠については過去記事を読むか、後述するのでそちらを)。
こちらは不動の推理です。
これに加えての「拓馬女装説」。
もし、増ページが無いとすると残りは4ページ。
当然、ページ数的に刑事との丁々発止の対決は苦しい。
しかも、「あたし」のミスが「三木とミホ」の勘違いでは、犯人と刑事の攻防はやはり望めない。
普通に「被害者を間違えて殺害してしまいました」ではミステリとしての妙味も少ない。
現状、本作は倒叙としてオチが難しい状態なのだ。
これを打開するには、もはやオチはサプライズ展開にするしかない。
そこで、「拓馬女装説」。
普通ならば「あたし」が「ミホ」を刺殺したところで、それが「ミホ」かどうか「あたし」には判別できない。
それはそうだろう、「あたし」は「ミホ」を勘違いしているのだから。
結果、「あたし」が勘違いを知るのは「拓馬」自身の口から「ミホが浮気相手では無い」と明かされた場合か、第3者から被害者が「ミホでは無い」と教えられた時のみ。
これでは面白くない。
ところが、これが刺殺した直後に「あたし」が大きな勘違いに気付く方法がある。
それが、刺殺した相手が女性では無く男性だった場合。
しかも、特にそれが顔見知りの男性だった場合。
お分かりだろう、「あたし」にとってこの条件を最もよく満たすのは「拓馬」だ。
「拓馬」は、第1回で管理人が推理したように女性的な特徴をアピールされていた。
しかも、今回にて「あたし」の襲撃時に拓馬は留守であると明かされている。
「拓馬」が女装している可能性はある。
そこで、次回か次々回あたりで、「あたし」が怒りに目が眩み「ミホ」と思い込んでいる人物を刺殺する。
相手を確認してビックリ、なんと、拓馬だった!!
どうして、こうなったのか?
「あたし」はどこでミスをしたのだろうか?
で、問題に入るとの展開もありうる……
……とイイなぁ。
なにしろ、これはかなり強引なロジック=ほぼ勘なので。
とりあえず違う展開だったら、笑って許してね!!
今のうちに、外れたら誤魔化す準備をしておこう……へへへ(誤魔化し笑い)。
と・も・か・く。
本作のミスが「日本語が苦手なあたしによる三木とミホの勘違い(あたしは日本人では無い)」とのロジックはかなりいい線いっていると思います。
今回出て来た「アパートの部屋番号うんぬん」はそれ単体ではミスに繋がる明確な伏線とは言えず、ミスリードだと見る。
で、初めてこの批評(レビュー)記事を読まれた方の為に「あたしは日本人では無い、その為に漢字が苦手で三木とミホを勘違いした」の根拠を挙げておきます。
根拠は次の通り。
@「あたしは漢字が苦手」(第1回)
A「あたしが本棚に積まれた自身の本の背表紙を読むときに首を傾げた」(第1回)
B「あたしは字幕が苦手、吹き替えが好き」(第2回)
C「クロスワードが苦手、ナンプレが得意」(第2回)
D「地図が読めない」(第3回)
E「スマートフォンは英字入力」(第3回)
これらはそれぞれ。
@「漢字が苦手」=そのまま。漢字が読めない。
A「あたしの本の背表紙を読むときに首を傾げた」のは「それが横文字表記の本だった(英語)」から。
B「字幕が苦手、吹き替えが好き」=漢字が苦手なので字幕が読めない。音として日本語は分かるので吹き替えが好き。
C「クロスワードが苦手、ナンプレが得意」も、日本語に詳しくないのでクロスワードが苦手。ナンプレは数字なので得意。
D「地図が読めない」=漢字で記された地図が読めない。
E「スマートフォンは英字入力」=英語に親しみがある。
となると考えられます。
つまり、「あたし」は日本語を話すことは出来るが、読み書きは苦手なのだ。
ここから、主人公「あたし」は日本人ではなく、日系人かそれに近い外国籍の人物となる。
あるいは、帰国子女でもイイかもしれない。
ただし、主人公が名前ではなく「あたし」の一人称であることを考えると、外国設定の方がありそうか?
「あたし」の一人称なのは外国名を隠す為ではないか。
どちらにしろ、映像化されることも考慮に入れると、「あたし」は日系人かアジア系の設定となるだろう。
で、この設定を受けると具体的なミスの内容も明らかに。
「あたし」は日本語を話すことは出来るが、読み書きは苦手……だとすると、携帯の「ミホ」の表記が怪しくなってくる。
ここで拓馬の友人・三木に注目。
「三木」と「ミホ」……字が似ていませんか?
つまり、「あたし」が浮気相手だと思っている「ミホ」は拓馬の友人「三木」の勘違いの可能性が高いのだ。
これは公式の登場人物一覧に「三木」と「ミホ」が表記されていないことも傍証となりそう。
併記しちゃうと明らかなので。
それもこれも、「あたし」が「日本人では無く、漢字が苦手」なために起こったミスだったのだとの結末になるのではないでしょうか。
これなら、設問としても活きてきそうな感じです。
まだまだ油断はできませんが、今のところはコレを推理としておきます。
果たして5話は如何なる展開を見せるのか……楽しみです。
◆「殺人は難しい」前回までの批評(レビュー)はこちら。
・探偵Xからの挑戦状!「殺人は難しい」第1回配信分(4月14日配信)ネタバレ批評(レビュー)
・【推理完了!?】探偵Xからの挑戦状!「殺人は難しい」(貫井徳郎著)第2回配信分(4月15日配信)ネタバレ批評(レビュー)
・探偵Xからの挑戦状!「殺人は難しい」(貫井徳郎著)第3回配信分(4月16日配信)ネタバレ批評(レビュー)
ちなみに、参考までに「殺人は難しい」の公式HP上のあらすじとその作者・貫井先生のデータをまとめてみたので推理の手掛かりにどうぞ!!
<「殺人は難しい」あらすじ>
「あたし」(内田亜希子)は、理想的な夫・拓馬(永岡佑)と結婚できたことを心から喜んでいた。ところが、いつしか、その拓馬が浮気をしているのではないかという疑惑が心に芽生え、ついには押さえがたいまでに膨らんでいった。
そしてある日、拓馬の携帯電話の中に、決定的証拠とも言える女の名前を発見する。狂気にかられた「あたし」は、女の居場所をつきとめて、そして・・・。
今回は、「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のように、殺人犯の側から事件が描かれる“倒敍ミステリー”。証拠を残さず、完璧に行われたかに見える殺人。しかし、犯人が犯した一つの「ミス」で、事件は意外な展開を見せる。あなたは果たして、名探偵のように、犯人の「ミス」を見抜き、事件の真相に迫ることができるだろうか?
(NHKさん公式HPより)
<貫井先生データ>
個人的な感想だと割と叙述を多用される方。
本作品にも意外なトリックが潜んでいるかもしれない。
時系列や「あたし」との人称などにも注目すべきか。
さらに、貫井先生と言えば「ななつのこ」で知られる加納朋子先生の旦那様でもあります。
そんな貫井先生の傾向と対策は下記過去記事からどうぞ。
【貫井徳郎先生関連過去記事】
・「乱反射」(貫井徳郎著、朝日新聞出版刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「慟哭」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「光と影の誘惑」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・「探偵Xからの挑戦状!」公式HP(NHKさん)
http://www.nhk.or.jp/tanteix/
◆関連過去記事
【「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3情報】
・「探偵Xからの挑戦状!」が3度帰って来る!!シーズン3放送決定!!出題者には北村薫先生、貫井徳郎先生、米澤穂信先生と豪華作家陣の名が
・「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3続報!!
・【続報】「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、担当回&シナリオタイトル&出演者判明!!
・【最終報】「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、シナリオ内容が明らかに!!そこにはサプライズが……。
・「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、放送延期!!
・【速報】延期されていた「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3が2011年4月21日より放送決定か!?
・【続報】「探偵Xからの挑戦状!創刊準備スペシャル」が「NHKワールド プレミアム」にて2011年4月14日(木)に放送決定!!
・【確定報】「探偵Xからの挑戦状!シーズン3」放送は2011年4月21日から。14日にはスペシャル版がスタート!!
【貫井徳郎先生関連過去記事】
・「乱反射」(貫井徳郎著、朝日新聞出版刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「慟哭」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「光と影の誘惑」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【北村薫先生関連過去記事】
・「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
【米澤穂信先生関連過去記事】
・書評(レビュー)対象著作一覧
当ブログにてネタバレ書評(レビュー)した作品のまとめです。
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当初からの違和感は、
「日本人ではない」というものでした。
三木とミホの間違いなんですが、
問題は三木は男なんですよね(たぶん)。
あたしは三木に会っていて
三木の嫁さんなのか、
もしかしたらホモなのか。
問題編では
これ以上の手がかりがないですし、
NHKでホモっていう回答もないですよね。
コメントありがとうございます(^o^)/。
管理人の“俺”です!!
現在のところ、管理人は「三木は女性」だと思っています。
未確認ですが、三木は「拓馬の友達」とされており、性別までは明記されていなかった筈。
「三木が拓馬の女友達」である可能性はあると思います。
すなわち、浮気相手も三木では……!?
ただし、まだこの説には自信がないんですよね。
どうも、ギリギリまで悩みそうです。