ネタバレあります、注意!!
「ゲームの館殺人事件」登場人物一覧:
金田一一:言わずと知れた主人公、最終回まで犯人ではありえません。
美雪:言わずと知れたヒロイン、こちらも最終回まで(以下略)。
宝樹滋:ゲームプログラマー、自称有名人
真津本潤:美佳が経営する店のウェイター
菊川梢:美佳が経営する店のホステス
麦林美佳:バーのママ。潤と梢の雇用主
霜村志保:婦人服の会社社長、生馬の母
霜村生馬:志保の息子
ゲームマスター:覆面の人物
<2話あらすじ>
廃病院へと監禁された金田一&美雪。
脱出したければ「ゲームマスター」のゲームをクリアするしかない!!
……というわけで、早速「脱出ゲーム」に挑戦することに。
タイムリミットは5分。
既にゲームは始まっている。
「ゲームマスター」によれば、次々と出題される4ケタの数字を連想させるクイズに解答し正解すれば1問につき1人脱出させてやると言う。
つまり、監禁されている8人(金田一&美雪)が脱出するには8問正解すれば良いのだ。
ただし、制限時間を超えれば爆殺されてしまう……。
逡巡する金田一たちに構わず第1問を出題するゲームマスター。
「鎌倉幕府の成立年度は?」
答えは「1192」。
授業を真面目に受けていれば簡単な問題だが、さぼり魔の金田一には分からない。
美雪は金田一を残していくわけにもいかず戸惑っているうちに背広姿の黒ひげに解答されてしまう。
続いて第2問。
「朝の挨拶は?」
答えは「0840(オハヨー)」。
駄洒落混じりのギャグの様な問題だが、今度は真面目な美雪が止まってしまう。
やはり、金田一も美雪を置いて行くわけにはいかず戸惑っているうちに若い男の黒ひげに先を越されてしまう。
第3問。
「富士山麓に鳴くオウムの鳴き声は?」
答えはルート5の覚え方で「2236」。
やはり、金田一には難問となり、美雪が迷っているうちに若い女の黒ひげに先を越されてしまう。
ここで、ゲームマスターから一言。
「そろそろ5人かな?簡単な問題だっただろう」
この言葉に苛立つ金田一。
第4問。
「サービス問題。この写真から導き出せる答えは?」
写真に映し出されたのは胸元を強調した水着ギャル。
答えは「1108」。
ピンときた金田一は美雪を逃がす為に答えを教えようとするが、美雪はこの手のオヤジギャグが苦手。
答えに詰まってしまう。
そこで、金田一がとった行動は……美雪の胸を揉むとのセクハラだった!!
当然、美雪にはたかれる金田一。
熟練の夫婦漫才の間にも、この金田一のヒントで答えに気付いた十字架を胸から吊り下げた黒ひげが脱出。
続く第5問は太陽の塔の写真。
答えは1970年ということで、遠慮し合ううちに年配の女性の黒ひげに先を越されてしまう。
残りは金田一と美雪を含む3人。
いよいよ焦る金田一に残ったもう1人の女性黒ひげが接近。
「お金を上げるから助けてくれ」とコンタクトをとる。
しかし、追い込まれているのは金田一も同様。
美雪を逃す為に相手を振り払う。
そして、運命の第6問。
出題はサイコロの展開図から。
答えは「6532」。
金田一はついに美雪をこの場から脱出させる。
残されたのは2人。
次こそはと意気込む金田一だったが、最後の問題は拍子抜けするようなものだった。
「次の絵の少女の状態は?」
画面には涙を流している少女の絵。
答えは「4949」だ。
呆気にとられた金田一は出題者の意図を疑いつつ、親切心から残った脱出権をもう1人に譲ろうとする。
ところが、もう1人も余裕の素振り。
逆に金田一に権利を譲って来る。
(まぁ、いいか……)
それを受けた金田一はそのまま脱出することに。
こうして、脱出した金田一。
扉を抜けてみると、黒ひげを外した面々が。
どうやら、被り物を外せる鍵が室外にあったらしい。
ここで自己紹介する一同。
それぞれの解答した問題と脱出順は次の通り。
第1問:宝樹(ゲームプログラマー)
第2問:生馬(志保の息子)
第3問:梢(美佳の店のホステス)
第4問:潤(美佳の店のウェイター)
第5問:美佳(バーの経営者)
第6問:美雪
第7問:金田一
生馬によれば、この部屋には母親も居たと言う。
つまり、現在、室内に残っているのは生馬の母・志保なのだ。
ところが、いつまでたってもその志保が部屋から出てこない。
そのうちに制限時間に。
室内から爆発音が聞こえて来る。
おそるおそる覗き込んだ面々の目にハイヒールを履いた足首が飛び込んで来る。
もちろん、そこから上は無い……。
「ママの靴だ!!」
生馬の悲鳴が響き渡る―――3話に続く。
<感想&推理>
あかん、全然分からん……。
トリックの種類と傾向は分かってる筈なんだけど、それがどんな結論に至るのかが分からない。
今回のトリックは、黒ひげの被り物を利用したもので人物入替りトリックの筈。
で、もう被り物を脱いでしまったからにはトリックは既に使用済み。
ところが、このトリックが見えない……。
とりあえず、これまでを整理すると。
まず、志保がターゲットだったのは確実。
次に、金田一をギリギリまで脱出させなかったという以上、脱出順や問題内容に意味があることも明確。
そして、「ゲームマスター」は画面の向こうには居ない。
プレイヤー側に存在する可能性が高い。
それは第3問と第4問の間で「そろそろ5人かな」と推測で映像を流したことからも明らか。
で、この時点で考えられるのは次の4つか?
@志保はゲーム開始時点から偽物だった。
ゲーム開始時点で既に殺害されており、居残り志保になりすました犯人が金田一の脱出後、死体を運び込み爆破した。
A志保は本物だったが、犯人に因果を含められ(騙されて)居残り爆殺された。
B志保がゲームマスター。別人の死体を利用し死んだふりで姿を隠した。
C室内での犯行が目的と見せかけて室外での犯行が目的。最初の脱出者を待ち伏せして殺害した。
つまり、既に第2の殺人が行われている。被害者は本物の宝樹。犯人は宝樹になりすましている。
今後の展開を考えると、プレイヤー中に犯人が居ないと犯人当て出来ないからAかCのパターンになるか?
あるいは、複合パターン?
やっぱり、見当もつかない……。
と、まぁ、今回はここまで。
さらなる進展を見せるであろう第3話に期待!!
◆「ゲームの館殺人事件」関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第1話ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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