2011年04月25日

月曜ゴールデン「美食カメラマン星井裕の事件簿2 京都源氏物語・華の道の殺人〜華道界のプリンスに封印された出生の秘密!?30年の愛憎劇の結末を知る涙の塩むすび!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「美食カメラマン星井裕の事件簿2 京都源氏物語・華の道の殺人〜華道界のプリンスに封印された出生の秘密!?30年の愛憎劇の結末を知る涙の塩むすび!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

星井裕(高嶋政伸)は京都を中心に全国を飛び回るフリーカメラマン。美味しいものには目がないという自他共に認める美食家で、特に料理写真にはこだわりを持って仕事をしている。
星井はいつも仕事を引き受けている出版社の依頼で、今、京都の華道界で最も勢いのある流派「北條流」の写真集を手掛けることになる。「北條流」は初代家元である北條富士子(松原智恵子)が富山で立ち上げ、数年前から京都に進出し、源氏物語を花で表現したことで一躍有名になった流派だ。
早速、星井は写真集の目玉の一つとなる家元継承式典の撮影に赴く。式典では富士子の息子・ひかる(藤ヶ谷太輔)が大勢の来客で賑々しい中、二代目家元継承の挨拶をするが、何故かそこに京都華道界を牛耳っていると云われる「花乃坊流」家元・花乃坊永観(若林豪)が突然怒鳴り込んできて会場が騒然となる。
星井は永観と富士子の間に漂う険悪なムードが気になりながらも、依頼されているひかると永観の娘で「花乃坊流」の次期家元となる由美(内田もも香)の撮影に取り掛かる。ところが、由美を撮影しようとした矢先、星井の目の前で由美が突然苦しみ出して倒れ、病院に搬送されるが死亡してしまう。
事件の第一発見者となってしまった星井は、否応なく元妻で捜査の担当をする刑事の安西美雪(水野真紀)から事情聴取を受ける羽目になる。警察の調べで由美は毒殺されたことが判明。だが、由美が死亡直前に口にしたものは、富士子が作ったという塩むすびだけで、その塩むすびは星井やアシスタントの奈津美(さくら)も口にしており、由美だけがどうして服毒したかは判明しない。警察は由美が流派の違うひかると交際し、結婚の約束をしていたことを知り、ひかるを中心に京都の華道界の内情に捜査の目が向けられる。
一方、事件を気に留めつつ、写真集の撮影を再開した星井は、ひかるから実は母親の富士子が元々、「花乃坊流」の出身で、それが一因となり周囲から由美との結婚を反対されていたと告白される。
そんな中、富士子や永観と同じく京都の華道界で活動する「月山流」の家元・月山聖心(橘ゆかり)と「北條流」の専務である長澤(江藤潤)が警察から容疑者として取調べを受けるのだが…。
(公式HPより)


では、続きから……。

ひょんなことから、富士子の握る北條流の塩むすび(まかないむすび)の米が「富山産こしひかり」だと知った星井、あおい、ひかる。

一方、容疑が向けられた長澤が、由美と同じトリカブトの毒で死亡する。
遺書が残されていた為に自殺と思われたが、ワープロ打ちのそれに美雪は他殺を疑う。

その頃、星井はまかないむすびの些細な違いが気にかかっていた。
由美の死亡時に食べたのは「岩手産ひとめぼれ」だったが、長澤死亡時に食べた時は「富山産こしひかり」だったような気がしたのだ。
富士子に確認したところ、気のせいではとあしらわれてしまう。

同じ頃、美雪は由美がどこから服毒したかについて調べていた。
そして、遂に毒が仕込まれていた品に気付く。

それは、塩むすびでは無く、由美が当日使用した口紅だった。
なんでも、その口紅は由美が恋人から贈られた物らしい。

由美の恋人・ひかるによれば、富士子を介して手渡した物だと言う。
富士子が毒を仕込んだのか?
富士子への疑惑は募るばかり……。

美雪と会った星井は検死結果から由美が妊娠していなかったことを知り驚く。
ひかるからは由美が妊娠していたと聞かされていたからだ。

これに疑問を持った星井は、由美が妊娠したと言う産婦人科医院を訪ねる。
看護師に事情を尋ねたところ、ひかるとの結婚を反対された由美が結婚を押しきる為に嘘を吐いたと知らされる。
ひかるはこの事実を知らないらしい。
しかも、この産婦人科医院がひかるの生まれた病院だったと判明。
さらに、ひかるの母が富士子ではないことも明らかに。
ひかるの母は、富士子の姉だと言うのだ。

事態は混迷の度合いを深めていく―――。

富士子が元・花乃坊流の所属で永観に捨てられた過去があることが発覚。
永観本人によれば、妊娠した富士子を花乃坊流の周囲の人間が攻撃し永観と無理矢理別れさせたらしい。
それにより、富士子は流産し二度と妊娠できない身体になってしまっていた。
永観は由美の手紙をひかるに渡すよう星井に託す。

その頃、凶器の口紅が見つからず悪戦苦闘する美雪だったが、あることに気付く。

同じ頃、星井は富士子の塩むすびの米を求めて富山へと赴く。
農家から炊きたての米で出来たむすびを振舞われた星井は「コレだ!!」と叫ぶのだった。

ついに花乃坊永観と富士子が対決。
永観は富士子に謝罪するが、恨みは無いと富士子に告げられ戸惑う。

美雪の気付いたこととは長澤の遺書に付着したファンデーションだった。
そこには涙の成分が含まれており、涙の血液型はA型だった。
北條流でA型の人間は富士子しかいない……。

富士子たちを呼び出す星井。

自身の口にした塩むすびの差について語る。
由美の時に食べたものは、岩手産ひとめぼれ。
そして、長澤の時に食べたのは、富山産こしひかりだった。
富士子の握る塩むすびは、こしひかりを天日干しした「はさがけ米」を使用していたのだ。

この謎の変更を星井は、富士子が米を代えたのではなく、2回とも塩むすびの握り手こそが代わっていたと推理する。
つまり、最初は富士子の使用する米を犯人は知らずに「ひとめぼれ」を使用した。
次に、犯人は富士子のむすびに「こしひかり」が使われていると知り、オリジナルに近付ける為にそれを使用したのだ。

この条件に合致するのは富士子から使用する米の種類を聞かされた星井、あおい、ひかるのみ。
さらに推理を続ける星井。

長澤も由美殺害を企んでいたが、共犯に誘い込んだ聖心がギリギリで迷っていたのを見て、計画変更を余儀なくされた。
そこで、念の為にひかるの贈った口紅に毒を混入したのだ。
この口紅の毒が由美の命を奪った。

そして、その口紅を由美に手渡した人物こそ、同時に塩むすびを手渡した人間である。
その人物は富士子から口紅を預かっていた―――あおいだった。
すべては富士子の義理の娘で、ひかるの義姉であるあおいの犯行だったのである。

由美から妊娠したと聞かされた北條流の面々は、ひかるが婿養子にとられる事を危惧し由美の排除を画策した。
中でも長澤は急先鋒、強行手段として殺害も辞さない決意で事に当たる。
そこで、あおいも協力することに。

それで、由美を殺害したのだ。
その後、あおいは長澤が禍根となることを怖れ、胃薬のカプセルに毒を仕込みこれを殺害したのだった。

富士子はあおいの犯行を知り、その痕跡を隠す為に長澤の遺書を偽造したのだった。
だが、犯罪に手を染めたあおいの事を想い涙がこぼれたのだ。

すべては北條流の為だったと語るあおい。

そんなあおいに由美の手紙を差し出す星井。

由美は両家の確執等すべてを知った上でそれを乗り越えるべく、両家の懸け橋となるつもりだったのだ。

由美の真意を知った富士子たちは大きな衝撃を受ける。
由美の誠意が伝わっていれば、両家はもっと早く和解が出来ていたかもしれないのだ。

星井はその場で富士子に本物の塩むすびを握るよう依頼。
あおい、ひかるは共にそれを食べ、家族の繋がりを確かめるのだった。

こうして、事件は解決。
星井たちは日常に戻るのだった―――エンド。

<感想>
前作よりほぼ1年2ヶ月を数えて放送となったシリーズ第2弾です(前回は2010年3月01日)。

原作は柏木圭一郎著「京都「源氏物語」華の道の殺人」(講談社刊)。
あらすじはこちら。

<あらすじ>

やっぱり京都。いますぐ行きたい
「源氏物語になぞらえたミステリーに漂う『京都の香り』。生粋の京都人だからこそ描ける、活きた景色を駆け巡る愛すべき登場人物たち。そして京都ならではの美味しそうなものが次から次に出てきてもうたまりません!やっぱり京都。いますぐ行きたい。」――中井美穂(アナウンサー)

華道界の取材で京都を訪れた、カメラマン星井裕。だが、目の前で気鋭の美人華道家が毒殺された。背景には、『源氏物語』にちなんだ、哀しい因縁が見え隠れする。京都通の星井が、刑事である元妻・安西美雪や、助手の小林健とともに名推理を発揮!グルメで優しい名探偵の新ミステリ登場。〈文庫書下ろし〉

新世紀、新世代!新 旅情ミステリー!!
(公式HPより)


柏木圭一郎先生の著作は複数の出版社からシリーズ化されているので、興味のある方は捜してみてはいかがでしょうか?
ちなみにドラマ版のシリーズ前作はこちら。

月曜ゴールデン「美食カメラマン星井裕の事件簿『京都大文字送り火・恩讐の殺意〜料亭オーナー刺殺に隠された幻の食材と醤油の秘密!?究極の師弟愛が新たな死を招く!!』」(3月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

前作批評(レビュー)を見てもお分かりの通り、管理人的には「おそろしく面白くなかったドラマ」のひとつです。
管理人が選ぶ「2時間ドラマ ラズベリー賞2010」ノミネート作品のひとつ(酸っぱい出来の作品)でもあり、正直、評価していません。

【企画】管理人が選ぶ「“2時間ドラマ”アカデミー賞&ラズベリー賞2010」ノミネート発表!!

さ来週放送予定の「釣り刑事」とあわせて、よもやシリーズ続編が作られるとは思ってもみませんでした……。
このシリーズを期待されている方には悪いのですが、もっとシリーズ化すべき作品が他にあるような気がしてなりません。

とはいえ、それで済ませてしまうのは批評にならないし、ひょっとすると改善の兆しもあるかもしれません。
果たしてドラマの内容は如何だったのでしょうか?
早速、感想を!!

ドラマ自体は飛躍的に良化したように思われます。
たしかに、結果から過程を作ったようなシナリオに不自然さや「その推理は勘と同じほど飛躍していないか」など疑問を感じますが、それでも前回に比べれば大前進だと思います。
少なくとも、視られるようになっています!!
これには大変、驚きました。
この作品に対する認識を改めるべきでしょうか?

たぶん、原作のストックから考えて次もあると思うので、この調子で良化していって貰いたいと思います。

<キャスト>

星井 裕(ほしい ゆう):高嶋政伸
安西美雪(あんざい みゆき):水野真紀

小林奈津美(こばやし なつみ):さくら
岩本 太(いわもと ふとし):北見敏之
金井美智子(かない みちこ):芳本美代子
辰巳健夫(たつみ たてお):中本 賢
大田原 茂(おおたわら しげる):谷本 一
石田 毅(いしだ たけし):前田倫良
桜井明菜(さくらい あきな):真瀬樹里

北條富士子(ほうじょう ふじこ):松原智恵子

北條ひかる(ほうじょう):藤ヶ谷太輔
北條あおい(ほうじょう):いしのようこ
長澤英一(ながさわ えいいち):江藤 潤

花乃坊永観(はなのぼう えいかん):若林 豪 ほか
(公式HPより、敬称略)


ドラマ原作「京都『源氏物語』華の道の殺人 (講談社文庫)」です!!
京都『源氏物語』華の道の殺人 (講談社文庫)





シリーズの1冊「名探偵・星井裕の事件簿 京都東山京焼の殺人挽歌 (双葉文庫)」です!!
名探偵・星井裕の事件簿 京都東山京焼の殺人挽歌 (双葉文庫)





同じく「京都紫野 菓匠の殺人 (小学館文庫)」です!!
京都紫野 菓匠の殺人 (小学館文庫)





同じく「京都『龍馬逍遥』憂愁の殺人―名探偵・星井裕の事件簿 (光文社文庫)」です!!
京都「龍馬逍遥」憂愁の殺人―名探偵・星井裕の事件簿 (光文社文庫)





同じく「京都嵯峨野 京料理の殺意 (講談社文庫)」です!!
京都嵯峨野 京料理の殺意 (講談社文庫)



【関連する記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック