2011年04月26日

探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第5回配信分(4月25日配信)ネタバレ批評(レビュー)

探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第5回配信分(4月25日配信)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
姫宮あゆみ:主人公、ミステリー作家
村岡弘:映像表現学科教授
関屋秀昭:英文学科教授
ジャック・トリリン:ミステリー作家 形象表現学客員教授
関屋裕子:関屋教授の妻
巫弓彦:名探偵

推理投票は2011年4月26日から!!

下記のあらすじについては「携帯で配信する」との「番組の意義」を考えて、あくまで管理人版のあらすじに留めています。
正確な内容をお知りになりたい方は携帯サイトかミステリーメールよりご確認されることをオススメします。


<第5回配信分あらすじ>

トリリン氏の部屋を訪ね彼の死体を発見したあゆみ、村岡、関屋の3人。
こうしてトークショーは中止になり、3人は控室で待機することに。

待機する3人。
重苦しい雰囲気の中で村岡は再び「ダイイング・メッセージ」の話題を持ち出す。

なんでも、村岡と関屋は前日にトリリン氏と「ダイイング・メッセージ」について会話を交わしていたと言う。
その流れで、トリリン氏の「ダイイング・メッセージ」は「W」ではないかと意見を述べる村岡。
そんな村岡に、「W」は逆にすれば「M」になるから、そのメッセージが指し示すのは「村岡自身」であると指摘する関屋。

あゆみは、2人の意見を聞きつつ、あの「ダイイング・メッセージ」は「1・3・1」であり、アルファベットの「I・M・I」ではないかとの思いを強くするのだった。
その思いの強さからか、あゆみはアルファベット・ビスケットのMを1枚、Iを2枚持って帰ってしまうのだった―――第6回配信に続く。


では、ここから【管理人の推理】です。

いよいよ、明日の第6回には巫が登場予定。
この流れでバッサリ解決してくれるでしょうか?

それにしても、困りました……。
第5回の展開で犯人が分からなくなってしまいました。
とりあえず、「関屋」夫妻のどちらかは確実なのですが……。

おっと、ここで第4回批評(レビュー)を読んでいない方に向けて第4回の推理をもう一度。

「第4回にて犯行現場に香が立ちこめていたことからヒントは香。香といえば組香。組香といえば源氏香。源氏香といえば源氏香図。というわけで、トリリン氏の指の形である1、3、1は源氏香図の関屋を指しているので、犯人は関屋」

第4回の推理はだいたい以上のモノです。
ここまでは、不動の推理。
で、ここに「ビスケット」のタイトルから「アルファベット・ビスケット」が絡んで「U」のビスケットが出て来て「U子」だけに「関屋裕子」が犯人となるのでは……との勘を付け加えていました。

……が、第5回を読む限り、どうにもそんな都合のよいビスケットは出てこなさそうな感じです。
「関屋」と「裕子」の合わせ技だと思っていたんですけどね……シンプル過ぎたかも。
こうなると、正直、タイトル「ビスケット」の意図が何処にあるのか戸惑っています。
第6回で判明するのでしょうか?

さて、そんな戸惑いを隠せない第5回。

「I・M・I」も含めてすべてミスリードでしょう(断言)。
「関屋」以外の物は、北村先生の作風からありえないと思います。
それは、過去記事の「冬のオペラ」を読んでもらっても同意して頂ける筈。
文学系の知識を絡めていることで、北村先生の傾向とも完全に合致しているし……。

それに、他の理由でも村岡は犯人ではない。
この展開で村岡が犯人となるケースは、村岡が「ダイイング・メッセージ」の偽装を行った場合のみ。
確かに村岡は「ダイイング・メッセージ」を発見し、また話題にもしている。
……が、その意味するところが「関屋」である旨を主張していない。
そして、「関屋」に「ダイイング・メッセージ」が「村岡」であるとやり込められている。
ここからも、村岡犯人説はないと分かる。

もう、この時点で容疑者は「関屋夫妻」のいずれか。
ただ、ここから夫妻のどちらかを絞り込めるのかどうかが分からない。

理由は現時点ではどちらが犯人の場合でも成立しないから。

例えば、関屋教授が犯人の場合。
前日にダイイング・メッセージの話題を交わしており、トリリン氏の不審な行動に注意を示さなかったとも思えない。
手の意味は理解できなかっただろうが、その形には注意を払った筈で、そのままにしておく筈がない。

例えば、関屋裕子が犯人の場合。
関屋夫人はトリリン氏同様に香に詳しく、トリリン氏の「ダイイング・メッセージ」の意味するところを理解できた筈で、そのままにしておく筈がない。

仮に犯人が退室後に、瀕死のトリリン氏が「ダイイング・メッセージ」を残したとしたら、それこそ関屋夫妻のどちらでも通用するし……。

う〜〜〜ん、此処に来て困った……。
果たして、第6回にて新情報が来るのか?
それがなければかなり消極的に犯人を絞り込まざるを得なくなるなぁ……。

もしも、その場合だと、犯人は関屋教授の可能性が高くなるね。

まず、両者の否定理由を比較するとミステリの法則的に関屋裕子の方が否定される可能性が高いこと。
関屋教授がメッセージの意味を知らなかったことの方が強調され易い。

次に、「ダイイング・メッセージ」は気付いた上で解読して貰わねば意味が無いので、トリリン氏は誰かが理解してくれることを念頭に置いてメッセージを残した筈。
本作「ビスケット」中で、それを解読可能なのはトリリン氏が未知の存在である巫を除けば、香に詳しい関屋裕子のみ。
つまり、トリリン氏は関屋裕子に向けてメッセージを残した可能性が高い。
当然、犯人は裕子以外の人物となる。

おっ、「ダイイング・メッセージ」の受信者を重視すれば関屋秀昭犯人説で決まりか?

ただし、これだと裕子にメッセージが伝わることが前提となるが……。
しかも、裕子とトリリン氏は私的に深い関係にあり、瀕死のトリリン氏が裕子に夫である関屋教授が犯人であると告発したなどと、とんでもないストーリーに発展しかねない……もしかして、そうなの?
それとも、ここまでは飛躍しすぎか?

う〜〜〜ん、まさに悩める倫太郎状態。
この悩みは明日の第6回配信にて晴れるのでしょうか?
とりあえず、現時点では関屋秀昭犯人説で。
今後の推理は第6回を待ってから!!

なお、放送が中断された「殺人は難しい」の本放送ですが、4月28日(木)00:15〜01:03(水曜深夜)に再放送決定されたそうです。
いよいよ、あの結末をこの目で確認できそうです。
現在挑戦中の「ビスケット」だけでなく、こちらもお忘れなく。

参考までに「ビスケット」の公式HP上のあらすじとその作者・北村先生のデータをまとめてみたので推理の手掛かりにどうぞ!!

<「ビスケット」あらすじ>

ミステリー作家の姫宮あゆみ(水野美紀)は、ある大学が主催する「ミステリー作家トークショー」に招かれた。トークの相手は、その大学の客員教授で、本国アメリカで有名なミステリーの賞にも輝いたジャック・トリリン氏。日本通で知られる、イケメンのアメリカ人である。ところが、トークショー当日、トリリン氏は何者かに殺されてしまう。現場に、謎のメッセージを残したまま。
姫宮あゆみは、かつてその記録係をつとめていた本物の「名探偵」、巫(かんなぎ)弓彦(山口祐一郎)に、SOSの電話を掛ける。
この作品は、北村薫の名作「冬のオペラ」(1993)の、18年ぶりの続編として書かれた。その意味では、北村ファン垂涎の作品であり、“文学的事件”でもある。ただし、そんな事情を抜きしても、孤高の「名探偵」巫弓彦の推理に、多くの視聴者が驚嘆の声を上げるに違いない。
(NHKさん公式HPより)


<北村薫先生データ>

「円紫さんと私」シリーズなど「日常の謎」で知られる作家さん。
とはいえ、「盤上の敵」など王道のミステリも得意とするので要注意。
基本的にその著作を読みこなすにはある程度の素養が必要とされる作風。
つまり、文学や雑学についての知識が要求される。
それは「冬のオペラ」でも同様だったので、その続編である本作「ビスケット」にも知識量が求められるのでは?
今回は伏線そのものよりも作中の言葉に注目すべきかもしれない。
そんな北村先生の傾向と対策は下記過去記事からどうぞ。

【北村薫先生関連過去記事】
「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆「ビスケット」前回までのあらすじはこちら。
探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第1&2&3回配信分(4月21&22&23日配信)ネタバレ批評(レビュー)

【ほぼ推理完了!?】探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第4回配信分(4月24日配信)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・「探偵Xからの挑戦状!」公式HP(NHKさん)
http://www.nhk.or.jp/tanteix/

◆関連過去記事
【「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、これまでの批評(レビュー)】
探偵Xからの挑戦状!「殺人は難しい」(貫井徳郎著)本放送(4月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3情報】
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【貫井徳郎先生関連過去記事】
「乱反射」(貫井徳郎著、朝日新聞出版刊)ネタバレ書評(レビュー)

「慟哭」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「光と影の誘惑」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【北村薫先生関連過去記事】
「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【米澤穂信先生関連過去記事】
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