2011年04月29日

探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)本放送(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)本放送(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

果たして、管理人の推理は正解だったのでしょうか?
あ、そろそろ番組がスタートします。
確認することにしましょう。

◆オープニング

鏡台の前で化粧する蘭子。
その背後から、刃物を振り被った怪人物が近付く―――探偵Xだ!!
襲撃を受けた蘭子は事切れる瞬間に「鏡の中に映る竹籠へ向けて矢印」を残す。
「竹中」との「ダイイング・メッセージ」のようだ。

こうして事切れた蘭子……は、不意に目が覚める。
夢―――そう、悪夢だったのだ。
またか……と、ほとほと疲れた様子の蘭子にメールが届く。
メールの主は探偵X、招待状だ!!

招待状に誘われるままに、探偵Xを訪ねた蘭子。
探偵Xは「今回のテーマがダイイング・メッセージである」ことを明かし、「北村薫先生のビスケット」にチャレンジするよう促す。

こうして、蘭子は今回も探偵Xからの挑戦に応じることになる……。

◆「ビスケット」ドラマ本編スタート

登場人物一覧:
姫宮あゆみ:主人公、ミステリー作家
村岡弘:映像表現学科教授
関屋秀昭:英文学科教授
ジャック・トリリン:ミステリー作家 形象表現学客員教授
関屋裕子:関屋教授の妻
巫弓彦:名探偵

<「ビスケット」あらすじ>

ミステリー作家の姫宮あゆみ(水野美紀)は、ある大学が主催する「ミステリー作家トークショー」に招かれた。トークの相手は、その大学の客員教授で、本国アメリカで有名なミステリーの賞にも輝いたジャック・トリリン氏。日本通で知られる、イケメンのアメリカ人である。ところが、トークショー当日、トリリン氏は何者かに殺されてしまう。現場に、謎のメッセージを残したまま。
姫宮あゆみは、かつてその記録係をつとめていた本物の「名探偵」、巫(かんなぎ)弓彦(山口祐一郎)に、SOSの電話を掛ける。
この作品は、北村薫の名作「冬のオペラ」(1993)の、18年ぶりの続編として書かれた。その意味では、北村ファン垂涎の作品であり、“文学的事件”でもある。ただし、そんな事情を抜きしても、孤高の「名探偵」巫弓彦の推理に、多くの視聴者が驚嘆の声を上げるに違いない。
(NHKさん公式HPより)


詳細なあらすじについては各配信回ネタバレ批評(レビュー)を参照のこと。

・「冬のオペラ」から18年……姫宮あゆみはミステリ作家になっていた。
探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第1&2&3回配信分(4月21&22&23日配信)ネタバレ批評(レビュー)

・トークショーに招かれたあゆみの前にトーク相手であるトリリン氏の死体が……。
【ほぼ推理完了!?】探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第4回配信分(4月24日配信)ネタバレ批評(レビュー)

・トリリン氏の死体は「ダイイング・メッセージ」らしきものを残していた。
探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第5回配信分(4月25日配信)ネタバレ批評(レビュー)

・解けない「ダイイング・メッセージ」に困り果てたあゆみ、ついに名探偵・巫に出馬を要請する。
探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)第6回配信分(4月26日配信)ネタバレ批評(レビュー)

謎の「ダイイング・メッセージ」の正体は?
一体、誰がトリリン氏を殺害したのか?

幾つか携帯配信とドラマで差異アリ。

@お茶を持って来た助手が、関屋裕子に。
Aトリリン氏の各趣味について紹介部分がさわりだけでほとんど割愛。
B関屋が「ダイイング・メッセージ」を否定するパートが強調。

これ、大問題ですね……。
携帯配信では、お茶を持って来た助手とされていた人物が関屋裕子だったことで、解答応募時の犯人候補の2人が同一人物になってしまいました……。

◆北村薫先生のコメント
「被害者の遺した手の意味は?何故、巫が竹河と名を挙げたか?本作は論理的には解けない、要素と要素を結びましょう」

◆探偵Xと蘭子の推理

蘭子「犯人はイケメンの石井(イケテルメンズのイシイで「IMI」)、あるいは、野球のストレートからストレートに怪しい人物で村岡」

探偵X「違〜〜〜う、トリリン氏の趣味を調べてみること」

蘭子「(携帯をいじる)コレは!!」

応募総数は6619人。
容疑者1位は関屋秀昭、2位は関屋裕子。

◆解決編

当日のメンバー(村岡、関屋)が1箇所に集められた。
そこへ、あゆみと共に現われた巫。

巫はメンバーの前で「源氏香」を開始。
5つの香を聞く面々。

「正式とは言い難いが」と前置きし、お菓子とお茶を奨める巫。
そこへ出て来たのは「アルファベット・ビスケット」。

「ビスケット」の「M」を手に、巫は推理を開始する。
あゆみを促す巫。

あゆみは巫のヒント「竹河」に「村岡」「関屋」の両名の名前を加えそれぞれ検索。
そこから「源氏香」との解を導き出していた。

そこで、巫があゆみに続ける「今回の香の答え合わせをしましょう」。

今回の香と源氏香図とを突き合わせた結果、出て来た答えは「関屋」。

そう、トリリン氏殺害犯は「関屋教授」だったのだ。

関屋教授によれば、トリリン氏に以前から「関屋」のハンドサインを教えられていたらしい。
しかも、トリリン氏は関屋裕子にアプローチしていた。
関屋教授は妻とトリリン氏の関係を知りつつ忍耐を重ねていたが、トリリン氏が裕子との関係を遊びと口にした為に殺害に踏み切ったのだ。

関屋教授は妻・裕子への愛の為に犯行を行っていた―――。

関屋教授は「源氏物語」の「関屋」と自身を重ね悲嘆。
そんな関屋に巫は「生きている限り、奥さんとはまた会える」と諭すのだった―――解決編了。

◆蘭子

蘭子「悲しい事件だったわね……でも、巫さんって素敵!!」

探偵X「それは置いといて、蘭子さんも推理が板についてきましたね。やはり、ミステリの申し子!!そして、いよいよ、来週は米澤穂信先生で〜〜〜す!!」

◆エンディング

今回の完全解答条件は「ダイイング・メッセージが源氏香図の関屋であること」。
この条件を満たした完全解答者は「6619人中1626人」。

「探偵Xからの挑戦状! 第2回ビスケット 了」のテロップ。

◆携帯配信版解決編

放送終了後に更新された携帯配信版解答編もドラマ版とほぼ同じ。
ドラマ版との違いは次の通り。

@巫が推理を披露する場所は、お座敷では無く関屋教授の部屋。
A村岡教授は同席しない。
B関屋教授が「源氏物語」の「関屋」のエピソードを用い自身を卑下するところで終わり。
巫のフォローは入らない。
Cお茶を運んで来た助手が誰かは不明。

なお、携帯配信版の解決編であゆみが「巫に伝えた名前は関屋と村岡の2名のみ」となっているが、問題編第6回を読む限り、あゆみが伝えたことは「これまでのこと」であり、読者には分からないようになっている。
この点は解答に大きく関わる箇所であり、小説ならば問題ないが、出題テキストとしては不満が残ると思われる。

◆感想

応募者総数は6619人、前回「殺人は難しい」に比べ3000人近く減少。
一方で完全解答者数は1626人、おそらく過去最高となりました。

この奇妙な現象は、出題に混乱した解答者が応募を控えた一方で、実際の応募者の多くが「関屋」まで辿り着いていた為と思われます。
実際、「関屋」まで到達したものの「関屋秀昭」と「関屋裕子」で犯人を絞り込めず諦めた方も多いのでは?

というワケで、何より先にこの問題について言及しておきましょう。

上記の通り完全解答の条件は「関屋」を解き明かすことでした。
第4回配信批評(レビュー)のサブタイトルは【ほぼ推理完了!?】でしたが、実は【完全に推理完了】だったわけです……ちょっと、驚きました。
一応、管理人も完全解答でした……嬉しいけど、いいのかな……。

今回の結末については、賛否両論巻き起こしそうですね。
なにしろ、真面目に推理を詰めた人ほど混乱するワケですから。
どうも、この原因は出題者側と解答者側のギャップにありそうです。

北村先生は始めから関屋裕子を容疑者とする気が無かったよう気がします。
「関屋と村岡のどちらが犯人か?」を出題意図としていたのではないでしょうか?
つまり、2択問題だった―――と。
これは携帯配信版解決編を見ても分かる通り(ただし、携帯配信版解決編には前述した不満が残る)。
もともと、小説として発表する前提だったことも踏まえるとほぼ間違いないでしょう。
この点でもう少し、問題内容をはっきりさせていれば良かったかもしれませんね。

例えば、問題編にて巫に「関屋教授が犯人だ!!」と断定させておき、「何故、関屋教授が犯人なのか?」について出題とすれば、少なくともこのギャップは避けられたような気がします。
もっとも、そうなると今度は応募解答数、完全解答数ともに膨大な量になりそうですが……。
このあたりの匙加減は難しそうですね……。

では、改めて本放送についての感想をば。

オープニングにて、蘭子が探偵Xを「竹中さん」であると知っていることが明らかになりました。
メタ的なんだけど、名前バレてるんだね。
なんだか違和感……。

それと、探偵Xと蘭子の掛け合いがコミュニケーション不全に陥っているような気がする。
余りにテンションが高すぎる……。
テンポはいいけど、もう少し会話を噛み合わせた方が良いのでは?

次に、ドラマ版の感想を。

軽すぎる……管理人の中のあゆみのイメージがぶち壊しだ……。
あゆみのキャラクターがドラマ版だと崩壊している……うわぁ〜〜〜ん(泣)。
そして、携帯配信版第1回の斜陽感が欠片も無ぇ!!

特に、「冬のオペラ」では巫は犯行現場には居なかった筈なのにあゆみの回想では居たことになってるし……。
あの「名探偵」による犯人告発の痛切が失われてるし……。
巫も軽い……。

これは、北村先生のファンは怒りだしそう。
北村先生を知らない人にとっては間違ったイメージを植え付けそう……。
流石にやり過ぎかなぁ。

とりあえず、本放送で混乱された方、納得がいかない方は「冬のオペラ」をご覧下さい。
あれを読めば、巫やあゆみのイメージが掴めて本作「ビスケット」についても理解が深まると思いますので。

「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

ただし、タイトルが「ビスケット」なのは不満。
「IMI」の件があるとは言え、やっぱりあまり意味がないような気がする。
メインは「源氏物語」と「源氏香」の「関屋」だし。
う〜〜〜ん、これが「ビスケット」という物語単独では無く、連続するエピソードの1つとしてならありなんだけどなぁ……。
というワケで唐突ながら1ファンからのお願いです。
北村先生、これの続編をお願い致します!!

2011年5月11日追記
ドラマ版「ビスケット」について北村薫先生がコメントされました。
コメントを掲載されたのは「本格ミステリ作家クラブ 今月の本格トピックス」。

・本格ミステリ作家クラブ公式HP(外部サイトに繋がります、五月の本格トピックスをクリック)
http://honkaku.com/

それによると、初期の設定だと犯人当てでは無かったようです。
本来は「巫は何故、犯人に気付いたか=ダイイングメッセージの意味」がメインだったようですね。

コメント中で、北村先生は「小説と映像とでは表現の差に幅が出ることを考えておけば良かった」として、それを受けた上で「ドラマ版の長所を取り入れつつ小説版を更に発展させる」という主旨のことを仰ってます。

さらにコメントでは単行本化についても言及されています。
ただし、この単行本が「探偵Xからの挑戦状!シーズン3」のノベライズなのか、それとも「巫シリーズ」最新作なのかは不明。
とはいえ、どちらにしても大ニュースです!!

ちなみに角川書店さんの「野生時代 6月号(91号)」にて、小説版「ビスケット」が掲載されているので興味のある方はそちらもチェックを!!

追記終わり

尚、既に携帯配信では米澤穂信先生「怪盗Xからの挑戦状」が掲載中です。

<あらすじ>

毎回ミステリー問題の出題者として、OL江戸川蘭子(長澤まさみ)をからかってきた探偵X(竹中直人)。今回、その探偵Xのもとに、よりによって世紀の大泥棒・怪盗Xが「挑戦状」を携えてやってきた。自分が、秘宝を盗もうと潜入した山中のホテルで宿泊客の一人が殺されたのだという。ホテルは雪に閉ざされ、容疑者は、数人の宿泊客に絞られた。
怪盗Xがひそかに撮影していた映像記録をもとに、はたして探偵Xは、犯人を指摘することが出来るのか?そして、「探偵」としての面目を保つことが出来るのか?…
人工的な設定の中でアクロバティックな推理が華麗に展開する、奇才・米澤穂信らしい傑作が登場する。MCドラマと推理ドラマが渾然一体となった、仰天の仕掛けもお楽しみいただきたい。
(NHKさん公式HPより)


ナビゲーターがついに物語に登場です!!
果たしてどんな展開を迎えるのか?

もちろん、こちらについても全力で批評(レビュー)予定。

作者の米澤穂信先生は硬軟自在の技巧派。
「小市民シリーズ」や「古典部シリーズ」など、主に「痛みを覚える青春小説型ミステリ」を得意とする方です。
他にも短編「満願」など伏線の配置も巧みな方なので油断はなりません。
上に挙げた短編「満願」など、我が「ミステリ通信 創刊号」でも多くの著作を書評(レビュー)しております。
予習の意味でも過去記事に目を通されるのもアリかもしれません。

「米澤穂信先生」書評(レビュー)対象著作一覧
当ブログにてネタバレ書評(レビュー)した作品への索引です。

◆「ビスケット」にて北村薫先生に興味を持たれた方はこちらをどうぞ!!
管理人のまとめたデータです。

<北村薫先生データ>

「円紫さんと私」シリーズなど「日常の謎」で知られる作家さん。
とはいえ、「盤上の敵」など王道のミステリも得意とするので要注意。
基本的にその著作を読みこなすにはある程度の素養が必要とされる作風。
つまり、文学や雑学についての知識が要求される。
それは「冬のオペラ」でも同様だったので、その続編である本作「ビスケット」にも知識量が求められるのでは?
今回は伏線そのものよりも作中の言葉に注目すべきかもしれない。
そんな北村先生の傾向と対策は下記過去記事からどうぞ。

【北村薫先生関連過去記事】
「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・「探偵Xからの挑戦状!」公式HP(NHKさん)
http://www.nhk.or.jp/tanteix/

◆関連過去記事
【「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、これまでの批評(レビュー)】
探偵Xからの挑戦状!「殺人は難しい」(貫井徳郎著)本放送(4月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3情報】
「探偵Xからの挑戦状!」が3度帰って来る!!シーズン3放送決定!!出題者には北村薫先生、貫井徳郎先生、米澤穂信先生と豪華作家陣の名が

「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3続報!!

【続報】「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、担当回&シナリオタイトル&出演者判明!!

【最終報】「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3、シナリオ内容が明らかに!!そこにはサプライズが……。

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【速報】延期されていた「探偵Xからの挑戦状!」シーズン3が2011年4月21日より放送決定か!?

【続報】「探偵Xからの挑戦状!創刊準備スペシャル」が「NHKワールド プレミアム」にて2011年4月14日(木)に放送決定!!

【確定報】「探偵Xからの挑戦状!シーズン3」放送は2011年4月21日から。14日にはスペシャル版がスタート!!

【貫井徳郎先生関連過去記事】
「乱反射」(貫井徳郎著、朝日新聞出版刊)ネタバレ書評(レビュー)

「慟哭」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「光と影の誘惑」(貫井徳郎著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【北村薫先生関連過去記事】
「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【米澤穂信先生関連過去記事】
書評(レビュー)対象著作一覧
当ブログにてネタバレ書評(レビュー)した作品のまとめです。

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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 探偵Xからの挑戦状! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。

>これは、北村先生のファンは怒りだしそう。

ええ、他のファンの方の反応は存じ上げませんが、私は激怒しています。

出題と回答に関わりかねない違い、例えば本ブログ中にもある「まだ見ぬ」筈の関屋夫人がお茶を持って出てきてしまうことだとか、そういうところには今後指摘の嵐が吹き荒れるでしょうから、あえて触れません。

ただ、あの映像版に出ている人たち、あれは一体誰ですか?
それぞれ、姫宮あゆみでも、巫弓彦でもありえない人が出ていましたね。

例えば、あの映像ですと、姫宮あゆみはトリリン作品が紋章を扱っているのを当日打ち合わせで聞いて知った、 つまり(小説版によれば一冊しか無い)トークショーの相手であるトリリン氏の著書を、読みもしないで来たのでしょうか。
また、AYUMIと「並べたくなる」と「実際に並べちゃってる」のは全然違うわけですが、初対面の相手との打ち合わせの場でああしてビスケットを並び始める方なんでしょうか。
他にも多数、全般的に大変頭が悪く軽薄に見える場面が連続していたあの人物が、なぜか「姫宮あゆみ」とされていることが、大変に不快でした。

そして、回答編。
映像の最後であったあの謎の慰めは、小説版では存在しないようですが、ならば、あのめぐり合ったという事実の大切さ云々という説教をしてた人物は一体誰なんでしょう?
あと、なんで村岡氏が呼ばれてるんでしょう?
そして、あの格好といい、場所といい、既に相手には分かりきっている源氏香の暗号を、わざわざそのものをやってみせる野暮さ加減といい……悪夢のようでした。
あれが「巫弓彦だ」などというのは、耐え難い話です。

そして、「名探偵とは存在であり、意思である」の名言をあんなに軽々しく口にさせた場面にはただただ、唖然とさせられました。

ミステリとしても作品としても、誠実にも丁寧にも映像化するつもりが最初から全くないか、あるいはその技量なり状況なりがないのなら、初めからこんな番組作るの止めて欲しい。
参加された作家の方々に、あまりにも失礼な映像化だとしか思えませんでした。
Posted by 相楽 at 2011年04月29日 00:42
Re:相楽さん

コメントありがとうございます(^o^)/。
管理人の“俺”です!!

たしかに、「北村先生の熱心なファンの方ほどショックは大きかったのでは」と思います。

北村先生の作品には、表現し難い叙情的な美しさや悲哀などが込められており、映像化自体のハードルが相当高い……というか映像化がある種不可能な域にまで達しているような気がします。

その点で、本作「ビスケット」の映像化は前提自体で難題を抱えており、あくまで軽い推理ドラマとならざるを得なかったのかもしれません。

少なくとも今回に限っては、既に読者の間でキャラクターが共通認識として存在する作品を映像化するのではなく、オリジナルで勝負した方が制作する側も視聴者の側にとっても良い結果をもたらしたかもしれませんね。
Posted by 俺 at 2011年04月29日 01:20
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