2011年05月03日

月曜ゴールデン「駅弁刑事・神保徳之助5 軽井沢峠の釜めしに亡き妻との想い出…ビデオテープに残った妻の映像!最愛の妻は殺人犯か?夫は刑事…苦悩の追跡・引き裂かれた夫婦愛」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「駅弁刑事・神保徳之助5 軽井沢峠の釜めしに亡き妻との想い出…ビデオテープに残った妻の映像!最愛の妻は殺人犯か?夫は刑事…苦悩の追跡・引き裂かれた夫婦愛」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

駅弁刑事・神保徳之助5
「駅弁刑事・神保と北村 写真は前作より」


日暮里警察署の刑事である神保徳之助(小林稔侍)は駅弁が大好き。駅弁フェアに行っては、フリーライターの工藤美奈子(遠藤久美子)と全国の駅弁を奪い合っている。徳之助は、定年になったら日本全国駅弁めぐりの旅をする、と亡き妻と約束していたが、それが果たせなかった妻への思いも込められていた。
ある日、日暮里警察署管内で殺人事件が起こる。殺されたのは有名空間デザイナーの高林満(山田純大)。早速捜査に乗り出した徳之助たちは、現場近くの防犯カメラに映っていた一人の女性に気付く。その時、警視庁捜査一課係長・北村祐介(小林健)の顔色が変わったことを徳之助は不審に思う。さらに北村は、防犯カメラに映っていた女性を捜査一課で捜す、と言う。実は北村は、徳之助がかつて一緒に組んで仕事をしていた刑事の息子だった。北村の父親は捜査中に犯人に撃たれて殉職、徳之助はその責任を感じて密かに息子の北村を長い間見守ってきた。その北村の落ち着かない様子を見た徳之助は、北村が何かを隠している、と感じていた。
殺された高林について調べ始めた徳之助は、ライターの美奈子が高林と揉めていたという目撃情報を得る。美奈子に問いただすと、高林の建築デザインが国有地を利用した軽井沢の科学館開発計画のコンペで採用されたが、そこに不正の噂があるのだという。美奈子はその件を取材しようと高林に付きまとっていたのだ。美奈子はその際に、高林が一人の女性と頻繁に会っているところを目撃していた。
その頃北村は、元捜査一課係長の一之瀬修一(市川亀治郎)と会っていた。一之瀬は、ある事件に関わっていたが現在は所轄の警察署に左遷されていた。北村は、防犯カメラに映っていた女性が一之瀬の妻・まどか(伊藤裕子)ではないかと疑い、やってきたのだ。高林が殺された事件でまどかの関わりを聞かれた一之瀬は、動揺を見せる…。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

注意:たぶん、終盤辺りに微妙な表現があります。
しかし、極力映像をそのまま忠実に描写したものですのでご理解下さい。


実は高林は一之瀬の妻・まどかの学生時代の恋人だったのだ。
どうも、まどかと高林は結婚後も頻繁に連絡を取り合っていたらしい。

「まどかから事情を聞きたい」と迫る北村に一之瀬は渋々ながら妻を引き合わせる。

妻への疑念を拭えない一之瀬にまどかは「高林と密会していたが殺してはいない」と弁明。
北村はその言葉を信じることに。
一之瀬もまた密会を認めたことから殺害までは行っていないと判断する。

そこで、高林と不穏な噂のあった郷田に注目。
その身辺を調査することに。

その頃、高林の会社の社員に事情を聞く徳之助。
女子社員から連続窃盗犯の被害にあったことを聞く。
さらに高林のアシスタント・井口に防犯カメラの写真(まどかだが、徳之助は知らない)を見せ、聞き込むが芳しい返事は得られない。

結局、別ルートでまどかが警察関係者の妻であることを突き止めた徳之助は、美奈子から「耳寄りな情報がある」と呼び出される。
待ち合わせ先に向かったところ美奈子が何者かに襲撃を受け、意識不明の状態に。

緊急入院する美奈子。
駆け付けた北村に徳之助は真の友情の在り方を説き、庇うことは友情では無いと指摘。
まどかが一之瀬の妻であることを聞き出す。
徳之助は北村の様子からまどかのことを知っていることに気付いていたのだ。

さらに、美奈子の所持していた駅弁からUSBを発見。
そこにはある男が映っていた。
その男は郷田の秘書・掛川だった。

北村は掛川へ事情聴取すべく動く。
それに立ち会う一之瀬。

一方、美奈子が意識を回復。
掛川に突き落とされたと証言する。

これを知った掛川は美奈子への傷害事件は認めるが、高林殺害は否定する。
掛川は高林を監視し説得を続けていたと証言。
なんでも、高林は郷田に賄賂を贈っていたが、最近になって急に「止めたい」と一方的に通告して来ていたらしい。
しかも、掛川は自分よりもむしろ高林と密会していた女性(まどかのこと)の方が怪しいとまで言い出す。

徳之助はまどかに会って事情を確認するべきだと北村に進言。
矢先、澤本の指示で北村と一之瀬が拘束されてしまう。

1人残された徳之助は北村の意志を受け、まどかの元へと向かうことに。
夫婦の在り方を釜飯に模してまどかに説く徳之助に、まどかは心を開きすべてを打ち明ける。

まどかによれば、過去に高林と交際していたが高林の独善的な性格について行けず結婚前に別れたと言う。
その後、一之瀬と政略結婚。
最初こそ愛情は無かったが、そのうちに一之瀬に惹かれていったまどかはやがて深く一之瀬を愛するように。
ところが、一之瀬はまどかを信用しない。
しかも、高林との関係を疑っていた。
やがて、一之瀬が更迭されたことで2人の仲は冷め切ってしまった。

そんな折に高林から連絡があったと言う。
高林とは6年ぶりに会うことにしたと語るまどか。
待ち合わせたところ、高林に連れ回された挙句、喫茶店で相談を受けたと言う。
内容は「一之瀬が捕らえた窃盗犯が高林の会社から盗んだパソコンを取り返して欲しい」とのものだった。
そのパソコンの中には高林の立場を左右する情報が収められていたのだ。
一時は断ったまどかだったが、高林は連れ回した際に隠し撮りしていた写真を「不倫の証拠」としてまどかを脅迫、了承するよう執拗に迫る。
それを断り続ける為に密会していたのだ。

まどかの話をすべて一之瀬に教える徳之助。
さらにパソコンを調べるように依頼する。
北村は澤本に疎まれることを恐れず、一之瀬に協力。
共に脱出しパソコンを調べることに。

パソコンの中身は高林と郷田の贈収賄の記録だった。
これが原因で殺害されたのではと推測する一之瀬にそれだけではないとする徳之助。
それならば、郷田に報告する筈だと言う。

他の情報を捜した北村は作者の異なる複数のデザインが構図的に似通っていることに気付く。
それを見てデザイン盗用を指摘する徳之助。

そのデザインはアシスタント井口のものだった。
高林は井口のデザインを盗用していたのだ。

徳之助は井口が盗用の件で高林を脅迫したと推理。
脅迫の証拠となるPCを盗まれたことは井口にとってもダメージとなった筈で、高林に協力してまどかの不倫写真を撮影したのは井口ではないかと考える。
しかも、井口が撮影した筈のまどかを知らないと言ったのは後ろ暗いところがあったからだと断言する。

徳之助はまどかのもとに一之瀬を残し、夫婦仲を回復するよう奨めると井口を追う。

ところが、井口は会社を休んでいた。
徳之助は、井口が罪をなすりつける為にまどかを狙っていると判断。
再び、まどかのもとへ急ぐ。

その頃、一之瀬はまどかと二人きりになることに耐えられず、その場を離れてしまう。
そこへ現れた井口。
その手には鋭利なナイフが握られていた。

北村と共にまどかのもとへ向かっていた徳之助だったが、途中で倒れている人影を発見。
救助しようとする北村を押し留めた徳之助は、ここは自分に任せ先を急ぐよう主張する。
無理矢理、北村を送り出す徳之助。

走る北村。
暫くして、その北村の後を追うように走り出す徳之助。

一方、遂にまどかを捕らえる井口。
高林を脅迫したものの、追い詰め過ぎ逆に開き直られた為に殺害したと説明。
ナイフを突き付ける。
そこへ戻って来た一之瀬は井口を追う。
まどかを人質に一之瀬と対抗する井口は遂にナイフをまどかの首に突き立てようとする。

そこへ突如、降って湧いた北村。
素手でナイフの刃を握り込むと、残った手で井口に手錠をかける。
振り返ったその顔は見事なドヤ顔だった。
それをあっさりと北村に追いついた徳之助が見て頷く。

こうして事件は驚くほどあっさりと解決した。

澤本は「郷田のキャリアに傷がついたのでちょうど良かった」とあっさり郷田を切り捨てる。
さらに「一之瀬は終わりだ」と北村に告げる。

そんな澤本に「一之瀬はまた登って来る」と答える北村。

美奈子の退院の日がやって来た。
それに合わせ北村が退院祝いの花束を持って現われる。
良い雰囲気になる2人だったが……美奈子に徳之助からの退院祝いとして駅弁を見せられた途端に北村の態度が豹変。
駅弁をひったくるとそのまま駆け出してしまう。

走り出した北村の視界に川沿いを歩く徳之助の後る姿が映る。
その後ろ姿に向け直立不動で敬礼する北村だった―――エンド。

<感想>

「駅弁刑事・神保徳之助」のシリーズ5作目。
シリーズ4作目からほぼ1年目にあたる2011年5月2日に放送されました(4作目は2010年5月3日放送)。
シリーズ4作目については過去記事がありますね。
確か……情で迫るそこそこ面白い作品との評価でした。興味のある方はどうぞ!!

月曜ゴールデン「駅弁刑事・神保徳之助4〜古都鎌倉殺人篇庶民の敵“偽装表示”の卑劣なトリック!!無残に引き裂かれた親子の愛を救え」(5月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、シリーズ5作目はどうだったのでしょうか?
早速、感想を!!

ここから、管理人名物の愚痴が始まります。
批難と言うよりは文句です。
読むと気が重くなる可能性があります。
注意!!


4作目で登場した一之瀬が再登場しました。
市川亀治郎さん演技に凄味がありましたね。
これは非常に良かったです。

それとまどか役の伊藤裕子さんも良かった。
これらがこの作品で評価出来る点でしょう。

他はひどい。
正直、4作目がなかなか良かっただけに期待して観たら裏切られた。

まずは演技面。

一之瀬の演技が良かった為に共演シーンの多かった北村の演技が余計に微妙に……。
今回は管理人のような素人が見ても分かるほど、ぎこちなかった。
う〜〜〜ん……。

シナリオ自体も不思議展開が続出。

ます、高林が井口の作品をパソコンに残しておく必要がない。
脅迫されていても、パソコンは高林の所有物である以上、データを消せば証拠は隠滅出来るでしょう。

さらに、徳之助の推理がもはや超能力レベルです。
しかも、その推理が仮定に仮定を重ねたもの。
とりあえず、結果オーライなのですが、無茶です。

まず、井口がまどかの隠し撮りをしたかどうかが確定出来ていない。
パソコンに井口の作品があったって、隠し撮りの撮影者が井口とは限らないよ。
他に人は居ないのかよ!!
それを確認もしないし……それなのに撮影者は井口と決めつけた。

その上で井口がまどかを知らないと言ったから後ろ暗いところがあるとか。
撮影者じゃなかったら知らなくても不思議ではないでしょう。
これも無理です。
もう、推論の上に推論を重ねるから妄想だと一笑に付されかねないレベル。
この情報では、決して断言できないでしょう。

とりあえず、井口が怪しいと思われるきっかけくらいにはなるかもしれない情報を決め手に使っているのがシナリオとして厳しい。
これらを決め手とするなら捜査の結果、それらが確認された描写を入れるべき。

一之瀬夫妻の和解も唐突だし……和解する要素あったっけ?
それくらい不思議。

普通は、井口からまどかを助けるのが一之瀬本人でないと意味ないでしょ……。
それを何故、北村が助けるのか?
しかも、ナイフで手を怪我している筈なのに凄いイイ“ドヤ顔”で。
それを見詰める徳之助……一之瀬置いてけぼり。
これで、いいのかよ……違うでしょう。
ここで注目すべきはまどかと一之瀬でしょう。
しかも、この後にまどかと一之瀬が出てこないのもどうか?
普通はラストで一之瀬夫妻のその後を入れるでしょう。

何より、井口を北村が逮捕した際に徳之助がその場にいるのが変。
つまり、徳之助が北村に追いつくほど足が速いか、北村が徳之助に追いつかれるほど足が遅いということだ。
じゃぁ、あの「先へ行け」のくだりは不要だろ。
足の速い徳之助が行けばいいじゃん!!

ラストの北村の台詞も変。
「一之瀬は登って来ますよ」ってことは一之瀬が自分よりも下だと認めてるよね?
どういうこと?
2人は親友でしょう。
地位や立場は異なれども対等じゃないの?
それでは、澤本と本質的に一緒じゃないの?

それと、北村は美奈子とイイ感じになってたのに何故徳之助を追うのか?
無理が過ぎないか?
普通に後日、徳之助にお礼を伝えに行ってはいけないのか?

ああ、他にもあった。

あっさり脱出出来る澤本の拘束とかも違和感があった。

他にもあらすじにしていて、かなり無理がある展開だと思った。
なんか、別の意味で目が離せないドラマでした。

<キャスト>

神保 徳之助(じんぼ とくのすけ):小林稔侍

北村 祐介(きたむら ゆうすけ):小林 健

工藤 美奈子(くどう みなこ):遠藤久美子

安達 康平(あだち こうへい):岡本信人
宮本 修(みやもと おさむ):松尾伴内
藤井 直樹(ふじい なおき):大下源一郎

魚住 義人(うおずみ よしと):中根 徹
堀口 貞文(ほりぐち さだふみ):井上 康
 ○
一之瀬 修一(いちのせ しゅういち):市川亀治郎

一之瀬 まどか(いちのせ まどか):伊藤裕子

高林 満(たかばやし みつる):山田純大
井口 俊彦(いぐち としひこ):平野靖幸
石橋 真紀子(いしばし まきこ):神農 幸

郷田 圭吾(ごうだ けいご):内田勝正
掛川 幸雄(かけがわ ゆきお):中山 峻

澤本 紀彦(さわもと のりひこ):西村雅彦 ほか
(公式HPより、敬称略)


駅弁刑事にちなんで「おべんとうの時間」です!!
おべんとうの時間





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この記事へのコメント
亀治郎が出てなかったら見てないところでした。
基本的に、このシリーズは駅弁だけに旅情ロケを期待して見てるんですが、その意味では少しずつ「日帰り旅」や「ドライブ」程度の近場ですませるようになってきましたね。

このシリーズのマイナスは北村捜一係長役の「小林健」に尽きます。
主役の小林稔侍とは実生活でも息子なんだから配役的に仕方ないのでしょうが、彼のせいでドラマが壊れてしまったことに父としてどう考えているのやら。
奇しくも劇中の「庇うのではなく、正しい方向に導いてやるのが友情だ」というセリフが虚しく響きます。

今回も目を覆うようなシーンが何個かあったと思います。
失笑イチオシは終盤「車中で駅弁刑事が真犯人を直観し、別荘に引き返そうとするが、それを阻むように交通事故現場に遭遇」するところ。
目前のけが人救助か、それとも真犯人の魔手迫る友人夫婦かという葛藤を演技するはずなのに、まるでバケツリレーでもやっているかのような体操演技(笑)。

部下役の中根徹、刑事部長役の西村雅彦も、小林健とではセリフが咬み合ってこないので本来の個性が死んでしまっていて、きっと内心は苛立っているんじゃないかと。
Posted by issui at 2011年05月05日 02:19
Re:issuiさん

コメントありがとうございます(^o^)/。
管理人の“俺”です!!

確かに、今回は視聴していて「おやっ?」と思う点が多かったですね。
それもシリーズ「お約束」のポイントで。
無理に「お約束」を入れた弊害でしょうかね。
特にご指摘の「押し問答」のシーンは……。

楽しみにしているシリーズなので、次回に期待したいですね。
Posted by 俺 at 2011年05月06日 00:09
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