2011年05月03日

第2回「翻訳ミステリー大賞」発表!!「古書の来歴」に

第2回「翻訳ミステリー大賞」受賞作に「古書の来歴」が選ばれました!!

「翻訳ミステリー大賞」は翻訳ミステリーが対象外である「本屋大賞」に対しての疑問からプロの翻訳家の方たちが集まって設立された賞。
選考方法は「本屋大賞」と同じく書店員によるアンケート方式。
09年12月〜10年11月刊行の翻訳ミステリーから、300人を超える翻訳者が優秀作に投票。
まず上位5作を選考し、そこから再び投票で大賞を選ぶ。
賞品は図書券で、受賞作の翻訳者に5万円分を贈る。
運営は、翻訳者の方々によるボランティア。

第1回受賞作は、先頃「サトリ」を発表し「フランキー・マシーンの冬」が第2回の候補作にもなったドン・ウィンズロウ著「犬の力」でした。

ドン・ウィンズロウ著「サトリ」(早川書房刊)は2011年4月21日に発売予定!!

第2回である今回は、次の5作品が候補となっていました。

『音もなく少女は』8票
『古書の来歴』27票
『卵をめぐる祖父の戦争』7票
『フランキー・マシーンの冬』3票、
『陸士官学校の死』13票
(有効投票数58票、タイトル横は得票数)


で、輝ける第2回受賞作が「古書の来歴」となりました〜〜〜。

他の候補作である「音もなく少女は」や「卵をめぐる祖父の戦争」に「フランキー・マシーンの冬」と「陸士官学校の死」などは「このミステリーがすごい」や「本格ミステリ ベスト10」などでも名前を見ていましたが、受賞したのは「古書の来歴」。
「古書の来歴」はどのランキングでも10位以内には名前がありません。
意外な結果ですが、玄人好みの作品ということなのでしょうか?

2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

そんな「古書の来歴」は映画化の話題も出ている大作。
「あらすじ」はこちら。

<あらすじ>

まるで古書版CSI(科学捜査班)。
古書を科学捜査することで一つ一つの物語がたちあがってくる。
古書が記憶する五百年の歴史!
ミステリと歴史ロマンが結びついた秀作
――池上冬樹(文芸評論家)

実在する稀覯本と、
その本を手にした人々の数奇な運命
ピューリッツァー賞作家が描く歴史ミステリ!

キャサリン・ゼタ・ジョーンズが映画化権取得!
各紙誌も絶賛!

「忘れられないほど美しく紡がれた物語」――ロサンゼルス・タイムズ紙
「素晴らしくエンターテインメント」――ELLE誌
「インテリジェントで美しく、独創的な物語」――ジョナサン・ヤードリー/ワシントン・ポスト誌

----------------------------------------------

100年ものあいだ行方が知れなかった稀覯本「サラエボ・ハガダー」が発見された――
連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐさまサラエボに向かった。
ハガダーは、ユダヤ教の「過越しの祭り」で使われるヘブライ語で祈りや詩篇が書かれた書である。
今回発見されたサラエボ・ハガダーは、実在する最古のハガダーとも言われており、
500年前、中世スペインで作られたと伝えられていた。
また、ハガダーとしてはめずらしく、美しく彩色された細密画が多数描かれていることでも知られていた。
それが1894年に存在を確認されたのを最後に紛争で行方知れずになっていたのだ。
鑑定を行ったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。
それを皮切りに、ハガダーは封印していた歴史をひも解きはじめ・・・・。

異端審問、焚書、迫害、紛争――
運命に翻弄されながらも激動の歴史を生き抜いた1冊の美しい稀覯本と、
それにまつわる人々を描いた歴史ミステリ。
(アマゾンドットコムさんより)


かなり、難しそうな内容ですね。
人を選びそうかなぁ……。

興味をお持ちの方は下記にアマゾンさんへのリンクを用意したのでどうぞ!!

◆関連過去記事
「犬の力」翻訳ミステリー大賞に選ばれる!!

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・翻訳ミステリー大賞シンジケート(公式HP)
http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/

第2回翻訳ミステリー大賞受賞作「古書の来歴」です!!
古書の来歴





候補作だった「卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)」です!!
卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)





同じく「音もなく少女は (文春文庫)」です!!
音もなく少女は (文春文庫)





同じく「フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)」です!!
フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)





同じく「陸軍士官学校の死 上 (創元推理文庫)」です!!
陸軍士官学校の死 上 (創元推理文庫)



【関連する記事】
posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説賞関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック