2011年05月08日

土曜ワイド劇場「女刑事・左近山響子 90便緊急待避せよ 復讐殺人フライト!!ハイジャック未遂の罠隣席は、連続殺人犯!?立ち聞きされた密会」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「女刑事・左近山響子 90便緊急待避せよ 復讐殺人フライト!!ハイジャック未遂の罠隣席は、連続殺人犯!?立ち聞きされた密会」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

左近山響子(菊川怜)は、警視庁捜査一課第七係の女刑事。一課の名物刑事だった亡父ゆずりの頑固者で言い出したらきかない性格だが、ひとつだけ弱点があった。実は、かなりの心配性で、飛行機が大の苦手なのだ。
だが、友人の結婚式に参列した帰り、急いで仕事に戻らなければならなくなった響子は、やむなく北九州空港から東京行きの“太平洋航空90便”に搭乗するハメになってしまった。
浮かない顔をして搭乗手続きをしていた響子は、空港の待合室で懐かしい人物に再会する。新人時代、世田谷署で世話になった先輩刑事の郷田直一(大地康雄)だ。捜査の鬼だった郷田が警察を辞め、今は警備会社に勤めていると聞いて、響子は驚く。また、90便への搭乗を待つ特別控え室の中には、国土建設大臣の小笠原幸人(目黒祐樹)の姿もあった。
なんとか搭乗し、響子が気を紛らわせようとしていると突然、機長からアナウンスが入り、「新名古屋空港に緊急待避する」と告げた。飛行機の計器類の故障が確認されたためだという。

だが、名古屋で90便を待ち受けていたのは、ズラリと居並ぶ愛知県警の警官たちだった。なんと、飛行機の計器類の故障というのは嘘で、機内で脅迫状が発見されたため緊急着陸したのだという。脅迫状は手書きで便箋に書かれており、「最寄の空港に着陸しろ。東京に向かった場合は着陸と同時に爆破する」という内容だった。
その脅迫状が見つかったのは飛行機が安定飛行に入った直後で、犯人は乗客の中のひとりであることは間違いない。そこで、乗客全員に緊急に事情聴取が行われることになったのだった。

その後、捜査は、多くの乗客が居住している警視庁が担当することとなり、当日90便に乗っていた響子がいる一課の第七係にまわってきた。一課長の鍵山裕和(田村亮)の指示で、響子は亡き父の部下でもあった平賀陽平(古谷一行)とコンビを組んで捜査に当たることになった。
調べてみると90便には爆発物は仕掛けられておらず、飛行機を名古屋に降ろした犯人の目的がまったくわからない。小笠原の命を狙ったとしても、爆弾がなければ意味もない。それとも過激派によるテロなのだろうか…!?
脅迫状から指紋は検出されなかったが、筆跡鑑定の結果、容疑者は10人に絞られた。そのリストには郷田のほか、福岡県に本社のあるゼネコンの東京支社長・岸弘行(近童弐吉)、フリーライターの佐川敏勝(大石継太)、ナゾの美女・加藤理砂(中村美貴)、小笠原の秘書・望月雄二(宮川一朗太)らの名前があった。
 
ところが、捜査を始めた矢先、岸がオフィスのトイレで刺殺される事件が発生! その直後、響子は現場近くで佐川の姿を目撃する。
さらに、佐川が4年前、岸が勤務する建設会社と小笠原の収賄を告発する記事を書いていたことが判明! 響子は、90便の乗客に“見えないつながり”があることに気づくのだが…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

岸に続き、ジャーナリストの佐川が殺害される。

被害者の関係性を調べた響子は、やがて郷田の娘・和美の死亡轢き逃げ事故が事の発端であると気付く。

郷田が和美の復讐の為に和美を殺害した者たちを葬ろうとしていると察した響子たち。
最終的な標的が小笠原にあるとみて郷田をマークする。

ところが、郷田はこのマークを囮を使うことで回避。
隙を見て小笠原を拳銃で射殺しようとする。

そこへ駆け付けた響子たち。
響子は小笠原を庇うように郷田の前へと立ち塞がる。

「娘・和美の為に仇を討たせてくれ」と懇願する郷田に、「その和美が父親が殺人を犯すことを喜ぶか」と問いかける響子。
この言葉に打たれた郷田は復讐を諦め、その場で逮捕される。

取り調べにて真相を明かす郷田。
ジャーナリストの佐川から和美の死に岸が関わっていると教えられた郷田は、復讐するべく岸を襲撃。
その際に、命乞いした岸は小笠原が和美殺害の黒幕であることを白状した。
事実を知った郷田はそのまま岸を殺害し、小笠原の命を狙ったのだった。

一方、佐川殺害犯は別の人物だった。
それは小笠原の秘書・望月。
佐川に脅迫された小笠原は望月に佐川排除を指示。
それに従い望月は佐川を殺害した。

すべての発端である和美殺害は、小笠原が料亭で岸から賄賂を受け取っているところを見られた口封じの為だった。
それを知った平賀は「そんなことで人の命を奪うのか!!」と憤る。

こうして事件は解決したが、響子の心は晴れない。
郷田との日々を思い返し、1人屋上で黄昏るのだった―――エンド。

<感想>

原作は夏樹静子先生「90便緊急待避せよ」。
調べてみるも詳細は判明せず。
ただし、同じく夏樹静子先生の著書で乗り物ばかりを扱った「77便に何が起きたか」という作品集があるらしいので、ひょっとするとそちらに収録された作品かもしれません。

<「77便に何が起きたか」あらすじ>

東京発福岡行きの太平洋航空77便が、空中爆破された。乗客の手荷物に時限爆弾が仕掛けられていたらしい。一方、爆死した乗客51名の中に、わずか人口5万のT市住民が4人も含まれ、搭乗を取り止めた者の中にも1人、T市住民がいた。だが、5人の間には何の繋がりも見いだせなかった…?―表題作ほか、乗りものを舞台に描いた、異色の交通ミステリー傑作集。
(アマゾンドットコムさんより)


「77便に何が起きたか」については、アマゾンさんへのリンクを下記にご用意しましたので興味のある方はどうぞ!!

では、ドラマ版感想。

裏番組の「棄霊島」と並行しての視聴となりました。
ですので、ストーリーが飛んでいるかもしれません。

土曜プレミアム「内田康夫作家30周年2夜連続浅見光彦第2夜!!シリーズ第40弾『棄霊島』 父娘と娘孫・三代に渡る出生の秘密時代を超えて暴かれる驚愕の真相!事件の鍵を握る天才ピアニスト哀しみの鎮魂歌が軍艦島に響き渡る」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

というワケで、視聴した範囲での感想を。

結構、良かったように感じます。
少なくとも後半の展開はスピーディーで好感が持てました。
それでいて郷田が小笠原を襲撃するクライマックスなど盛り上げるところは盛り上げられており、緩急がありました。

菊川さん演じる響子も良かったように感じました。
大地さん演じる郷田も情念が感じられる演技でした。

菊川さんはこの間の「監察医・七浦小夜子」も良かったし、今後が楽しみですね。

金曜プレステージ「監察医・七浦小夜子〜法医学者の事件プロファイル〜 死者の声から散弾銃連続殺人事件の謎を追う!DNAに隠された悲しき真実!ミステリー史上屈指の驚愕ラスト」(4月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

本来なら、いきなり身近な人間を犯人にしてしまったのは減点かもしれませんが、本作では逆にそこが味となっていたように感じます。
これは、シリーズ化あるのでは!?

◆夏樹静子先生関連過去記事
【書籍】
「見えない貌」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「てのひらのメモ」(夏樹静子著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「天使が消えていく」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ】
月曜ゴールデン夏樹静子原作「Wの悲劇」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン 夏樹静子サスペンス「見えない貌〜イソ弁里村タマミの事件簿〜ダムに美しき水死体!出会い系美人妻の孤独と禁断愛…真相を追う母を襲う新たな殺人…真実のカギは親子愛」(6月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「夏樹静子作家40年記念 天使が消えていく〜小さな命を守れ!欲望の街を走る女性記者!死者からの手紙!驚愕の結末とは!?」(10月30日放送)ネタバレなし感想

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス弁護士・朝吹里矢子〜古都・おさない証言にゆらぐ老舗〜能登和倉温泉・目撃者は5才児金沢−東京繋ぐ犯行のシナリオ」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

左近山響子:菊川 怜
郷田直一:大地康雄
来宮治子:田島令子
望月雄二:宮川一朗太
望月春樹:長谷川朝晴
小笠原幸人:目黒祐樹
鍵山裕和:田村 亮
平賀陽平:古谷一行 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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