ネタバレあります、注意!!
「ゲームの館殺人事件」登場人物一覧:
金田一一:言わずと知れた主人公、最終回まで犯人ではありえません。
美雪:言わずと知れたヒロイン、こちらも最終回まで(以下略)。
宝樹滋:ゲームプログラマー、自称有名人
真津本潤:美佳が経営する店のウェイター
菊川梢:美佳が経営する店のホステス
麦林美佳:バーのママ。潤と梢の雇用主
霜村志保:婦人服の会社社長、生馬の母。2話で爆殺される。
霜村生馬:志保の息子、4話で毒殺される。
ゲームマスター:覆面の人物
<7話あらすじ>
麦林を真犯人・ゲームマスターであると指摘した金田一。
名指しされた麦林は必死の反論を始める。
証拠を提示するよう求められた金田一は一つ一つ麦林が犯人であることを実証していくことに。
まず、ガスが撒かれた時点で毒ガスではなく催眠ガスだと口にしたこと。
次に、カップめんはお湯を注いで3分ほどで溶け出す毒薬入りのカプセルが用いられており、箸には毒が塗られていなかった。
したがって、その場をコントロールしていた麦林が犯人であること。
さらに、毒入りカップめんから脱出用の鍵が見つからなかったこともこれを証明している。
ここで一番の難関が。
そう、志保殺害のトリックである。
金田一は、ゲーム時と同じように黒ひげマスクを全員に着用させ、あのゲームを再現する。
テレビ画面に映し出される簡単な出題に次々と答えていく梢、潤、宝樹。
ところが、一番博識な筈の麦林が何一つ解答できない。
不思議がる一同の前で金田一が種明かし。
指名を受け麦林が被っていたマスクを被った宝樹は突然問題のレベルが上がったことに困惑する。
「スワヒリ語なんてわかるワケがない……」
呟く宝樹に驚く潤と梢。
2人は今の問題はスワヒリ語など関係なくさっきと同じ問題だと口を揃える。
ここで「はっ」と気付いた宝樹は「3Dメガネか!!」と腑に落ちた様子。
それを受けた金田一、今度こそ解説を始める。
「3Dメガネ」は左右のメガネに対応してそれぞれに映像を映すことで立体化しているように見せるもの。
同じテレビ画面から右用と左用の映像が映し出されているのである。
これに、ゲームマスターは黒ひげマスクが眼帯であることを利用した。
つまり、マスクを被れば自動的に片目で物を見ることになる。
そのマスクに3Dメガネを仕掛けた犯人。
他は左用だが、ただ1つだけ右用とすり替えた。
左用には簡単な問題。
右用には超難度の問題。
こうして、右用と左用に全く別の映像を映すとどうなるか?
答えは簡単だ。
金田一たちには左用の簡単な問題しか画面からは読み取れない。
楽々と解答し脱出していく。
ところが、1人だけ右用メガネで見ていた志保には超難度の問題が次々と出題され当然解答できない。
焦った志保は現金で解答権を譲らせようとするが、そこで志保にだけ分かる何かが映像として流れた。
結果、志保は居残った方が得と判断し、逃げ遅れて爆殺されたらしい。
遂にすべてを明かされたゲームマスターこと麦林。
ところが、金田一の追及はこれで終わりでは無かった。
金田一の口から驚愕の事実が伝えられる。
麦林の正体は姿を消したとされる梢の母・菊川早苗だったのだ!!
麦林が母だと知らなかった梢は驚きのあまり呆然としてしまう。
こうして、完膚なきまでに止めを刺された麦林は虚しく笑い始めるのだった―――8話に続く。
<感想&推理>
一気に推理が明かされましたね。
とりあえず、今回明かされた事実をまとめると。
@麦林の言動の矛盾は「催眠ガスを毒ガスと思わなかった」こと。
Aカップめんは生馬を狙うためのもの。毒入りカプセルで時間を調整し、毒はカップめんに混入済。
B志保殺害は3Dメガネにより1人だけ別映像を見せられていた映像トリック。
C麦林の正体は、梢の母・菊川早苗。
他は当たっていましたが、管理人の推理とは@が外れましたね。
一見客、上客の別ではなく、ガスを見破ったことですか……ちょっと微妙かな。
外れたからではありませんが、これだけではちょっと弱いかな。
もう一捻り欲しかった……。
それと、Bで志保が脱出を渋った理由が判然としませんね。
「志保が得だと判断し脱出を渋る何か」とは何か?
今回の推理では、あまりに具体性に欠けるのでもう少し説明が欲しいところ。
とりあえず、次回あたりで判明するのでしょうか?
それとも、このままか?
ここで、「ゲームの館殺人事件」への評価が決まりそうです。
納得できる解答が出ることを期待したいところ。
前回(6話)と比べて7話はトリック解明の回でしたが、6話の方が面白かったですね。
8話はおそらく麦林こと菊川早苗の過去あたりが解明されるかと思われますが、要注目です!!
◆「ゲームの館殺人事件」関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第1話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第2話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第3話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第4話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第5話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」(講談社発行週刊少年マガジン連載)第6話ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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