2011年06月07日

月曜ゴールデン「ヤメ刑探偵 加賀美塔子 その女…元刑事!!片平なぎさのハミ出し女探偵登場…婚約者は何故消えた?連続殺人はOLの失踪で始まる…愛した女性は殺人犯か?」(6月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「ヤメ刑探偵 加賀美塔子 その女…元刑事!!片平なぎさのハミ出し女探偵登場…婚約者は何故消えた?連続殺人はOLの失踪で始まる…愛した女性は殺人犯か?」(6月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

元刑事の加賀美塔子(片平なぎさ)が探偵事務所で働くことになった。1年前までは本庁捜査一課で活躍していた優秀な刑事だったという塔子に、所長の宗方(大杉漣)は「即戦力」と期待する。しかし、何故刑事を辞めたのかは定かでなかった。
塔子はコンビを組む田村(原田龍二)と最初の仕事に取りかかった。依頼者は突然姿を消したフィアンセの里美(鈴木麻衣花)を探して欲しいという古谷(南周平)。里美に周囲とのトラブルもなく、失踪する理由は見当たらないと古谷は首を傾げる。塔子は里美の祖母・晴枝(高田敏江)が山梨にいることを突き止め、田村とともに現地に向かった。
晴枝によれば、6年前に里美の父・善三(正城慎太郎)が市長選に立候補した。善戦していたが、選挙資金に不正があると内部告発された善三と母の弓子(杉山みどり)は自殺に追い込まれた。市長にはライバルの袴田(佐々木勝彦)が当選。最後まで父の潔白を信じていた里美は失意のまま東京に向かったというのだ。
しばらくして、失踪中の里美から古谷に連絡が入った。やらなければならないことがあるから自分のことは忘れて欲しいという里美の留守電を聞き、塔子はとある推理を組み立てる。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……。

塔子は元刑事のヤメ刑探偵。
新しく宗方が経営する探偵事務所に雇われることになった。

探偵事務所のメンバーは塔子を除くと7人。
まず、所長の宗方。
浮気調査のプロで関わった案件は100%離婚させる通称“離婚の丸岡”。
オールマイティで安定した能力を持つ“万能の田村”。
千変万化の変装を得意とする朱美。
そして、経理ほか成田。
若手の木下と松江。

ここでは新人となる塔子は、田村とコンビを組むことに。
担当する初仕事は古谷という男性の婚約者・里美の消息を追うこと。
里美はある日を境に姿を消していた。

早速、調査にかかった塔子と田村はとある殺人事件に里美が関与していることを知る。
なんでも、トクさんと呼ばれる被害者と里美が言い争っていたというのだ。

とりあえず、里美の故郷・山梨へと足を運ぶ2人。
里美の祖母によれば、6年前、里美の父・善三が市長選に出馬。
ライバル・袴田相手に優勢に進め勝利は確実と思われていたが、不正資金流用を金庫番に内部告発され逆転負けを喫していた。
しかも、それにより支持者の離反を招き、里美の母・弓子は自殺。
不正を行ってなどいないと訴え続けた善三だが、後を追うように遺体で発見される。
遺体の傍には遺書も見つかり、自殺と思われた。
結果、里美は追われるように故郷を後にしたと言う。

さらに、内部告発者の名前を聞いた塔子は驚く。
金庫番はトクさんこと徳永だったのだ。
里美には徳永を殺す動機があった。

東京へ戻った塔子と田村。
塔子の後輩・田代から、袴田と徳永が言い争っていた事実を掴む。
袴田と徳永は知り合いだったのだ。

田村の推理はこうだ。
6年前、選挙で追い詰められた袴田は自身の秘書・小坂を使い徳永を抱き込み、虚偽の内部告発をさせ、善三を罠にかけたに違いない。
それを知った里美が復讐を行っているのではないか?

矢先、古谷から里美より電話があったと連絡が届く。
留守電に吹き込まれたメッセージによれば、「やらねばならないことがある」らしい。
田村は里美が復讐を続ける気だと推測する。

そんな田村に反発する塔子は直接、袴田と接触し6年前の罪を認めるよう訴える。
だが、当然、袴田は認めない。
塔子は警察に引き渡され、留置させられてしまう。

この顛末に驚いた宗方は塔子が辞めた理由を聞き、さらに驚く。
塔子には独断専行が多く、組織でも持て余し気味の問題児だったと言うのだ。
宗方は塔子を採用したことを後悔し始める。

その頃、浮気調査を行っていた丸岡は、ナイフ片手に小坂を追い回す里美の姿を目撃し写真に収めていた。

留置所に入れられている塔子。
そこへ、朝倉捜査一課長が現れる。
朝倉は塔子の元夫だった。
朝倉は塔子を支持しているらしく、探偵業は君に向いていると励ます。

袴田の秘書・小坂が服毒死する。
袴田は自殺を主張するが……。

そのニュースを見ていた塔子はふと徳永殺害における目撃者の存在の可能性に気付く。

塔子の推測はズバリ。
倉庫で盗みを働いていた2人組が徳永殺害犯を目撃していた。
その人物は去り際に電話で「先生のお言いつけどおり実行しました」と話していたらしい。
つまり、徳永殺害犯は秘書の小坂だったのだ。

直後、里美が指名手配されてしまう。
塔子は「確かめたいことがある」と呟く。

塔子の確かめたいこととは里美についてだった。
里美は善三の死に疑問を抱いていたらしい。
自殺ではなく他殺を疑っていたのだ。

袴田が山梨入りすることを知った塔子と田村は里美も其処に居ると考え山梨へと向かう。
その車中、田村に朝倉と元夫婦だったことを明かす塔子。

過去―――事件に大小はないと考える塔子は、どんな大事件の前でも小さな事件に関わり大事件の捜査を失敗させることが多々あり、問題児となっていた。
そこへ当時、まだ夫だった朝倉が捜査一課長として赴任。
朝倉は塔子に命令違反を許さないと釘を刺したが、反発した塔子は辞職してしまう。

塔子の過去を聞いた田村も自身の過去を明かす。
田村は警官志望だった。
だが、身内に犯罪者が居たために採用されず、悔しい思いをしていた。

山梨へと到着した塔子たち。
小坂の死は自殺と主張していたことから、袴田が小坂を殺害したと考えた塔子は、小坂を殺害する必要があったことから、善三も袴田に殺害されたに違いないと推理する。

里美の名の呼び出し状を受け取る袴田。

現地で若い女を見つけた袴田は詫び状と称して手紙を渡す。
それを開いた女はそこに遺書と思われる文面を見出し驚愕する。
相手の態度に余裕を持った袴田は「お前の父親も同じ手口で葬った。今ので指紋がついたな」と口にしつつ、殺そうとする。

ところが、そこへ後ろからナイフを持った里美が現れる。
それを止めるように塔子と田村も現れる。

そう、袴田が殺害しようとしていた相手は探偵事務所の朱美だったのだ。

すべては塔子の罠だった。
里美を名乗る呼び出し状も塔子の書いたもの。

6年前、徳永を抱き込み善三を罠に嵌めた袴田。
だが、善三は逆に袴田を告発するつもりだった。
そこで、小坂が善三を殺害したらしい。

徳永に脅迫された袴田。
その頃、里美と再会した徳永は善三が他殺であることを教える。
その後、袴田の命令で小坂が徳永を殺害。
徳永が死亡したことにより、その言葉の正しさを確信した里美は袴田と小坂を追った。
小坂が里美に追いかけられたことを知った袴田は口封じに小坂を毒殺した。

塔子の推理を聞き終えた袴田。
殺害を認めるが証拠がないから自分は捕まらないと突っぱねるとそのまま帰ってしまう。

未だ袴田へ復讐しようとする里美を諭す塔子。
古谷が里美を心配していると聞かされた里美は復讐心を捨てる。
ところが、直後に里美は逮捕されてしまう。
指名手配は未だ有効だったのである。
連行される里美。

そんな里美に絶対に助けると約束する塔子。

実は事の一部始終を撮影&録音していた丸岡。
塔子は丸岡の撮影した証拠を朝倉に託す。
朝倉は正義を貫くべく、袴田を逮捕することに。

こうして、事件は解決した。

里美は古谷のもとへ帰る。

独断専行の多い塔子をクビにしようとする宗方だが、田村や丸岡の反対意見もあり保留することに。

今日もまた、塔子は探偵業に従事する。
自身の志を胸に―――エンド。

<感想>

「2時間ドラマの女王」こと片平なぎささんによる新シリーズです。
では、ドラマの感想から。

オープニングの被害者の説明的な絶命寸前の台詞に度肝を抜かれました。
とても分かり易いです。
そこへ塔子らの設定の説明が続くのですが、これまた異名つきの説明で分かり易い。
その効果のほどは大変微妙でしたが……。

他にも分かり易い説明の多いドラマでしたね。
これをどうとらえるかは視聴者次第かな。

本作を視てて同じく片平さんが主演する「カードGメン」シリーズを思い出しました。
割と似ているような気がします。
コンビで動く、主人公が独断専行する、主人公が従事する職業が特殊、対立する立場の人間がいるなどなど……。
ここらは2時間ドラマ的テンプレでもあるので、やはり似ていると感じた一番の理由はドラマそれ自体が持つ空気感が近いことかもしれません。

ラストは捻ってましたね。
あそこで袴田が逮捕されず、里美が連行されるのには驚きました。
「えっ!!」と思われた方も多いのでは!?
それだけ、意外性がありました。
その後の逆転にはほっとしました。

全体的に、多少、ご都合気味でしたがアリでしょう。
続編にも期待できる出来だと思われます。

<キャスト>

加賀美塔子(かがみとうこ):片平なぎさ

田村直樹(たむらなおき):原田龍二

丸岡仁(まるおかひとし):六角精児
石垣里美(いしがきさとみ):鈴木麻衣花
古谷貴之(ふるやたかゆき):南周平
袴田栄作(はかまだえいさく):佐々木勝彦
小坂秀夫(こさかひでお):坂田聡
石垣晴枝(いしがきはるえ):高田敏江
石垣善三(いしがきぜんぞう):正城慎太郎
石垣弓子(いしがきゆみこ):杉山みどり

朝倉司郎(あさくらしろう):永島敏行

宗方巌(むなかたいわお):大杉漣 ほか
(公式HPより、敬称略)


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