2011年07月16日

金曜プレステージ「死の三角地点シリーズ〜奥会津隠れ里伝説殺人事件 隠された怨念〜グルメ評論家が疑惑の転落死〜福島・松本・東京を結ぶ殺人紀行〜鍵を握る時刻表!?(死の三角地帯)」(7月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「死の三角地点シリーズ〜奥会津隠れ里伝説殺人事件 隠された怨念〜グルメ評論家が疑惑の転落死〜福島・松本・東京を結ぶ殺人紀行〜鍵を握る時刻表!?(死の三角地帯)」(7月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

旅行会社「ワールドトラベルプランニング」に勤務する美代川麗子(渡辺えり)は、人気グルメ評論家・石田文明(田中健)とそばを味わうグルメ旅行を企画していた。そして記者を招いてのパーティーが開かれることになった。
パーティ当日、出席するはずの石田が、姿を見せない。会場に現れた石田の妻・亜矢子(岡まゆみ)が麗子の企画に不満を訴える中、石田は何と福島県の只見川で遺体となって発見されたのだ。
麗子は福島行きを上司の黒岩勇二(内藤剛志)に直訴し、部下の冬木徹也(半田健人)と現地を訪ねる。そこで福島県警の警部から、崖の上に争った形跡があるため他殺として見ていること知るのだった。さらには4年前には、同じ崖から女子大生が自殺したという。
そのころ石田の妻・亜矢子(岡まゆみ)は早くも亡夫の意に反してグルメパークの設立を打ち出す。一方、麗子は石田の遺志を継いでそばを味わうグルメツアーを実現させようと決意する。そして麗子が企画したのが、石田が生前「これからのそばを担っていく男」と評した“そば処・古春亭”の玉木秀介(大浦龍宇一)だった。早速、麗子は秀介のもとへ訪ねるのだったが、秀介の妻・明美(中島ひろ子)から、父である先代が、秀介の兄弟子・平岡次郎(金山一彦)を破門し、秀介に継がせた経緯を聞く。
さらに自殺した女子大生が、当時大学で客員教授だった石田の教え子だったことが判明し麗子は…。
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

4年前に自殺したとされる女子大生・広瀬杏奈が石田文明と関わっていたことが判明。
杏奈自身に注目する麗子。

その矢先、平岡が何者かに殺害されてしまう。
麗子たちは、現場から、亜矢子が契約しているコンサルタント須藤が逃げ去る姿を目撃する。

麗子たちの証言で容疑が須藤にかかるが、あっさりと釈放される。

一方、杏奈の母親に事情を聞こうと訪ねた麗子は、杏奈が養女であり、実は玉木秀介と兄妹であることを知る。

直後、当の秀介が普段から反目し合っていたことを理由に平岡殺害容疑で拘束されてしまう。
麗子と徹也は、なんやかんやで秀介のアリバイを時刻表から成立させ、釈放させることに成功する。

自由の身になった秀介を祝福する麗子たちだが……。
アリバイの一つとなった、麗子が秀介から受けたという電話の録音を聞いた徹也の顔色が変わる。
鉄道マニアの徹也はあることに気付いたのだ。

秀介からの電話の背後に流れていた車掌のアナウンス「ドア閉めます」。
これは京急だけの特徴だった!!
つまり、秀介はその時に居る筈のない京急の駅に居たことになる。

嘘を吐くからには吐かなければならない理由がある筈だ。
秀介が犯人だったのだ。

秀介がもう一人、誰かを殺そうとしていると察した麗子はそれが亜矢子だと看破。
亜矢子のもとへと向かう。
そこには予想通り秀介が居た。

石田と平岡殺害を秀介の犯行だと指摘する麗子。
平岡殺害は鉄道移動ではなく、飛行機移動で可能だったのだ!!

1ヶ月前、平岡から石田が杏奈と恋愛関係にあったことを聞かされた秀介。
確認の為に石田を呼び出した秀介は、そこで杏奈が何者かに殺害されたと聞かされる。
逆上した秀介は石田を問い詰め、誤って石田を殺害してしまう。

その後、石田殺害について平岡に脅迫された秀介は、平岡から亜矢子が杏奈殺害犯だと聞かされる。
平岡は亜矢子が杏奈を殺害したことを突き止め、グルメパークへの出店権を手にしたのだった。

平岡からすべてを聞き出した秀介は店と妻を守るために平岡を殺害、アリバイ工作したのだった。

麗子から石田と杏奈が本当に愛し合っていたと聞かされた秀介は号泣。
出頭することに。

さらに、実は元警視監だった黒岩は亜矢子を逮捕するように指示を出し、亜矢子も逮捕される。

秀介の妻・明美は秀介が帰って来るまで老舗の看板を守り続けるのだそうだ―――エンド。

<感想>

ドラマ原作は金久保茂樹先生の「奥会津隠れ里伝説殺人事件」(実業之日本社刊)。

【あらすじ】

人気グルメ評論家・石田が熱海で講演会を目前に、何者かに殺された。彼との打ち合わせのために熱海に来ていた旅行会社の調査員美代川麗子は、大学の先輩でもあった石田のために自ら事件の調査を始める。殺害される直前、石田は妻に「あした“かねやま”に、高遠蕎麦を食べに行く」と電話を入れていたらしい。だが、高遠では“かねやま”は見つからない。困惑する美代川に、高遠蕎麦の本場は会津、という情報が。さっそく会津に飛んだ彼女は、そこで石田が3年前の事故死を調べていたことを知る――。
(アマゾンドットコムより)


この「美代川麗子」はシリーズ化されているようです。
シリーズには他に「会津・下北、郷愁の殺人ルート 」、「思川蕎麦の里、業火の殺人ルート」などがあり、調べたところ16冊ほどある模様。
結構、大きなシリーズものみたいです。
興味のある方は下記のアマゾンさんのリンクよりどうぞ。

では、ドラマの感想を。

キャラクターは良かったですね。
麗子役の渡辺えりさん、徹也役の半田健人さんのコンビはイイ味出してました。
グルメの麗子、鉄道マニアの徹也のキャラ付けはアリです。

ただし、シナリオは微妙。

全体的に薄い……。
そして、トリックが……。

特に前半不要でしたね。
本編に対抗して時間を持ち出すと、22時12分に「これまでのあらすじ」が2分弱ほど流れたんですが、あれで充分でした。

そして、22時17分から突拍子もなく始まる時刻表トリック。
続いて、22時22分に始まる秀介と杏奈兄妹の回想シーンを挟んで。
トリックが崩され、犯人判明が22時27分。

回想シーン挟んでなお、秀介のアリバイが明かされてから崩されるまで僅か10分。
これは……どうでしょうか?
う〜〜〜ん……。

キャラクター設定は悪くないと思うので、取ってつけたようなトリックにしない方がいいと思う。
脱力感が酷かった。

それにしても、中身が無いなぁ……ネタバレあらすじが稀に見るほど短い。
感想はコレに尽きるかな。

<キャスト>

美代川麗子:渡辺えり
冬木徹也:半田健人
玉木秀介:大浦龍宇一
玉木明美:中島ひろ子
平岡次郎:金山一彦
石田文明:田中 健
黒岩勇二:内藤剛志 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作「奥会津隠れ里伝説殺人事件 (ジョイ・ノベルス)」です!!
奥会津隠れ里伝説殺人事件 (ジョイ・ノベルス)





同じシリーズの1冊「会津・下北、郷愁の殺人ルート (ジョイ・ノベルス)」です!!
会津・下北、郷愁の殺人ルート (ジョイ・ノベルス)





同じく「思川蕎麦の里、業火の殺人ルート (ジョイ・ノベルス)」です!!
思川蕎麦の里、業火の殺人ルート (ジョイ・ノベルス)



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