2011年07月06日

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第49話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第49話ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧:

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧:46話で登場、大学生?45話で東海林の同僚を殺害したのは彼。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

<第49話あらすじ>

土門の部屋で東海林が所持していた「軍艦島」の本を見つけた大和。
中からは雄大ら4人が並んで写したと思われる写真も出て来る(48話参照)。

本の奥付から「第2版 2002年刷」であることを知った大和は、この後の2004年に東海林が関口に殺害されることから、2002年に東海林が事件の真相に気付くようなことがあったと推測する。

その横ではあきらと未来がガールズトーク中。
それぞれの体型の悩みや恋愛トークで盛り上がっていた。

そんな2人を見ながら「これだから……」と頭を抱える大和。
当の2人はそんな大和の様子に気付くと矛先を大和へと向ける。
大和の端正な容姿に目を留めたあきらは化粧を施そうと未来に提案。
未来もノリノリで応じるが……。

一方、東海林の同僚・石川刑事が行方不明になったことについて確認した水原。
敵の魔の手が接近していることに気付き、自身の祖母を思い浮かべる。
慌てて電話をかけたところ、祖母は一応無事らしい。
ほっと一息つくと電話を切るが……。

その頃、当の祖母はと言えば、途中で出会った親切な男性に家まで送り届けて貰っていた。
彼女は知らないが読者はこの男の正体を知っている、そう、川崎雄大である。

雄大に送り届けられた水原の祖母はそのまま自宅の奥へと消えて行く。
その様子を向かいから監視する朝霧。
どうやら、朝霧は雄大を知らない様子。

暫く興味深く監視していたところ、雄大は朝霧の思いもよらない行動をとる。
なんと、水原家に盗聴器を仕掛けたのだ!!

驚く朝霧を前に逆に朝霧の監視を見透かしたかのようにカメラへ向けて視線を送る雄大。
その凄味に、朝霧は思わず息を呑む―――50話に続く。

<感想>

今回は「大和」と「水原」と「川崎雄大」がメインの回でした。

まずは「大和」。
大和の推理によれば2002年に何かあった様子。
事件解決のヒントになるか?
その前に、大和には女装の危機が迫りそうですが……。
案外、これが朝霧撃退の布石となるかも。
大和が女装したまま水原宅に帰宅した為に朝霧が気付かないとかありそう……かな?

次に「水原」。
近づく危険に気付いた様子ですが、具体的なところまでは思い浮かべられていない感じか。

そして「川崎雄大」。
間違いなく本作のキーマンとなる彼ですが、早速の大物ぶりを発揮しました。
今回にて水原宅に盗聴器を仕掛けたことから、関口が気付いた小田切家の盗聴器も彼の仕業で間違いなさそう。
とすると、今回の朝霧の反応と合わせて、関口、朝霧と雄大は別の立場のようです。
おっ、48話で推理した管理人の勢力図予測が意外と当たっていそう。

それにしても、今回の件から朝霧は関口ほどではないかもしれないですね。
たしかにやっていることは関口に続くほどの凄腕ぶりですが……関口ならばあそこまで驚かなさそう。
それとも、雄大が凄すぎることを示しているのか?
少なくとも雄大は関口と対等かそれ以上に渡り合えそうな雰囲気の持ち主です。

ある意味、大和と並ぶもう一人の主人公と言えそうです。
いや、既にそうなっているのかも……。

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
50話に期待です!!

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◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から40話までまとめ
(各話レビューへのリンクです)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第41話ネタバレ批評(レビュー)

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