<15話あらすじ>
陽子から従兄弟について相談を持ちかけられた愛理。
なんでも、陽子の従兄弟が格闘技として「バリツ」を習いたいと主張しているらしい。
「バリツ」はホームズが日本で学んだとされる正体不明の格闘技。
ゆえに、その「バリツ」なる競技が現代日本で見つかるはずもない。
そこで、シャーロッキアンの愛理ならばなにか分かるのではないかと云うのだ。
困惑する愛理に陽子は車教授に尋ねるよう勧める。
初めから陽子は車教授と愛理に接点を持たせることが目的だったらしい。
どうやら、愛理の車教授への気持ちを知った上での陽子なりの応援らしかった。
陽子の気持ちをありがたく思いつつ、車教授の部屋へと向かう愛理。
だが、今日の車教授はどこかよそよそしい。
暑くもないのに部屋の扉を開けるよう指示すると、愛理の質問に対しても「バリツは存在しない」と一刀両断。
さらに、「個人的な付き合いは無しにしよう」と切り出してくる。
ショックを受け寝込んでしまった愛理は、そのまま数日間部屋に閉じ籠ってしまう。
そんな愛理を励ますべく学園祭へと呼び出す陽子。
再びの陽子の気遣いに感謝する愛理。
学園祭には陽子の例の従兄弟も来ていた。
思い描いていたアウトドアなイメージと違いインドアな陽子の従兄弟に驚く愛理。
一方、陽子は落ち込む愛理を励ますべく、是方洋(これかたひろし)のイベントブースへ連れて来る。
そこでは是方が、シャーロックホームズの様々なエピソードから5作品を選ばせて、選んだ相手の現状を見抜くという占いを行っていた。
早速、遊び感覚で挑戦する愛理だったが、是方に「がっくりするようなことがあった」と見抜かれてしまう。
種は愛理が選んだエピソードにあった。
そのどれもがホームズの失敗談だったのだ。
さらに落ち込む愛理を慰める是方たち。
是方は落ち込んだ空気を変えるべく、陽子の従兄弟が捜す格闘技「バリツ」の正体を推理する。
是方は従兄弟の祖父が「鉄道マン」だったことに注目。
バリツが鉄道会社で教えられている柔道を指すのではないかと推測する。
これには愛理も目から鱗。
しかも、是方の推理がどことなくあの人を彷彿とさせたことで強く惹かれるものを感じてしまう。
そんな愛理の横には複雑な表情を浮かべる陽子の姿があった―――16話に続く。
<感想>
どんどん恋愛方面で話が進展していますね……。
個人的には「シャーロッキアン!」は師弟関係の物語だと思っているんだけど、やっぱり認識が違うのかなぁ……。
それにしても、前回14話の車教授の嫌な顔の意味が判明。
どうも、愛理と一線を引くためのようです。
今回の車教授の表情を見るに愛理のことを意識しているのは明らかのようなのですが……。
でも、前回ラストの表情を見る限りは本気で嫌がっているようにも見える……。
ストーリー的には倫理感の強い車教授が「愛理が生徒であること」と「亡き妻への愛」から愛理を遠ざけようとしている筈なんだけどねぇ……。
で、新キャラが是方。
一応、是方もシャーロッキアンっぽい。
名前が是方なのはコレクタとかけているのかなぁとも思うが、洋が余るから別の意味がありそう。
さて、気になるのはラストの陽子の表情。
とりあえず、考えられるのは……。
@愛理が失恋の痛手から、好きだった相手の面影を宿しているとの理由で是方に走ることを危惧している。
(愛理は是方のことをよく知らず、失恋の痛手を手身近な新しい恋で癒そうとしてる)
A上と関連して、前向きな愛理があっさりと車教授を諦めようとしていることを心配している。
B陽子自身が是方のことを好き。
このどれかかなぁ……。
是方関連については16話にも続きそうなので要チェックでしょう。
果たして次回のエピソードとは……16話に注目です!!
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・WEB漫画アクション
http://webaction.jp/
◆関連過去記事
・各話批評(レビュー)に繋がる過去記事リンクはこちらから。
「シャーロッキアン!」(池田邦彦著、漫画アクション連載)1から9話までまとめ&遂にコミックス1巻発売さる!!
・双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第10話「ハドスン夫人とターナー夫人」ネタバレ批評(レビュー)
・双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第11話「マイクロフト・ホームズの想い」ネタバレ批評(レビュー)
・双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第12話「儀式は再び(前篇)」ネタバレ批評(レビュー)
・双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第13話「儀式は再び(後篇)」ネタバレ批評(レビュー)
・双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第14話「青い紅玉は語る」ネタバレ批評(レビュー)
エラリイ・クイーンが「ジェィムズ・フィリモア氏の失踪」に挑んだ「シャーロック・ホームズの災難 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 2‐38))」です!!
シャーロック・ホームズの災難 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 2‐38))
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