2011年07月23日

金曜プレステージ「私立探偵・下澤唯〜悲しみの殺人迷路〜夫の失踪から7年・京都〜東京〜会津〜夫の居場所を教えたのは白骨死体だった!再会が明らかにする真実は?」(7月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「私立探偵・下澤唯〜悲しみの殺人迷路〜夫の失踪から7年・京都〜東京〜会津〜夫の居場所を教えたのは白骨死体だった!再会が明らかにする真実は?」(7月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

京都で失踪した夫を待ち続ける下澤唯(高島礼子)。
「夫の居場所を残しておきたい。いつか必ず夫は私のところに帰ってくる」と夫・下澤貴弘(宇梶剛士)が開いた探偵事務所を守ることを決意し、自らが探偵となった。
しかし夫を探す手がかりとなるような依頼や事件もなく、浮気調査などの仕事が続いていた。
京都府警捜査一課刑事・兵藤風太(吹越満)はかつてひそかに唯に思いを寄せていたが、貴弘を唯に紹介したのもまた風太だった。
そこへ東京で同じ探偵をしている川崎多美子(江波杏子)から夫に似た人物の目撃情報の連絡が入った。
すぐに事情を聞きに東京に向かう唯。
東京・佃島での土地境界線問題のトラブルで起きた殺人死体遺棄事件に夫・貴弘らしき人物が巻き込まれていたかもしれないことがわかる。
「夫が事件に関係している訳はない。」事件の真相を求め、東京、会津へと追い続ける唯…。
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

渡辺恭介の白骨死体が発見された。
渡辺は7年前に殺害されたと思われた。
7年前には別の身許不明殺人事件と貴弘の失踪も発生しており、兵藤はこの事件の捜査に携わる。

一方、唯は貴弘が東京・佃の渋川さわ子の案件に関わっていたことを知る。

その頃、渡辺の恋人を追っていた兵藤はその恋人が渋川美雪であることを突き止める。

兵藤から渋川美雪の情報を知らされた唯は美雪がさわ子の娘だと分かると夫・貴弘の失踪に関連していると直感する。

さわ子の入院先で同室だった佐野から美雪が福島に居ると聞かされた唯は福島へと向かうことを決意する。

その晩、唯あてに何者かから電話がかかって来る。
ところが、電話の主は「貴弘のことを教える」と言ったまま続けることもなく切れてしまう。

一方、電話の向こうでは唯に電話をかけていた男性が何者かに襲われ殺害されていた。

まだ東京に居た唯は福島でその男、三田村修一が殺害されたニュースを知る。
三田村は渡辺の弟分だった。
しかも、7年前の渡辺殺害当時に美雪が「父に会いに行く」と語っていたことも判明。

すべての謎を解くべく唯は福島へと足を運ぶ。
そこへ多美子も合流する。

多美子は7年前の別件の身許不明被害者こそが美雪の父親であると推理。
兵藤もそれに同意する。

同じ頃、唯は「レジーナの森」でとある写真を見つける。
その写真は貴弘の撮ったものと構図が似ていた。
写真家・小松崎鶸矢の手によるものと知った唯は彼に会いに出かける。

小松崎宅を訪ねた唯は、例の写真を撮影する際に小松崎に協力した人物が大谷と名乗っていると知る。
大谷こそが貴弘だと考えた唯だが、小松崎はそれを否定する。
その時、小松崎の傍らから1人の幼い少女が飛び出して来る。
小松崎によれば少女は大谷の娘で名を「ゆい」と言うらしい。
唯は小松崎が嘘を吐いており、大谷こそが貴弘だと確信する。

福島に唯を追い兵藤がやって来る。
兵藤は7年前の2件の殺人に貴弘が関わっていると断言。
その言葉に唯は苦悩する。

翌朝、小松崎に呼び出された唯。
その目の前に大谷の妻を名乗る美雪が現れる。

美雪に詰め寄る唯だが、美雪は貴弘はもういないと言い張る。
美雪によれば、7年前の事件時に貴弘が記憶を失ったらしい。

7年前、貴弘は美雪に依頼され父親を捜し出した。
そこへ、渡辺が美雪を追ってやって来る。
渡辺は美雪に日常的に暴力をふるっており、美雪は逃げ出していた。
逆上した渡辺は貴弘と美雪の目の前で美雪の父親を殺害、貴弘にも襲いかかる。
抵抗した貴弘が誤って渡辺を殺害した―――美雪はそう説明する。

その後、貴弘が記憶を無くしたことを利用し、自分に都合のいい記憶を与え夫婦になったと開き直る美雪に憤りを隠せない唯。
そんな唯の前で美雪は倒れてしまう。

そのまま美雪は緊急入院する。
美雪は余命幾許もないらしい。
貴弘も病院に駆けつけるが、唯を見ても反応がない。
唯は大きなショックを受ける。

病室では、貴弘が美雪に渡辺殺害で自首することを明かしていた。
慌てた美雪は、渡辺殺害が貴弘の犯行では無かったと告げる。
渡辺を殺害したのは美雪だったのだ。
それでも動じない貴弘。

実は貴弘は2年前に記憶が戻っていた。
だが、美雪を選んでいたのだ。

出頭すべく病室を去る貴弘。
追いかける美雪から真相を聞かされた唯は衝撃を受けながらも美雪と共に貴弘を止める。

そこへ兵藤がやって来る。
兵藤は三田村殺害犯が美雪だと指摘する。

三田村は美雪を脅迫しており、駆け引きの為に美雪の前で唯に電話をかけたのだった。
そこで美雪は三田村を明確な殺意をもって殺害したのだった。

美雪は1人娘・ゆいのことを貴弘に託し警察に連行される。
唯は貴弘の運命の女性は美雪だったと貴弘を説得、身を引くことに。

こうして、唯の7年は終わった。

唯に日常が戻ってきた。
兵藤のアプローチを軽やかに回避しつつ、今日も調査に励むのだった―――エンド。

<感想>

ドラマ原作は柴田よしき先生の「観覧車」、「回転木馬」(祥伝社刊)。
過去記事にてネタバレ書評(レビュー)ありますね。
興味のある方はどうぞ!!

「観覧車」(柴田よしき著、祥伝社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「回転木馬」(柴田よしき著、祥伝社刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、ドラマの感想を。

かなりアレンジが加えられていましたね……。
スタンスは原作と相当違ったような気がします……。

まず、何故か登場人物の名前が変更されていました。
唯の夫・貴之がドラマ版では貴弘に、さわ子の娘・雪が美雪に変わっていました。
何故でしょう?

他にも、原作だと夫の失踪から10年が経過していた筈がドラマ版では7年に留まりました。

それ以外にも、貴之にかけられていた嫌疑が雪の父殺害ではなく渡辺殺害だったりと随所に変更点が。

もちろん構成も、言美など主要登場人物がバッサリ削られていたりと大胆過ぎるアレンジ。
正直、小松崎の存在意義はドラマだとありません。
ラストも原作と違い、夫と別れるとの結末。
これもビックリ!!

ドラマ版は「回転木馬」が原作というよりは骨子だけを借りた原案とすべきでしょう。
ドラマ版を視聴した方は、ぜひ、原作と比較して貰いたく思います。

そしてドラマ版では、三田村殺害も加わるなど、2時間ドラマっぽい改変も多くに見受けられました。
これも大きな特徴です。

これらの改変によりストーリーが分かりやすくなった反面、原作よりも唯の想いは弱くなっていたように感じられました。
特に、唯の心情を他のキャラクターがやけに代弁していたことはマイナス要素。
それと、唯以外の視点人物(兵藤や多美子)の導入により、唯の視点がぶれたこともマイナス。
あくまで、視点人物は唯ひとりに絞って追って行った方が唯の夫への想いがより強く感じられたと思う。

ただ、原作を恋愛モノとすれば、このドラマはサスペンスとしてきちんと成立していたと思います。
従って、方向性が全く別なので、どちらが良いと比べられるものではないでしょう。
原作も原作で読む人によっては賛否両論ありそうですし……。
でも、やっぱり原作の方がまだスッキリするんだよなぁ……。

ここからは登場人物について。

それにしても、美雪はひどいなぁ……。
相当なエゴイストです。
貴弘を利用するし、唯は傷つけるし、父親は身許不明死体にするし……。
中でも、愛情のあった筈の父親を死んだからと放置して身許不明死体にしたのは罪深い。
自身が渡辺を殺害しており事情を説明出来なかったとはいえ、他に方法は無かったのか。
それと、愛していると云いながら貴弘に虚偽の記憶を与えたのもどうか……。

そして、貴弘もキツイなぁ……。
騙されたふりで美雪を縛るし、唯には7年間もダンマリを決め込んでいるのだものなぁ。
本当に唯のことを想っているのならば、記憶が戻った時点で事情を教えるべきだろう。
もし、唯が追って来なければこのままずっと誤魔化し続ける気だったのでしょうか。

モヤモヤするなぁ……。

設定等は原作とも通じるところがあるので、このモヤモヤは原作にもある筈なのですが、原作は唯の視点が貫かれている為か唯の苦悩と前向きさだけが伝わってきて不思議と上記の不満点が感じられませんでした。
最後に唯が夫を取り戻す結末だったからかもしれませんね。
それと、原作がファンタジックな雰囲気だったことも手伝っていそうな気がします。

もう一度、原作を読んでみようかなぁ……。

<キャスト>

高島礼子

吹越 満

酒井若菜

大島蓉子
川村亜紀
湯江健幸
ビビる大木
田中 健

宇梶剛士

江波杏子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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