2011年07月13日

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第50話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第50話ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧:

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧:46話で登場、大学生?45話で東海林の同僚を殺害したのは彼。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

<第50話あらすじ>

水原の祖母宅を監視する朝霧に対し視線で牽制する川崎雄大。
だが、朝霧の視界から消えた途端、胸を押さえ倒れ込んでしまう。
やはり、病気を患っているらしいが……。

一方、雄大の迫力と行動に呑まれてしまった朝霧。
依頼人からは「第3者が介入したら連絡を寄越すよう」言い含められていた朝霧だが、雄大への敵愾心から雄大の殺害を決める。

同じ頃、鈴木泰成宅に侵入していた関口は、痕跡を一切残さぬ泰成の手際の良さに感心していた。
その後、眼鏡の男に電話で報告を上げる関口。
眼鏡の男は現在ワシントンにいるらしい。

関口の報告は、ある人物が病院から姿を消したというもの。
この関口の報告を聞いた眼鏡の男にもその人物の心当たりがある様子。
気を入れ直して事に当たるよう関口に促す。

その頃、あきらと別れる大和と未来。
あきらは2人との別れを惜しむ。

借りた「軍艦島の本」を返す為に再会を約する大和たち。
それでも、あきらの気は晴れない。

寂しくなったあきらは祖父である亡き土門の部屋で土門の遺品を片付ける。
そこで見つけたのは熊のヌイグルミ。
それはあきらが東海林にプレゼントしたものだった。
東海林の死後、土門が他の遺品と共に貰い受けて来たらしい。
「このヌイグルミの秘密の隠しポケットには宝物が隠せる」と幼い日のあきらは東海林に告げていたが……。

ふと、そのことを思い出したあきらが懐かしさからヌイグルミの秘密のポケットを探ると、そこから1枚のフロッピーディスクが出て来るのだった。
如何にも曰くありげなそれが意味するものとは―――51話に続く。

<感想>

遂に50話です。
今回は「雄大」と「朝霧」と「あきら」がメインの回でした。

その前に、前回にて「大和」が女装するのでは?と予想しましたが完全に外れちゃいました。
あるかもと思っていたんですが……残念。
でも、今回はそれよりも更に盛り上がりを魅せる展開となりました。

まずは「雄大」。
朝霧をも圧倒する能力を持っていそうな彼。
流石は過去編の主人公です。
そして、関口たちの言う「病院から姿を消した人物」とは彼のことでしょう。
これで、関口と雄大とが敵対関係にあることは確定っぽい。
そんな雄大ですが、重い持病を患っている様子。
これがどう関わるのか?

次に「朝霧」。
彼は組織に所属しているというよりは誰かに雇われているフリーの人間のようだが……。
で、その誰かが今回のセリフを読む限りでは泰成っぽい口調。
ひょっとして泰成が雇い主?
そんな朝霧は雄大抹殺を決意。
雄大が殺害されるとは思えず、となると返り討ち?それとも……。

そして「あきら」。
完全なツンデレですね。
しかも、一度親しくなった人間には協力を惜しまないタイプのようで、大和たちの力強い味方になりそう。
少なくとも東海林の残したフロッピーディスクを入手したからには、一躍当事者の仲間入りを果たしてしまいそうです。

さて、次回以降の注目は「朝霧VS雄大」。
そして、あきらの手にしたフロッピーディスクの中身でしょう。

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
51話に期待です!!

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◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から40話までまとめ
(各話レビューへのリンクです)

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