2011年07月24日

土曜ワイド劇場「西村京太郎スペシャル(西村京太郎トラベルミステリー) 生死を分ける転車台 駅舎と列車が大炎上!?天竜浜名湖鉄道〜青いコートの女の罠…」(7月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎スペシャル(西村京太郎トラベルミステリー) 生死を分ける転車台 駅舎と列車が大炎上!?天竜浜名湖鉄道〜青いコートの女の罠…」(7月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

亀井刑事(愛川欽也)が若手捜査員の講師役として青森県警に出向中、十津川警部(高橋英樹)率いる捜査班に、新たに松山警部補(宇梶剛士)が赴任してきた。
そんなある日、カリスマジオラマ作家の小島英輔(滝藤賢一)が多摩川の土手で刺殺されているのが見つかった。小島はジオラマ界では天才と崇められる有名人で、遺体のそばには燃えたジオラマの残骸があった。ジオラマは、ちょうどその日から始まるコンテストに出品予定だった、小島の最新作と思われた。
コンテストを主催する“ジオラマランド社”の社員・望月江里子(佐藤藍子)と小島の妹・あかね(阪田瑞穂)によると、前日の朝、小島のマンションを訪ねたとき、本人の姿はなかったが、作品は確かに部屋にあったという。しかし同じ日の夜、作品を会場に運び込もうとして、ジオラマランド社長の小笠原伸行(六平直政)と江里子が小島の留守宅を訪ねたところ、ジオラマは消えていたという。犯人はなぜ殺人を犯すだけではなく、ジオラマを運び出して燃やしたのだろうか…!? 
小島は浜松市出身であり、彼が出品する予定だったジオラマは、“天竜浜名湖鉄道”の“天竜二俣駅”にある現役の転車台をモデルにしていたという。十津川は手がかりを求めて、西本刑事(森本レオ)と共に、天竜二俣駅を訪ねた。
すると、小島が2月14日に天竜二俣駅を訪れていたことが判明。さらに、小島が高校時代に片思いしていた白井美咲(三浦理恵子)が同じ2月14日に天竜二俣駅近くで心臓発作を起こして亡くなっていたことがわかる。 
美咲は代々県会議員を務める家の御曹司と結婚して東京で生活していたが、1年前に離婚。そのまま都内でひとり暮らししていたものの、アルバイト先で嫌なことがあったという理由で、半年前、故郷の浜松に戻ってきていたという。母・敬子(大原真理子)の話では死亡当日は手作りのチョコレートを持って出かけたはずだというが、遺留品からはチョコレートだけが消えていた…。
小島や美咲の知人への聞き込みを終えて浜松駅に降り立った十津川たちはそこで江里子の姿を見かけて不審に思うが…!?

そんな中、十津川たちは、小島の最新作の設計図がマンション内に隠すように保管されているのを発見。よく見てみると、設計図にはジオラマとしては異様な光景が書き込まれていた。なんと、小島は、転車台に近い駅舎の裏に、倒れている女性のフィギュアを配置するつもりだったらしいのだ…! 
この女性のフィギュアは、美咲の遺体を表しているのではないか…!?
小島は美咲を殺した犯人を告発するために、このジオラマを制作していたのではないか…!?
そう直感した十津川は、犯人をおびき寄せるために大胆な賭けに出るが、さらなる殺人が発生して…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

小島の設計図を入手した十津川。
そこにはブルーのコートを着込んだ女性の死体のフィギュアが記されていた。
美咲の母に確認したところ、美咲が死亡時に着ていたもので間違いないと云う。

しかも、小島がジオラマの為に撮影していた写真にたまたま美咲の死体が写り込んでおり、その位置が死体発見現場と違うことを小島が疑問視していたことも判明する。
美咲の死体は移動されていた。

このことから、十津川は美咲の死が心臓発作ではなく人為的なものであり、それに気付いた小島が犯人への挑戦状としてジオラマを作成したを見抜く。
犯人はジオラマで罪を告発されることを恐れて燃やしたのだ。

美咲と小島は高校時代の同級生と判明。
小島は美咲に恋心を抱いており、彼女の離婚を知ると美咲のバイト先のコンビニにほど近い場所に引越してまでしていた。
彼ならば美咲の為に美咲殺害犯を捜そうとするに違いない。
結果、犯人に殺されたのだ。

十津川はジオラマランド社の小笠原の協力を得て、設計図をオークションにかけることにする。
設計図の重要性を知る犯人を罠に嵌めようと考えたのだ。

その頃、美咲の元バイト先のコンビニ店員から、美咲を追っていた浜松ナンバーの四駆車を目撃したとの情報を入手した十津川。
その車の持ち主が小島の友人・中西であると突き止める。
中西は婿養子、美咲と不倫した挙句の殺害ではないかと西本は推理するが……。

一方、望月江里子と美咲が言い争っていたとの証言も浮上する。
どうも、江里子は小島を愛しており美咲を敵視していたらしい。

翌日、沢木篤が死体で発見される。
沢木はオークションの参加希望者で小島の設計図を執拗に欲しがっていた。

調べたところ、沢木は何者かの依頼で設計図を手に入れようとしていたことが分かる。
どうも、設計図の件で小島殺害犯を知り脅迫して返り討ちにあったようだ。

沢木の告別式に中西が現れる。
中西は小島殺害犯と関係あるかもしれないと思って足を運んだと語る。
アリバイも成立する。

沢木の関係者から、浅野圭一という人物が捜査線上に浮上。
圭一は浅野模型の経営者の息子。
浅野模型自体は10年前に惜しまれつつも経営不振で倒産しており、当時の経営者は自殺。
圭一は天涯孤独となっていた。

圭一の写真を見た十津川は驚愕。
そこに居た人物はあの美咲のバイト先に居たコンビニ店員だったからだ。

ところが、当の浅野は姿を消してしまう……。

江里子が浅野を調べていたことから江里子に事情を聞くことに。
江里子によれば、小島を愛していたが小島は美咲に恋心を抱いていた。
そこで江里子は美咲を敵視していたらしい。
だが、美咲殺害には関与していないと云う。
それどころか、殺された小島の意志を知り、それを果たすべく犯人を捜していたのだ。
浅野を調べていたのは、美咲がバイトを辞めた「嫌なこと」が浅野に関連していると感じたかららしい。

この江里子の言葉に浅野を調べた十津川。
浅野が美咲に言い寄っていたことを突き止める。

浅野の過去を調べた十津川は、浅野もジオラマ制作の道を志していたことを知る。
心惹かれた美咲には拒絶され、その美咲にジオラマ界の巨匠とされる小島が恋している……この状態に怒りを覚えた浅野が美咲と小島を殺害したのではないか?
十津川の推理が冴えわたる。

そこで、十津川は浅野に罠をかけるべく、浅野の死亡を偽装する。
別の身許不明遺体を浅野として発表したのだ。

その上で「小島を超えるジオラマ」をジオラマランド社の名で募集。
テーマは「天竜二俣駅の転車台」。

十津川はジオラマ作りにかける浅野の気持ちが本物ならばモデルとなる転車台を観察するべく現れると考えていた。
案の定、浅野は天竜二俣駅へと足を向ける。

転車台を写真に収める浅野。
そこへブルーコートの女が現れる。
彼女に美咲の幻影を見出し怯える浅野。

そこを張り込んでいた十津川たちに取り押さえられる。
ブルーコートの女性は小島の無念を晴らすべく協力した江里子だった。

浅野はすべてを語り始める。

美咲に恋慕し告白した浅野。
だが、美咲は自分のこれまで交際してきた男性たちのランクに浅野がそぐわないことを告げた上に、小島を超えられない男に用は無いと手厳しく断りを入れる。
しかも、コンビニを辞め故郷の浜松へと帰ってしまった。

ショックを受けた浅野だったが、小島に接近。
小島から浜松行きを聞いた浅野は小島と美咲が接近することを恐れ、小島を尾行した。

そこで、美咲と小島が出会い、転車台で会う約束をする現場を目撃。
先回りした浅野は美咲を拘束するつもりだったが、スタンガンの加減を間違えて殺害してしまう。
そこへ、小島がやって来た為に隠れることに。
この際に写真を撮影されていた。
小島が去った後に、美咲の死体を移動し救急車を呼んだのだ。

ところが、小島が告発の為にジオラマを制作していることを知り、恐慌状態に。
こうして小島を殺害し、ジオラマを燃やした。

だが、今度は設計図が出て来る。
そこで沢木に依頼するが、逆に脅迫され沢木を殺害したのだった。

浅野は、愛するジオラマを作るその手で3人もの人を殺害してしまったのだ。
連行されていく浅野。

こうして事件は解決した。

十津川は美咲、小島、江里子らこの事件に関わった人間たちのことを思い浮かべるのだった―――エンド。

<感想>

西村京太郎先生原作の「土曜ワイド劇場版 十津川警部シリーズ(西村京太郎トラベルミステリーシリーズ)」第56弾です。
この「トラベルミステリーシリーズ」は、1981年より放送開始されており、もっとも長く放送されている2時間ドラマの1つです。

今回の「生死を分ける転車台」の原作はタイトルを同じくする「生死を分ける転車台 天竜浜名湖鉄道の殺意」(祥伝社刊)。
本作は2010年8月とごく最近に刊行されており、そのあらすじは次のようなものでした。

<あらすじ>

姿を見せぬ犯人への挑戦状――十津川警部が仕掛けた3つの罠!
鉄道模型の第一人者が刺殺された現場で燃やされた“ジオラマ”は何を語るのか?

人気の模型作家・小島英輔(こじまえいすけ)が多摩川(たまがわ)で刺殺された。傍(かたわ)らには3年連続でコンテスト優勝を狙う出品作「転車台のある風景」の燃やされた痕跡が。十津川(とつがわ)警部は独自捜査を開始、ジオラマのモデルとなった転車台のある天竜二俣(てんりゅうふたまた)駅に飛んだ。そこでは、2ヵ月前、小島が密(ひそ)かに想いを寄せる女性が突然死していた。2つの事件には関連が?やがて不審な男の影が浮上するが、正体は掴めない。事件解決の鍵は燃やされたジオラマにあると考えた十津川は、犯人をあぶり出すため罠(わな)を仕掛けた……。十津川の推理が冴(さ)える傑作推理!
(祥伝社公式HPより)


おおっ、ドラマ版とほぼあらすじが同じです。
ドラマは原作に忠実に作られているようです。

なお、このシリーズの前作「寝台特急カシオペア殺人事件」は2010年11月27日に放送されており、実に8カ月ぶりの新作となっています。
前作については過去記事がありますね。

土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス(西村京太郎トラベルミステリー55) 寝台特急カシオペア殺人事件・函館駅6分停車の罠!走る密室で妻が誘拐され消えた…十津川警部に謎の挑戦状!!」(11月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

その他の土曜ワイド劇場版の十津川シリーズはこちら。

土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー 伊豆の海に消えた女(西村京太郎スペシャル 伊豆の海に消えた女特急踊り子160分間の殺意!遺書と指紋の罠十津川警部vs謎の5人の美女)」(10月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎スペシャル 山形新幹線・つばさ111号の殺人!謎の駅に途中下車のトリック十津川警部vs黒い帽子の女…」(2月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマの感想をば。

「犯人を罠にかける」ことは切り札として1話につき1回こっきりと思っていましたが、本作はよもやの2回。
それが次の2回。

@小島の設計図のオークション告知
A小島を超える作品募集の告知

振り回されたその他の参加者のことを考えると多用は控えていただきたいかなぁ……。
とはいえ、@も本当にオークションすれば喜ばれそうだし、Aもその大会から本当に小島を超える人が出てくるかもしれないから、罠としての用を終えたとしても本当に実施していてほしいところです。

ストーリー自体は相変わらず登場人物を水増ししてミスリードを増やしていたのはどうかと思いましたが、きちんと伏線も張られていましたし、その回収も為されていました。
人間関係もある程度納得できるものでしたので、上手くドラマとして成立していたと思います。

サブタイトルも「駅舎と列車が大炎上!?天竜浜名湖鉄道〜青いコートの女の罠…」と嘘ではないところがなかなか良し。
駅舎と列車はジオラマのことですし、青いコートの罠はラストの江里子のアレでしょう。
妥当なサブタイトルだと思います。

アリです、なかなかの高評価です。
視聴して良かったと思える作品でしょう。

そういえば、昨日(2011年7月22日)に引き続き、宇梶さんが2時間ドラマに出演されていましたね〜〜〜。
驚きました。

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・関連するその他の事柄はこちら。
西村京太郎先生が選ぶ自身のベスト3作品とは?

「湯河原文学賞」作品募集!!(審査員をされてます)

「第二回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦」に綾辻行人先生&西村京太郎先生が参加!!

<キャスト>

十津川警部:高橋英樹
亀井刑事:愛川欽也
望月江里子:佐藤藍子
白井美咲:三浦理恵子
西本刑事:森本レオ
松山刑事:宇梶剛士
北条刑事:山村紅葉
小笠原伸行:六平直政
浅野圭一:松尾敏伸
中西大介:合田雅吏
小島英輔:滝藤賢一 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作「生死を分ける転車台 (ノン・ノベル)」です!!
生死を分ける転車台 (ノン・ノベル)





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この記事へのコメント
こんにちは。
天竜浜名湖鉄道なんて、ずいぶん渋いとこつきますね。
Posted by OX・BAKER at 2012年01月27日 08:02
Re:OX・BAKERさん

コメントありがとうございます(^O^)/。
管理人の“俺”です!!

管理人は鉄道についてあまり詳しくないのですが、このドラマでは転車台がテーマと言うことでこちらの路線が選ばれていたようです。
ちょっと調べてみたのですが、天竜浜名湖鉄道は人気のある路線みたいですね。

やっぱり、この路線について造詣が深いともっとドラマを楽しめるんだろうなぁ。
その点、勿体ない視方をしているのかもしれませんね。
Posted by 俺 at 2012年01月29日 00:29
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