2011年08月09日

双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第17話「コナン・ドイルの挨拶(後篇)」ネタバレ批評(レビュー)

双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第17話「コナン・ドイルの挨拶(後篇)」ネタバレ批評(レビュー)です!!

シャーロッキアン!1


<17話あらすじ>

通り魔事件を追っていた村野老人が負傷した。
愛理と是方は村野が犯人を突き止めた為に反撃にあったと推理する。
さらに、負傷した村野が「シルバー……」と口にしていたことから、通り魔の正体に気付く。

一方、村野の息子は父が負傷したことに動揺していた。
そこへ、愛理と是方が訪ねて来る。

愛理たちが村野を煽ったと敵視する村野の息子だが、愛理から通り魔の正体を聞かされると愕然とする。
そう、「シャーロッキアン」にとって「シルバー……」といえば、『シルバー・ブレイズ号事件』しかなかったのだ。
この事件の特徴は本来ならば誰彼ともなく吠える筈の犬が吠えなかったこと。
そして、この事件の犯人は……。

その日の夜、村野が襲われた地下道近くの家に住む犬の飼い主が逮捕される。
地下道から通り魔が忽然と消えた理由は簡単だった―――地下道は初めから犯人にとっては閉鎖空間でもなんでもなかったのだ。
片側を塞ぐ犬だったが、その飼い主が犯人ならば吠える筈はない。

こうして、事件は解決した。
後日、村野の入院先を訪ねる愛理と是方。
そこには村野の息子も居た。

うわごとで息子の名前を呼び続ける村野。
村野の息子はコナン・ドイルが『最後の挨拶』を書いた理由が戦争で失った息子の為にあると語る。
そして、村野が必死になって通り魔を追っていた理由が息子を守る為の親心にあったと告げる。
それを知っていたからこそ村野の息子も必死で父を守ろうとしていたらしい。

親子の情愛の深さを知った愛理と是方は心を揺さぶられる。

幸い村野は早々に回復。
息子もそんな父の様子に笑顔を見せるのだった。

少しずつ近づいて行く愛理と是方。
ある晩、是方は愛理から車教授のことを聞かされる。
愛理が車教授を好きであり振られたらしいと知った是方は慰めようとキスを……しようとするが、寸前で愛理の涙を見てしまう。
咄嗟にキスを止めた是方は、おどけながらその場を去るのだった。
そんな是方の様子に愛理はさらに心を動かされる―――18話に続く。

<感想>

「コナン・ドイルの挨拶」後篇です。
なるほど〜〜〜サブタイトルの「挨拶」は『最後の挨拶』のことだったんですね。
そして、村野老人の「シルバー……」は『シルバー・ブレイズ号事件』のこと。
『シルバー・ブレイズ号事件』で思い当たらない方は『白銀号事件(銀星号事件)』ならば覚えがあるかも。
実はこれ同じ作品を指しています。

それにしても、犬の名前じゃありませんでしたね……犯人が飼い主であることは当たっていたんですが。
メインの内容的にほぼ同じである『シルバー・ブレイズ号事件』に気付かないとは、恥ずかしい……。
管理人は「シャーロッキアン」を名乗れそうにはないようです……。

村野親子はきちんと繋がっていたことが判明して良かった。

そして、是方と愛理の関係も複雑に。
愛理はもちろん、是方も愛理に惹かれている様子。
是方関連はまだまだ続きそうですね。

果たして次回のエピソードとは……18話に注目です!!

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・WEB漫画アクション
http://webaction.jp/

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