2011年08月21日

土曜ワイド劇場「温泉(秘)大作戦(10)〜豪雪青森・浅虫温泉!美人料理長が振舞う極上海の幸!!老舗旅館に生まれた兄弟の壮絶人生と連続殺人の悲劇〜」(8月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「温泉(秘)大作戦(10)〜豪雪青森・浅虫温泉!美人料理長が振舞う極上海の幸!!老舗旅館に生まれた兄弟の壮絶人生と連続殺人の悲劇〜」(8月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

今回の舞台は雪に覆われた青森県・浅虫温泉「海扇閣」。新幹線開通を機に東京からの個人客を呼びたいという女将、大川喜和子(水野久美)の依頼だったが、実は、隣で旅館「南部屋」を経営する弟の龍太郎(中丸新将)と、「海扇閣」の今後をめぐっていがみ合っているというやっかいな内情も抱えていた。
到着したその日に、「海扇閣」の板長が無断欠勤するという問題が発生。慎之介は、板長代理として早々に厨房に立つことになる。そこへ、龍太郎が「南部屋」の板長、藍本静江(菊池麻衣子)と息子の龍平(細山田隆人)を伴ってやってくる。偶然にも、静江は慎之介の修業時代の妹弟子だった。かつて「南部屋」で仲居をしていた母のつてで、静江本人も板場で働いていたのだ。久々の再会を喜ぶ二人。しかし、その空気は龍太郎の振る舞いで一気にしぼむ。龍太郎は、静江に板場を手伝わせて恩を売り、ついでに龍平を「海扇閣」の跡取りにするため、慎之介のもとで修行させようというのだ。あまりの傍若無人ぶりに喜和子は激怒。龍平もまた父親の言うことに従わず、ぷいと出て行ってしまう。龍太郎は怒号を上げ、厨房内は騒然となる。しかし、そんな中にあって静江だけは、一人淡々と献立作りを始める。慎之介は静江のどこか素っ気ない態度に、違和感を感じるが…。
その夜、さつきたちは全員が合流し、「海扇閣」と同時に行っていた「南部屋」の調査報告を行う。結果は「南部屋」の一歩リード。しかし、「海扇閣」にも十分潜在能力は備わっていた。板長の不在と姉弟のいがみ合いなど気になることはあるが、さつきたちはそれぞれ持ち場で仕事を開始する。
ところが翌日、行方不明だった板長が他殺体で発見され、容疑をかけられた喜和子が警察に連行されてしまう。実は、料理刷新のため城之内オフィスに声をかけたことで、喜和子と板長は対立していたのだ。しかし、喜和子にはアリバイがあった。板長の死亡推定時刻、喜和子は「南部屋」の厨房で静江と一緒にいたのだ。だが、静江は、自分は一人だったと喜和子のアリバイを否定。翌朝には『女将は板長殺し!』との悪質なビラが大量にばらまかれ、海扇閣には宿泊キャンセルの電話が相次ぐ。その上、仲居頭の蒼井逸子(李麗仙)の制止も聞かず、龍太郎が「海扇閣」を仕切ると乗り込んで来るに至り、「海扇閣」はパニックに。それを、意外にも普段穏やかな支配人の飯野孝之(国広富之)が毅然とした態度で鎮圧。龍太郎を追い返し、「海扇閣」に秩序を取り戻す。
飯野の働きぶりはさつきの目から見ても立派なものだった。聞けば飯野は、喜和子の妹と結婚した義理の弟だという。妹亡き後、喜和子は職を失っていた飯野を呼び寄せたのだ。喜和子を恩人と呼び、仕事に精を出す飯野の姿は、さつきに心強い存在として映る。
そんな中、さつきは静江が逸子に激しく詰め寄る場面を目撃する。「女将に復讐したかった!」との静江の言葉にただならぬものを感じたさつきは、逸子から喜和子と静江の間に何があったのかを聞き出すことに。重い口を開いた逸子は、喜和子の末の弟、修二(池内万作)の話を始める。修二は、青森では“オズカス”と呼ばれる存在。オズは弟、カスは文字通りカス。長男を特に大事にする青森で、オズカスの修二は子どものころに養子に出されていた。その修二と静江は幼なじみとしてとても仲が良かったという。だが、十数年前、経済的に困って姉兄を頼ってきた修二を、龍太郎はもちろん喜和子までもが、大川家とは関係のない人間だからと追い返したという。以来、修二とは音信不通となり、静江は喜和子を恨むようになったのだ。
修二の乳母代わりだった逸子にも、修二の居場所は分からないという。しかし、逸子が昔、修二をよく連れて行ったという青森・酢ヶ湯温泉に潜入した幸平は、逸子が偽名で宿泊している男性と接触している現場をキャッチ。また慎之介は、以前、静江と青森名産のトゲクリガニを食べたとき、届けてくれた幼なじみを思い静江が涙したことを思い出す。修二本人はもちろん、修二と特別な関係にあった逸子にも、そして静江にも、喜和子をおとしめる理由があるということか…。男社会の板場でもまれながら、一人前の料理人として成長した静江が、事件の核心部にいることに一抹の不安を覚える慎之介。そんな中、恐れていた第二の殺人事件が…!
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

第二の殺人事件が発生してしまう。
逸子が殺害されたのだ。

板長に続く殺人事件の発生に「海扇閣」が動揺する中、さつきは改革に乗り出す。
さつきたちの改革プランはこうだ。

かまくらでイメージアピールや、名産の林檎湯でもてなし。
さらに、津軽弁での接客。
特産品をふんだんに使った料理など。

これらの改革案は好評をおさめることに。

一方、静江は逸子からあるメッセージを預かっていた。
なんでも、今回の事件は修二の所為だけではないらしい。
逸子の手紙が埋められていると静江から聞いた慎之介は共に捜すことに。

同じ頃、修二は龍平を誘拐、龍太郎を脅迫し身代金1億を要求する。

動揺した龍太郎は、喜和子に助けを求める。
そこへ駆けつけた幸平から意外な情報が。

すべては飯野の策略だと言うのだ。
飯野は野心家で「海扇閣」を狙っていたらしい。
そこで、修二を利用したのだ。

飯野の目的は「海扇閣」。
とすれば、初めから相続権のある龍平を生かしておく筈がない。
要求に応じたところで龍平は帰って来ない……焦るさつきたちに静江から連絡が。
静江たちは逸子の手紙を見つけ出したのだ。

それによれば、板長を殺害したのは修二。
修二は飯野にその事実を握られ脅迫されているらしい。
逸子の手紙には修二を頼むと記されていた。

その頃、飯野は龍平を殺害しようとしていた。
それを止めようとする修二。

修二は飯野に襲いかかる。
逸子を殺害したのは飯野だったのだ。
逸子の仇打ちと龍平を守るべく力を込める修二。

そこへさつきたちが飛び込んでくる。
飯野は捕まり、修二は逃走。
そのまま自殺を試みる。

修二を説得し始めるさつきたち。

修二はこれまでの経緯をさつきたちに明かす。
修二はやっと借金を返済したものの、利子分でしかないとさらに返済を求められ追い詰められた。
そこで、1度断られていたが喜和子を頼りやって来たのだ。
しかし、修二は空腹に耐えかねて「海扇閣」の食堂に侵入し、食材に手をつけた。
そこを板長に見つかり逃げ出したが、追いつかれ揉み合いになった末に誤って殺害してしまったのだ。
これを飯野に目撃されており、利用されることとなったのだった。

自分は「オズカス」だからと自殺しようとする修二。
そんな修二に喜和子の想いを伝えるさつき。

実は修二のことを想っていた喜和子、折り鶴に願いを込めて折り続けていた。
その事実を知った龍太郎も修二と和解。
ここに喜和子と龍太郎も雪解けを迎えるのだった。

こうして事件は解決した。

龍平はビイドロ職人になるのが夢だった。
龍太郎は経営の勉強と両立させることを約束させこれを許す。

静江は「海扇閣」と「南部屋」の板長を拝命。

さつきたちは新たな仕事先へと向かうのだった―――エンド。

<感想>

「温泉(秘)大作戦」シリーズ10作目。
前作が2010年3月27日の放送だったので、ほぼ1年4カ月ぶりの新作となりました。
前々作(8作目)のネタバレ批評(レビュー)はこちら。

土曜ワイド劇場「温泉(秘)大作戦(8)〜鳴門のうず潮に引き裂かれた夫婦愛!隠蔽された刑事失踪事件の真実に挑む美人妻と仕掛人たち!!」(12月5日放送分)ネタバレ批評(レビュー)

さて、今回の感想は。

このシリーズらしさは存分に発揮されていたと思います。
シリーズとしては良かったんじゃないでしょうか。

ただ1点、納得いかない点があるとすれば、飯野のこと。
修二の板長殺害時に、なぜ、灯篭の後ろに隠れていたのかが不明。

追っかけて来たのならばあそこから出て来ないだろうし、初めからあの場所に居たと考える方が自然。
だとすると、夜中にあんな場所で何をやっていたのか?
それが気になって、気になって……。

<キャスト>

星野さつき:森口瑤子
島慎之介:東幹久
森田梢:高樹マリア
藍本静江:菊池麻衣子
大川龍太郎:中丸新将
飯野孝之:国広富之
桜木修二:池内万作
蒼井逸子:李 麗仙
大川喜和子:水野久美
岩田幸平:村田雄浩
城ノ内愛子:野際陽子 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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