ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
あの日、死ぬことを許されなかった2人の男
吉良邸討入り後、苦しみながら生き抜いた16年の歳月に隠された感動の結末が明かされる!
大石内蔵助以下、赤穂浪士四十七士による討入り、切腹というクライマックスは「忠臣蔵」 の本当の結末ではなかった。
なぜなら、赤穂浪士の中に討入り後の 「使命を与えられた」 二人の生き残りがいたのだ。
一人は、討入り前夜にすべてを捨てて姿を消した瀬尾孫左衛門。
もう一人は討入り後、切腹の列に加わることを許されず、
大石内蔵助より「生き証人として、後世に真実を伝えよと」との密命を受けた寺坂吉右衛門。
それから16年、名誉の死を許されなかった二人が再会する。
かつては厚い友情で結ばれた二人が、かたや命惜しさに逃げた裏切り者、
かたや英雄になれなかった死に損ないとして─。
あの日、孫左衛門に何があったのか?
(アマゾンドットコムさんより)
<ネタバレあらすじ>
では、続きから(一部、重複アリ)……
孫左衛門は大石内蔵助の隠し子である可音を密かに養育し続けていた。
それこそが大石が孫左衛門に与えた密命だったのである。
孫左衛門と可音はひっそりと仲良く暮らしていた。
だが、可音の要望で浄瑠璃を鑑賞しに出かけたことで事態は急変する。
芝居小屋で時の豪商・茶屋四郎次郎の息子・修一郎に可音が見初められたのだ。
修一郎は可音に猛烈なアプローチを仕掛ける。
可音は修一郎に対し、好きな人がいると断りをいれるが……。
その話を伝え聞いた孫左衛門は可音に誰のことか問い質す。
返って来た答えは孫左衛門を狼狽させるものだった。
可音は孫左衛門のことを想っていたのだ。
孫左衛門はこれに驚き悩む。
実は孫左衛門もまた可音を愛していた。
だが、可音は主筋にあたる。
しかも、娘のように育てて来た存在であった。
苦しむ孫左衛門の前に吉右衛門が現れる。
孫左衛門は一度は吉右衛門を追い払うが……。
数日後、孫左衛門の密命の内容に気付いた吉右衛門は可音を迎えに来る。
大石家の遺児として迎え入れる為だ。
このままでは、いずれにしろ可音との離別は避け得ない。
可音の幸せを願う気持ちと、自身の可音への想いが孫左衛門の中でせめぎ合う。
事此処に居たり、孫左衛門は可音を説き伏せ修一郎に嫁がせることにする。
可音は泣く泣く同意。
祝言の日。
花嫁行列も用意できない孫左衛門。
そこへ吉右衛門が行列をしつらえてやって来る。
大石家のはからいらしい。
しかも、旧赤穂家家臣が次々と行列に参加し一行は大所帯に。
こうして、大石の遺児として恥ずかしくない威容で可音を送り出すことが出来た。
こうして可音と別れ、今は1人となった孫左衛門。
その胸にさまざまな想いが去来していた。
赤ん坊の可音を抱いたまま雪山を歩いたこと。
幼い可音に躾を施したこと。
可音が落ち込んでいれば慰めたこと。
可音が笑えば共に笑い、泣けば共に泣いたそんな日々。
養父として、家臣として、男として……可音を慕っていた孫左衛門。
使命を果たしたことと、愛する者を失ったことで孫左衛門は死を選ぶ。
一息に短刀を腹へと突き入れると、横へと一文字に引く。
そこへ、異変を察した吉右衛門が駆け付けて来る。
だが、時すでに遅し。
孫左衛門は吉右衛門に手間を取らせることを厭い、自ら腹の短刀を引き抜くと首を斬る。
部屋中に血飛沫が舞い散った。
吉右衛門は友の死を「これぞ赤穂侍の最期ぞ!!」と褒め称える。
それが聞こえているのかいないのか……そのまま孫左衛門は息を引き取るのだった―――エンド。
<感想>
原作は池宮彰一郎先生『最後の忠臣蔵』(角川書店刊)。
折角、同様の境遇の人間と出会って自身の苦労や辛さを分かち合えそうだったのに切腹して果ててしまった孫左衛門。
置いてけぼりにされた吉右衛門は切ないでしょうねぇ。
だからこその「これぞ赤穂侍の最期ぞ!!」に繋がるのでしょうか。
さて、映画自体では。
この映画は孫左衛門を演ずる役所さんに尽きます。
これが凄い。
何気ない仕種の1つ1つから孫左衛門の感情が伝わって来てラストまでグイグイ引っ張る。
佐藤さんもかなりイイのですが、やっぱり本作では役所さんかな。
他には、途中で人形浄瑠璃のシーンが流れるのですが、あれもイイ。
視聴者の気持ちを揺さぶります。
個人的にイチオシの映画です。
「最後の忠臣蔵」には上川さんが吉右衛門を演じたNHKドラマ版もあるとのこと。
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