2011年10月23日

土曜ワイド劇場「山村美紗サスペンス 京都・嵯峨野トロッコ列車殺人事件!祇園祭愛人同伴ツアー、貴船の流しそうめんが暴く水上密室の謎」(10月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「山村美紗サスペンス 京都・嵯峨野トロッコ列車殺人事件!祇園祭愛人同伴ツアー、貴船の流しそうめんが暴く水上密室の謎」(10月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

京都府警捜査一課・狩矢警部(田村亮)の娘・和美(藤谷美紀)は、編集プロダクション『唐竹企画』の記者兼カメラマン。夏目利彦(原田龍二)という新聞記者の恋人がいる。
 
京日新聞の“京都ツウ”記者が案内する人気ツアーに同行取材することになった和美は、集合場所に着いて驚く。なんと、夏目がガイドとして現われたのだ。案内役を担当するはずの記者が腹痛を起こし、近くで取材していた夏目に代役が回ってきたらしい。
ツアーの参加者には、染物会社の広報課長・戸辺侑哉(湯江健幸)とその部下・井丘尚美(映美くらら)、売れない女優・野村映子(大島蓉子)と着物のリフォームを手がける中本あかね(伊藤かずえ)、クラブママの立田リカ(大家由祐子)とスポンサーの仏具チェーン社長・酒井義夫(峰蘭太郎)、そしてリカの店のホステス・相川みどり(堀まゆみ)らがいた。
慣れない観光ガイドにあくせくする夏目だったが、女性たちからは“イケメンガイド”だと大人気!そんな中、和美は戸辺とリカが何やら言い争うところを目撃し、不審に思う。

ツアーのハイライトは“嵯峨野トロッコ列車”と、その終点、亀岡から乗り込む“保津川下り”。ところが、保津川下りの船上で突然、事件が起きた…持参した携帯ポットの飲み物を口にしたリカが、突如として苦悶し絶命してしまったのだ!
捜査を開始した狩矢警部らは、毒物による中毒死と判断する。だが、リカはトロッコ列車内でも同じものを飲んでおり、そのときは無事だった。ということは、トロッコから船に乗り換えるまでの30分間に、何者かがポットに毒物を混入したのだろうか!?
まずは、ツアー中に被害者と口論していた戸辺が疑われるが、戸辺はリカとは初対面で、店に来るようしつこく誘われて断ったら逆上されただけだと話す。

そんな中、みどりがリカに多額の金を借り、トラブルになっていたことが判明。だが、みどりは「私は、やっていない」と強気な態度を崩さない。しかも、和美はみどりが「私は犯人を知っている。あなたの“番号”と一緒だったの」と知人に電話しているのを聞く。そしてその様子を、離れたところから帽子をかぶった年配の男がうかがっていることにも気づいた。 その夜、みどりが何者かに殺される。和美と夏目は彼女の電話相手を突き止めるが…その謎の“番号”が指す真犯人は誰なのか!? そして、怪しい帽子の男は何者なのか!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

みどりの電話の相手が“ふくちゃん”だったと判明。
ふくちゃんによれば、みどりの語っていた番号とは“4589”に違いないと言う。
“4589”の意味とは何か?

ツアー参加者たちなら何かを知っているかも……とメンバーを訪ね歩くことに。
映子やあかねに話を聞くも、目ぼしい証言は得られない。
得られたことと言えば、2人とも両親を早くに亡くしていること。
他には、あかねのショップがミシンの音のする懐かしい店だということぐらいだった。

矢先、美野里が姓名判断を行っている姿を見かけた和美はあることに気付く。
もしや、“4589”は画数だったのではないか?

早速、参加者を調べた和美。
該当者が2名現れる。
戸辺と井丘だった。

事情を聴きに足を運んだ和美たちに戸辺は冷たい。
井丘は「戸辺さんと結婚しても画数は変わらない」と無邪気な様子だが……。
2人はそんな仲だったのか?
驚く和美の目の前で、戸辺は不快感を露わにしているが……。

去り際、戸辺は花束を向けられむせかえる。
どうも、花粉アレルギーのようだ。

夏目の調査により、3年前に戸辺の母が謎の焼死を遂げていたことが判明。
そして、リカが独立して店を持ったのもその時期だった……。
さらに、戸辺とリカが3年前まで交際していたことも明らかに。

一方、狩矢は不審な帽子男を追っていた。
帽子男はみどりの殺害現場付近でも目撃されていたが……。

当の帽子男をあかねの店で見かける和美。
追いかけたものの見失ってしまう。
あかねは帽子男を知らないと言い切る。

その晩、あかねの店を見つめる帽子男の姿があった。

翌朝、戸辺を訪ねた和美たちは彼の死体を発見する。
戸辺は密室で死亡していた。
戸辺所有のPCからは、リカとみどりを殺害したと書かれた戸辺の遺書が見つかる。

そこには驚くべきことに、戸辺の母に結婚を反対されたリカが戸辺の母を殺害したと記されていた。
その復讐で戸辺がリカに毒を盛り、犯行を目撃し脅迫して来たみどりを殺したらしいが……。

和美は戸辺が犯人ならば帽子男は何者なのかと疑問視。
事件は終わっていないと考える。

戸辺の死因は毒殺と断定される。
床には花瓶とカサブランカがぶちまけられ水に濡れていた。
しかも、鍵は部屋の中央付近に落ちていたが……。

和美は戸辺が花粉アレルギーだったことを思い出す。
アレルギーの対象を部屋に飾る筈がない。
つまり、カサブランカは犯人が持ち込んだ物なのだ。

密室トリックを崩すべく調べ始める和美たち。
その頃、狩矢はアルバムからある事実に辿り着いていた―――。

密室トリックに行き詰った和美たち。
“4589”に該当する人物が井丘しか居なくなったことで、犯人は井丘ではと疑う。

とりあえず、狩矢に薦められた店でデートする和美と夏目。
流しそうめんを食べていた和美は密室トリックの正体に気付く。

屋外から換気口を通じてホースを伸ばし、そこに水と共に鍵を流し込む。
水の勢いで鍵を室内中央に送り出したのだ。
その水を誤魔化す為に花瓶とカサブランカが必要だったのだ!!

こうして、密室トリックは瓦解した。
追及する為に井丘と接触した和美だったが、井丘は犯行を否定。
それどころか、井丘は後ろから現れた帽子男に不意を突かれ気絶させられてしまう。
帽子男は和美を襲うが……。

和美は襲われる直前に、夏目に急を告げる。
夏目から娘の危機を伝えられた狩矢は現場へ急ぐ。

帽子男は和美を殺害しようと手を伸ばすが、そこへ夏目たちが駆け付ける。
そこには何故かあかねの姿もあった。
狩矢に早田俊平と呼びかけられた帽子男は動揺、和美は助け出される。

救出された和美は事件の真相を語り始めるが……。

あかねは明るい音という字を充てていた。
そう、“4589”はもう1人いたのだ。
それこそが中本明音である。

あかねは過去に戸辺と交際していた。
戸辺の母・サキとあかねは本物の親娘のように親しくしていたのだ。
あかねはサキを愛していた。

だが、戸辺はリカや他の女性と交際していた。
サキを邪魔に思ったリカはこれを殺害してしまう。
戸辺には多額の遺産が残された。

最近になってその事実を知ったあかねは激怒。
リカと戸辺への復讐を思い立つ。

まずは、リカへ毒を盛り殺害。
だが、みどりに犯行現場を目撃された為にこれも殺害。
最後に戸辺に毒殺し、罪を着せて終わる筈だった。

あかねは和美の言葉をすべて認める。
「私にはサキさんしかいなかった!!」
他に誰も居なかったと語るあかねを否定する狩矢。

あかねをずっと見守っている人物が居たのだ。
それこそ、あかねの父・俊平。
つまり、帽子男だった。

俊平は事業の失敗からあかねを捨てたものの、影ながら見守り続けていたのだ。
しかも、俊平はサキと恋人同士だったのだ。
理由があり、互いに別の相手と結婚したものの、愛し合っていた2人。
元恋人・サキと実の娘・あかねが親娘のように暮らす姿をじっと見詰めていたらしい。
だが、サキは殺害され、あかねは復讐に奔ってしまった。

あかねを想い涙する俊平に「何故、もっと早く名乗り出なかったのか?」と告げる狩矢。
あかねは俊平と親娘の名乗りを上げる。

こうして事件は解決した。
和美と夏目は今回の悲しい事件を振り返るのだった―――エンド。

<感想>

土曜ワイド劇場版「狩矢シリーズ」、通称「狩矢父娘シリーズ」第13弾。
シリーズ前作はこちら。

・狩矢父娘シリーズ(土曜ワイド劇場)
土曜ワイド劇場「山村美紗サスペンス 京都・美人女優連続殺人事件〜主役は2度殺される!?ガラス張りの密室殺人トリックを“股のぞき”が暴く」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「山村美紗サスペンス 京都・竜の寺密室殺人 理想の夫婦の裏の顔!愛人参加の紅葉ツアーで舞妓が殺された!?」(2月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ感想。

様式美は健在でした。

「謎の密室」と「不思議な暗号」に「過去の復讐」。
三要素が揃い踏みです。
ただ、今回は「標的を誤認する」が無かったのがちょっと違っていたかも。

それにしても、気になったのは次の2点。

まず「密室トリック」ですが、あれは水が必要だったのでしょうか?
コンプレッサーを使って空気圧で押し出せばイイような気がする。

そもそも、毒殺ならば犯人がその場に居なくても大丈夫なんだから、下手に密室工作すること自体がナンセンスのような気もするし。
遺書については、それこそPCのワープロソフトを利用しなくてもいいわけだし。
あの場に居ないとならない理由がよく分からない。

次に、あかねの父・俊平。
サキとあかねの生活を見守っていたのなら、サキが死亡した時点であかねを助ければいいのに。
それと、ツアー先にもついて来る程、あかねを見守っていたのならあかねの犯行を妨害することも出来そうな気もするが……。

これについては、俊平の目を盗んであかねが犯行を犯したということなのでしょうか?
その割には次のみどり殺害時には完全にあかねを見逃してるしなぁ……。
あかねを庇うくらいなら、あかねを脅迫したみどりを何故放置したのだろうか?
ついでに戸辺を放置したのも謎だ。
あかねの為を思うなら何らかの対処をした筈だが……やったことは和美と井丘を襲撃しただけ。
それならあかねの復讐対象を先回りしてあかねに罪を重ねさせない方が……どうなんだろう?
こちらも良く分からない。

いろいろ気になる点はありましたが、夏目や和美の関係など、シリーズ特有の味はしっかりと継承されていました。
充分、アリだと思います。

◆「山村美紗先生」関連過去記事

【ドラマ】
・船越英一郎さん版狩矢警部シリーズ(月曜ゴールデン)
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・赤い霊柩車シリーズ
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・その他
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【イベント】
「ミステリーの女王・山村美紗の世界」展、ふたたび!!
(2010年11月28日まで開催)

娘・紅葉さんプロデュース!!「ミステリーの女王・山村美紗の世界」展4月24日土曜より開催!!(すでに終了)

山村美紗原作「京都花灯路 恋の耀き」公演中!!

<キャスト>

狩矢和美:藤谷美紀
狩矢警部:田村 亮
夏目利彦:原田龍二
山野美野里:山村紅葉
中本あかね:伊藤かずえ
井丘尚美:映美くらら
戸辺侑哉:湯江健幸
野村映子:大島蓉子
早田春平:深水三章
狩矢澄江:中野良子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


「長良川鵜飼殺人事件 (角川文庫)」です!!
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