2011年10月06日

水曜ミステリー9「復活シリーズ第一弾!!鉄道警察官清村公三郎 秩父長瀞殺人レールSLの汽笛は弔いの響き…第二の人生の夢が消えた!幻の列車が暴く悲しみの不在証明(秩父・長瀞連続殺人SLを愛す定年の重役殺しを鉄警が暴く!)」(10月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「復活シリーズ第一弾!!鉄道警察官清村公三郎 秩父長瀞殺人レールSLの汽笛は弔いの響き…第二の人生の夢が消えた!幻の列車が暴く悲しみの不在証明(秩父・長瀞連続殺人SLを愛す定年の重役殺しを鉄警が暴く!)」(10月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

東京駅地下駐車場で男性の死体が発見された。殺されたのは建設会社役員の小倉宏(近藤正臣)。鉄道警察官・清村公三郎(小林稔侍)の鉄道愛好仲間で、清村はその日の朝秩父へ行くという小倉を見送ったばかりだった。やがて、事件当日小倉が秩父で別行動を取っていたことが判明。清村は、小倉が仕事上のトラブルに巻き込まれたと見て独自に捜査を始める。
ところが、間もなく建設会社内部で小倉が会社の金を着服していたという怪文書が出回り始め…。
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

小倉がエステ会社の女性社長・原島に5千万円を貢いでいたとの怪文書が出回る。
怪文書を目にした清村は原島に接触するも、清村を疎ましく思う捜査一課の係長・藤倉にあしらわれてしまう。

当の藤倉は、原島のエステ会社に「美の山工務店」社長・北条が出資していることを突き止める。
小倉の勤める「北江建設」には以前に談合で摘発された経緯があり、その際の取りまとめ役として噂されていたのが北条だった。
北条は代議士・日野原の後援会会長。
事件には日野原も関与しているかと思われたが……。

一方、清村は休暇をとって秩父鉄道へと足を運んでいた。
そこで、小倉が“SLおじさん”と呼ばれる人物と一緒だったことを聞き込む。
なんでも、小倉はその人物と共に車で去って行ったと言う。
車体側面に「美の山工務店」と書かれていたと聞かされた清村は“SLおじさん”こと北条を訪ねる。

北条は「撮り鉄」と呼ばれる列車を撮影する趣味の持ち主。
方向は違えど同じ「鉄道好き」という趣味を持つ2人は意気投合するが、そこへ藤倉がやって来る。

藤倉により聴取された北条は犯行を否定するが……その矢先に北条が転落死する。
北条は転落した直後に「ナガモト」と言い残していた。
藤倉は北条が口封じに殺害されたと考えるが……。

日野原の圧力により、北条の死は自殺と処理される。
この判断に疑問を抱いた藤倉は捜査本部の責任者を外される。

藤倉は独自の捜査を開始。
藤倉の決意を聞いた清村は真相を追うべく妻子を原島のエステに潜入させる。
残念ながら情報らしい情報は手に入らなかったが、エステの近くをうろつく北江建設社員・松本の姿を目にすることに。

その頃、藤倉により北条に小倉殺害時のアリバイがあったことが判明。
しかも、北条が勝田刑事を「スイカツ」と呼んでいたことも分かる。

このことを伝え聞いた清村は「そうか!!」と納得するが……。
北条の言葉「ナガモト」、「スイカツ」の意味とは……?

JRの列車には車両に格納庫についての略称が記載されていた。
例えば、「フレッシュひたち号」ならば水戸支社の勝田車両センターに格納されるので「水カツ」と記載される。
そう、「スイカツ」である。
北条は勝田刑事の名前から「スイカツ」と揶揄したのだ。

「ナガモト」も同じ法則である。
「スーパーあずさ」に記載されている「長モト」。
これは、「長野支社、松本車両センター」の略だった。

つまり、松本のことである。

小倉の横領が松本の犯行ではないかと考えた勝田。
さらに、藤倉が松本と原島が交際していた証拠の写真を入手して来る。
松本こそが小倉殺害犯ではないか?

小倉殺害について取り調べを受けた松本。
だが、松本は現場に居たことは認めるが、犯行自体は認めない。
さらに、北条殺害についても埼玉県寄居に出張していたとアリバイを主張する。

清村は妻子の言葉から松本が道路と線路の両方を移動したと看破。
アリバイを崩すことに成功する。

以前、「埼玉保線工業」に勤務していた松本。
そこで保線作業に使用する「軌陸車」の操作方法を学んでいた松本はそれを使用し現場へと移動したのだ。

原島と不倫関係にあった松本。
それを北条に脅迫された為に横領と裏金作りを余儀なくされていたのだ。

あくまで否定する松本だったが、小倉が松本を気にかけていたと知らされ、さらに清村に諭されたことで罪を認める。

ストレスから原島と不倫してしまった松本。
だが、これは北条の罠だった。
原島との関係を脅迫された松本は会社の金を横領し裏金を作った。

小倉は会社の浄化運動に従事しており、裏金を追っていた。
そこで、小倉は北条に手切れを通告すべく面会し、松本の裏切りを知らされてしまう。
小倉は松本に自首を勧めるが、松本は拒否。
揉み合いとなった末、小倉を殺害してしまう。

その後、捜査の手が伸びるに及んで北条に罪を着せようと考えるように。
こうしてアリバイを用意した上で、北条を殺害したのだった。

小倉の引退後の夢を松本が潰してしまったと告げる清村。
罪を償い、再び戻って来るようにと伝えるのだった。

松本は逮捕された。
だが、日野原は無傷である。
いずれ、捕まえてみせると誓う藤倉。

そんな藤倉に別れた家族と連絡をとるよう奨める清村だった―――エンド。

<感想>

遂に復活したテレビ東京系列「水曜シアター9」!!
記念すべきその第1作目は「鉄道警察官 清村公三郎」シリーズ第7弾となりました。

この「鉄道警察官 清村公三郎」シリーズは、島田一男先生「鉄道警察隊」シリーズが原作。
原作に興味のある方は、本記事下部にあるアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

ちなみにドラマ版の前作第6弾については過去記事がありますね。

水曜シアター9「鉄道警察・清村公三郎最後の捜査線『北海道SLニセコ殺意の汽笛エリート官僚の堕ちた罠!小樽〜東京1100キロ幻列車の正体を暴け』(鉄道警察官 清村公三郎6 SLニセコ号 殺意の汽笛)」(3月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマの感想をば。
……と、その前に気になった点が。

気になるのは何故か変更になったサブタイトル。

変更前:水曜ミステリー9「復活シリーズ第一弾!!鉄道警察官清村公三郎 秩父・長瀞連続殺人SLを愛す定年の重役殺しを鉄警が暴く!」

変更後:水曜ミステリー9「鉄道警察官清村公三郎 秩父長瀞殺人レールSLの汽笛は弔いの響き…第二の人生の夢が消えた!幻の列車が暴く悲しみの不在証明」

だいぶ、違いますね。
後者の方が幾分、内容に踏み込んでいる感じかな?

と、話を本題に戻してドラマの感想を!!

クオリティは以前のままでしたね。
復活にも気負いがあったようには見えません。
シリーズ特有の雰囲気は健在でした。

本シリーズを心待ちにしていた方には一安心されたことと思われます。
かくいう管理人も「久しぶりに清村を視たなぁ」という感じ。

「スイカツ」と「ナガモト」については幾分、牽強付会かと思われますが、これはこれでアリかな、と。
次の作品にも期待!!

ちなみに「水曜ミステリー9」。
11月から「3週連続 松本清張特別企画」を放送予定。
詳細はこちらをどうぞ!!

2011年11月、「水曜ミステリー9」にて「3週連続 松本清張特別企画」放送決定!!

◆関連過去記事

テレビ東京系列「水曜ミステリー9」復活か!?

<キャスト>

清村公三郎…小林稔侍

藤倉矢津子…戸田恵子

小倉宏…近藤正臣

松本聡…野間口徹

北条勝…なべおさみ

清村市子…丘みつ子
橋本玲子…根岸季衣
山崎萌…小林千晴
清村あずさ…内田もも香

本並由起夫…上杉祥三
富岡剛…石井英明
勝田晴彦…加藤義宗
黒川太一…高川裕也
立野…大須賀王子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


シリーズ原作「鉄道警察隊 走る捜査線 (徳間文庫)」です!!
鉄道警察隊 走る捜査線 (徳間文庫)





鉄道ミステリーといえば、西村京太郎先生。
というわけで「西村京太郎の鉄道ミステリー 第一集 [DVD]」です!!
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エンディングテーマ曲「ジャスト・ア・キス〜幸せの予感」を歌うグループ、レディ・アンテベラムのアルバム「夢の貴婦人」です!!
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