2011年10月27日

水曜ミステリー9「捜査検事 近松茂道10 上州白滝姫伝説殺人事件〜美しい桐生織に秘めた薄幸な女の覚悟13年前の冤罪を恨む男アリバイ黙秘の理由(桐生織伝説殺人事件〜元刑事を恨む謎の男空白の3時間!再会の連鎖が生む湖の悲劇)」(10月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「捜査検事 近松茂道10 上州白滝姫伝説殺人事件〜美しい桐生織に秘めた薄幸な女の覚悟13年前の冤罪を恨む男アリバイ黙秘の理由(桐生織伝説殺人事件〜元刑事を恨む謎の男空白の3時間!再会の連鎖が生む湖の悲劇)」(10月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

前橋地検に赴任してきた捜査検事・近松茂道(高橋英樹)のもとに殺人事件の一報が入ってくる。
8年前に退官した元刑事・山根啓造(綿引勝彦)が、自宅で何者かに絞殺されていたのだ。やがて捜査線上に、かつて山根が誤認逮捕した男・松崎の存在が浮かび上がる。
事件前日に松崎が山根と揉めていたことが判明し、警察は松崎逮捕に向けて動き出すが、やがてダムから男の白骨死体が発見されたことで事件は急展開を見せる!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

捜査の結果、ある仮説を立てた近松は確証を得るべく東京へと向かう。
そこで、地元の旧家の嫁・藤代沙代子こそが犯人である証拠を掴んでしまう。

沙代子を呼び出した近松は自首を勧める。
ダム湖の白骨死体は須田健二のもの。
そして、山根を殺害したのも沙代子だったのだ。

沙代子は26歳で須田と出会った。
交際を始めた2人だったが、須田は危険な男だった。
須田は沙代子から金を絞り取り、暴力をふるった。
やがて、須田に別の女性が出来た為に沙代子は捨てられてしまう。

傷心の沙代子に運命の人が現れた藤代である。
こうして、藤代との結婚を決めた沙代子。

そこへ、須田が帰って来た。
復縁を求める須田を拒否する沙代子だったが、須田は諦めない。
それどころか、沙代子に異常な執着を見せる。
須田との口論の最中、頭に血が上った沙代子は須田に藤代家のことを教えてしまう。
このままでは、須田に妨害されると考えた沙代子は須田を殺害。
無我夢中で、ぼんやり頭に浮かんだダム湖に死体を沈めた。

ところが、地縁のない山奥でのこと。
当然、道が分かる筈がない。
沙代子は迷って倒れ込んでしまう。
これも運命か―――殺人まで犯してしまった沙代子は生きることを諦めようとした。

そこに山根が通りがかった。
沙代子のことを自殺志願者だと思った山根は生きるよう諭した。
山根の説得を受け沙代子は行きぬくことを決めた。
山根は沙代子を助けると駅まで送り届けた。
山根には家を飛び出した1人娘がおり、沙代子と重ねていたらしい。

そして現在。
ダム湖から白骨死体が見つかり不安に駆られていた沙代子。
そこへ定年になっていた山根とバッタリ出会ってしまう。
しかも、間の悪いことに山根に身許を知られてしまった。

相手が元刑事であると知った沙代子は山根殺害を決断。
「あのときのお礼をもう一度お会いして伝えたい」と住所を聞き出すと、殺害準備を整えて訪れた。
山根は沙代子の幸せを無邪気に喜んでくれたが、疑心暗鬼に駆られた沙代子はそのまま殺害してしまう。
薫、薫……山根が最愛の娘の名を呼ぶ最期の言葉はそのまま届くことなく消えて行ったのだ。

近松は問う。
「あなたは御主人を信じなかったんですか?」と。

結婚前、須田との関係を知ったとしても藤代の愛は揺らがなかっただろう。
そして、それは沙代子が犯行を犯した後も変わらないらしい。

近松は藤代に既に事情を伝えており、その上で藤代が沙代子を待ち続ける意志を確認していたのだ。
それを聞かされた沙代子は後悔の涙を流し続けるのだった。

近松の説得を受け、沙代子は自首。
山根の娘・薫は父が最後に自分の名を呼んだと聞かされ、父の愛の深さを知るのだった―――エンド。

<感想>

捜査検事・近松茂道シリーズ10作目。
シリーズ原作は高木彬光先生「近松検事」シリーズ。
興味のある方は本記事下部にあるアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

ちなみに、シリーズ前作である第9弾は2010年3月17日に放送されており、およそ1年半ぶりの最新作となりました。
シリーズ前作については過去記事ありますね。
興味のある方はこちらをどうぞ!!

水曜シアター9 旅情ミステリーSP 捜査検事・近松茂道(9)「みちのく安寿と厨子王伝説殺人事件〜赤い傘が隠した姉弟の別れ獄中死の父が堕ちた罠偽りの12年を暴く!(捜査検事 近松茂道9−安寿と厨子王伝説殺人事件−)」(3月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ感想を。

「相棒」に続き、こちらでも綿引勝彦さんが出演されていましたね。
ちょっと驚きました。

内容的には、「相棒」を視聴後にこちらを視たので、実質1時間程度しか視ていないことになるのですが、定番展開でしたね。
不思議な安心感がありました。

確かに特別凄いワケではありませんが、抑えるべき点はきちんと抑えられており、満足です。
充分、アリです。

ちなみに「水曜ミステリー9」。
11月から「3週連続 松本清張特別企画」を放送予定。
詳細はこちらをどうぞ!!

2011年11月、「水曜ミステリー9」にて「3週連続 松本清張特別企画」放送決定!!

◆関連過去記事

テレビ東京系列「水曜ミステリー9」復活か!?

<キャスト>


近松茂道:高橋英樹
藤代沙代子:横山めぐみ
秦野警部:今井雅之
浦辺房子:あめくみちこ
藤代愼一:宍戸開
川瀬次郎:梨本謙次郎
松崎勉:斉藤暁
山根佳織:村井美樹
田口:五代高之
山根啓造:綿引勝彦
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


近松検事シリーズの1作、「霧の罠―近松検事シリーズ (光文社文庫)」です!!
霧の罠―近松検事シリーズ (光文社文庫)





「最後の自白―近松検事シリーズ (1967年)」です!!
最後の自白―近松検事シリーズ (1967年) (カッパ・ノベルス)





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