2011年11月08日

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜七人の刑事〜4 3都同時殺人事件!!東京・大分・三重で起こる瞬間移動の不可解な連鎖…伊勢神宮2000年の眠りが見た死のルート!?驚愕の真実とラスト…」(11月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜七人の刑事〜4 3都同時殺人事件!!東京・大分・三重で起こる瞬間移動の不可解な連鎖…伊勢神宮2000年の眠りが見た死のルート!?驚愕の真実とラスト…」(11月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁南平班1
「写真は第2弾より」


警視庁捜査一課の南部平蔵(村上弘明)は、東京都内で片岡浩介(羽場裕一)と偶然再会した。二人は大学時代からの友人で、片岡は大分県警の刑事である。二人は再会を喜ぶが、片岡は用があると言って別れ、南部が知らぬ男と雑踏へ消えた。
その夜、片岡が公園の雑木林で磔にされた死体となって発見された。普段、冷静な南部だが親友の痛ましい遺体を抱きしめて絶叫する。続いて片岡と共に雑踏に消えた男・百瀬勝治(須田邦裕)も磔の死体となって見つかった。二人は別々の場所で殺害され、発見現場に運ばれたようだ。同一犯の犯行と見て捜査が始まった。南部と高村六郎刑事(鈴木一真)は大分県の別府へ飛ぶ。
片岡は、六年前に起きた大手スーパーの店長・百瀬一彦(佐藤滋)の自殺に疑いを抱き、一彦の弟である勝治の協力を得て一人で捜査を続けていた。一彦の自殺には不審な点が多く、当時、三人の容疑者が浮かんだものの、彼らにはアリバイがあったため、結局自殺として処理されたいきさつがあった。容疑者の三人とは、一彦の部下・津田俊夫(冨家規政)、一彦のスーパーが近所に開店したため経営が悪化した鮮魚店店主の露木孝一(野村宏伸)、そして一彦の恋人・井出成美(東風万智子)である。三人とも現在は東京で暮している。
成美は一彦の死後、スーパーの社長・井出正吉(中山仁)の妻となっていた。南部と高村は井出の邸宅を訪ね、夫婦に話を聞く。しかしその後、井出正吉も磔の死体となって発見される。大分で起きた六年前の事件の真犯人が、今回の連続殺人を犯しているのだろうか…。
不審な人物が次々と浮かぶが、それぞれアリバイがあり、捜査は難航する。南部班の七人を悩ませるのは、殺害時刻と時間が経過した遺体の様子に矛盾が生じることだった。犯人はどのようなトリックを使ったのか。
そこへ片岡が生前、南部宛に投函した手紙が届く。同封されていた地図をヒントに南部は事件の真相を推理する…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複あり)……

成美はコンタクトの常用者だが、屋内では眼鏡をかけるらしい。

片岡、百瀬、井出殺害に対し、容疑者とみられる3人にはそれぞれアリバイがあった。
同一犯による連続殺人だとすれば、3人には犯行不可能となってしまう……。

手詰まりになった南部に片岡から手紙が届く。
生前に記したものらしい。

片岡からの手紙には、別府と国東間の移動における所要時間が詳細に記載されていた。
6年前の百瀬一彦殺害で、国東に居た為にアリバイが成立したのは露木である。
南部は露木こそが6年前の犯人ではないかと疑う。

では、今回の一連の殺人はどうなるのか?

南部は露木のアリバイがトリックであると看破。
被害者たちが磔にされた現場で殺害されたのではなく、露木に呼び出され別の場所で殺害されたのではと考える。
しかも、露木が冷凍トラックを使い被害者を運んだとすれば……アリバイは崩れるのだ!!
南部は露木を捜す。

そこへ井出成美から助けを求める電話がかかって来る。
露木に呼び出されたらしい。

南部は必死に成美の消息を追うが……。

当の成美が海岸で水を大量に含んだ状態で発見される。
発見が早かったこともあり、病院に搬送された成美は命を取り留める。
体温計の数字を読み上げる成美、別状はないようだ。
成美によれば、露木に襲われたとのことだが……。

矢先、露木が死体で発見される。
状況から片岡たちを殺害した罪を悔い自殺したと思われた。

生きたまま犯人を逮捕できず、片岡に対し詫びる南部。
だが、あることから事件がまだ終わっていないと気付く。

成美のアリバイを調べ始める南部。
片岡と百瀬の殺害時、伊勢志摩にあるホテル・戸田家に宿泊していたことを確認する。
やはり、成美にはアリバイが成立するが……。

南部は伊勢志摩こそが殺害現場であると考えていた。
成美は伊勢志摩で片岡を殺害後、露木を使いトラックで死体を運搬させた。
東京に着いた露木は百瀬を殺害。
それぞれを磔にし、アリバイを確保したのだ。

成美は結婚、津田は転勤、しかし、露木には東京に出て来る理由が無かった。
それが何故、東京に居たか?
南部は露木が共犯として成美に呼び出されたからだと推理する。

成美は運搬に冷凍車を用いたが、冷凍することなく温めた。
もちろん、犯行時刻を誤魔化す為だ。
冷やした場合は午後6時、温めた場合は午後8時の犯行となるのだ。
充分、実行可能となる。

南部は自説を証明すべく、実験を行う。
問題点は運搬時間だった。
それも、フェリーを使用したことで解消される。

その頃、成美は亡き井出の後を継ぎ、スーパーやまとの新社長に就任しようとしていた。
そこへ現れた南部は片岡殺害容疑で成美を逮捕する。

まずは、片岡と百瀬殺害。
これは露木と成美の犯行で説明が出来た。

次に井出社長殺害。
これも露木と成美の犯行。

最後に6年前の百瀬店長殺害。
これまた露木と成美の犯行。

問題となるアリバイも露木と成美が協力すれば難なく可能だったのだ。

成美はスーパーやまとを手に入れようと狙っていた。
そこで、社長に近付く手始めとして百瀬店長を利用した。
井出社長が独身だったことも調査済みだったらしい。
井出社長に接近した成美は結婚の約束まで漕ぎつけた。
だが、百瀬は成美と別れてくれない。
そこで、露木と組み、百瀬を国東へと誘き出すと殺害した。
あとは井出を排除すれば乗っ取り成功だったが……。

そこへ片岡が現れた。
片岡は百瀬から成美と露木が一緒に写った写真を入手していたのだ。
このままではマズイと察した成美は片岡殺害を決意する。
そこで片岡と百瀬を殺害。

ついでに、井出殺害を実行。
邪魔になった露木も殺害したのだった。

何故、南部は成美を疑ったのか?

普段、コンタクトを使用するほど目の悪かった成美。
ところが、病院では体温計の数値を読み取っていた。
つまり、その時点でコンタクトをしていた。
溺れたのならばコンタクトも外れる筈、だから芝居だったと見抜いたのだ。

成美の実家はスーパーを営業していたが、スーパー・やまとに敗れ父も自殺していた。
成美は父の復讐をしていたのだ。
「復讐は無意味だ」と語る南部、成美はそのまま連行されて行った。

「今回の事件解決は皆のおかげだ」と班員に感謝する南部。

数日後、片岡の墓前に花を捧げる南部とその妻の姿があった―――エンド。

<感想>

「警視庁南平班」シリーズ第4弾。

原作は鳥羽亮先生の『警視庁捜査一課南平班 刑事魂』(講談社刊)。
前作と違い「警視庁捜査一課南平班」シリーズの1作です。
あらすじはこちら。

<『警視庁捜査一課南平班 刑事魂』あらすじ>

殺された刑事の胸に抉られた十字架!!
挑発か見せしめか。無念を晴らすため南平班の猛者たちが挑む総力戦

南平班の菅原警部補が雑木林で惨殺された。胸に刻まれた十字形は挑発かそれとも見せしめか。上司にも同僚にも知らせず、菅原は1人、なにを追っていたのか。仲間の無念を晴らすべく、捜査1課の猛者たちが総力戦を挑む。たった1枚の地図を手がかりに犯人を追い詰めてゆく南部平蔵班の刑事魂が光る!!
(講談社公式HPより)


なんとビックリ!!
原作では班内のメンバーが被害者となるのですね。
しかも、菅原ということはドラマ第1弾、2弾で小沢和義さんが演じていた役柄です。
それだけに南平の本気度も伝わって来る設定だったんですね。
ドラマ版もその方が緊迫感が違っただろうになぁ……折角の設定だけに惜しい気がする。
そして「刑事魂」=「ケイジソウル」=「ソウルケイジ」というわけで、何故か「姫川玲子シリーズ」の「ソウルケイジ」を思い出しました。

「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

そんな『警視庁捜査一課南平班 刑事魂』に興味のある方は、下記にアマゾンさんへのリンクを用意してありますのでどうぞ!!

そのドラマ版。
前作(2011年5月17日)からはほぼ半年ぶりの登場です。
このシリーズは第1弾から批評(レビュー)してますね。
過去記事がありますので興味のある方はそちらをどうぞ!!

月曜ゴールデン 警視庁南平班〜七人の刑事〜(2009年8月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン 警視庁南平班〜七人の刑事2〜「伝説再び蘇る!!謎の渓谷殺人事件!死者は何を語る…遺体に残る三本の傷跡と裂けた家族写真の驚愕の真実とは!?復讐に燃えた不滅の愛…」(8月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜七人の刑事〜3 古都伝説殺人事件!!日光・金沢で起こる不可解な悲劇の連鎖…東照宮の猿が四百年見続けた涙の真実!?失われた指が誘う死のルート!」(5月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、早速、感想を。

成美が片岡を殺害し、手を汚さなければならない理由が分からないなぁ……。
普通に露木だけが犯行に及べばいいような気が……。

最初の百瀬店長殺害も必要が無いのでは。
社長の井出を抱き込んでいるのだから井出経由で圧力をかければ百瀬とは別れられそう。
百瀬と成美が交際していたのは、井出も知っていたのだから何とかなりそうだが……。

ここらが疑問か。
まぁ、重箱の隅をつつくレベルですね。
割と上手くまとまっていたような気がします。
良かったのではないでしょうか。

さて、今回は毎回指摘している問題点は無くなっていました。
そう、「ハンチョウ」の後だと構成的に似通っているよ問題(補足参照)のこと。
しか〜〜〜し、今回は「ハンチョウ」ではなく「水戸黄門」の後に放送されたのでクリアです。

(補足)「『ハンチョウ』の後だと構成的に似通っているよ問題」とは?

以下の構成が似通っていることから管理人が命名した問題。
似た感じのドラマが連続して放送されることで新鮮味が失われる問題を指す。

似通っている点はこちら。

熱いリーダー:南部VS安積
冷静なサブリーダー:高村VS村雨
チームの紅一点:細谷VS水野
ユニークキャラ:富井VS須田

これらの主要メンバーに加えてその他の面々という点も近い。

<キャスト>

南部平蔵(なんぶへいぞう):村上弘明

高村六郎(たかむらろくろう):鈴木一真

細谷玲子(ほそやれいこ):伊藤かずえ

溝口史郎(みぞぐちしろう):火野正平

南部敦子(なんぶあつこ):岡田奈々

浅田裕久(あさだひろひさ):永倉大輔
富井健次(とみいけんじ):前田健
友木哲也(ともきてつや):藤沢大悟

井出成美(いでなるみ):東風万智子

片岡浩介(かたおかこうすけ):羽場裕一

露木孝一(つゆきこういち):野村宏伸
津田俊夫(つだとしお):冨家規政
井出正吉(いでまさよし):中山仁
百瀬一彦(ももせかずひこ):佐藤滋
百瀬勝治(ももせかつじ):須田邦裕 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作「刑事魂 (講談社文庫)」です!!
刑事魂 (講談社文庫)





同じく南平班シリーズからドラマ第2弾の原作です。
「切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)」です!!
切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)





主人公・南部平蔵にちなんで南部繋がりで「南部鉄瓶 チャコケトル23376」です!!
南部鉄瓶 チャコケトル23376





同じく「南部鉄瓶 お茶道楽セット」です!!
南部鉄瓶 お茶道楽セット





◆その他の鳥羽亮先生「警視庁捜査一課南平班」シリーズはこちら。

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