2011年10月29日

「シャーロッキアン!」第20話「悲しい符合(前編)」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「シャーロッキアン!」第20話「悲しい符合(前編)」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

シャーロッキアン!1


<20話あらすじ>

是方と共に時間を過ごすことが増えた愛理。
ある晩、今日も是方と夕食を共にした愛理だったが、大学に財布を忘れていたことに気付く。
慌てて大学へと戻る2人。

幸い財布は無事。
愛理は付き添ってくれた是方に感謝しつつ、帰路に就くことに。
そこで、是方は道にうずくまる男性を発見する。

慌てて助け起こすと、相手は車教授だった。
憔悴しきった車教授の姿に驚く愛理は大事を取って病院へと運び込む。

搬送先はシャーロッキアン仲間のドクターが勤める病院。
たまたま当直だったドクターの診察によれば、車の昏倒は過度の疲労が原因らしいが……。

車を心配する愛理にドクターは「悲しい符号」との言葉を口にする。

「悲しい符号」とは何か?
「空き家の冒険」にてワトスンが妻を亡くした際に、肩を落とすワトスンにホームズがかけた台詞「仕事こそが最良の薬」。
それが今回の車教授の場合も適用されているのだ。

つまり、車は妻・美佐子を亡くしたショックを仕事に打ち込むことで癒していたらしい。
それが原因で車は倒れたのだ。

車の自宅まで送り届けることになった愛理と是方。
車宅は亡き妻の想い出の品に埋もれていた。

車教授はとある古びたメニューを手に妻との想い出を語る。

当時、助教授だった車は院生だった妻に一目惚れした。
そこで、生涯初の食事に誘うことに。
思いきった車は慣れない高級料理店へと妻を連れて行くが、慣れないだけに会話も弾まず、空気も堅い。
失敗だった―――後悔する車。

そんな車に美佐子はある言葉を口にする。
なんでも必ず笑い出してしまう食材があるらしい。

その正体は―――「ト、ト、トリュフの大爆笑」だった!!

笑い出す美佐子、つられて同じように笑い出す車。
以後、美佐子は車にとって特別な存在となったのだった……。

車宅を辞去する愛理と是方。
月明かりの下、愛理の複雑な表情を見た是方は誰が愛理の想い人かに思い当たるのだった―――21話に続く。

<感想>

激動の第3シーズン2話目です。
前後篇になりました。

遂に愛理の想い人が是方にバレてしまいました。
ただ、是方の性格から考えて一時は車と対立しても最終的には愛理の幸せを求める筈なので、なんだか結末の見えた物語を読んでいる気分になります。
う〜〜〜ん。

それと、まだ前編なのでなんとも言えませんが、最近はホームズ物語との結びつきが弱いような気がしてなりません。
今回の「悲しい符号」もちょっと無理があるような……。
とはいえ、これについては後編を読むまでは言いきれないか。

果たしてここからどう後編に繋がるか?
愛理と車……この2人の今後はどうなるのか?

気になる次回のエピソードとは……21話に注目です!!

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・WEB漫画アクション
http://webaction.jp/

◆関連過去記事
・各話(1話から18話)批評(レビュー)に繋がる過去記事リンクはこちらから。
「シャーロッキアン!」(池田邦彦著、漫画アクション連載)1から18話までまとめ

双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第19話「ベイカー街の子犬」ネタバレ批評(レビュー)

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