「三億円事件奇譚 モンタージュ」第63話（講談社ヤングマガジン連載中）ネタバレ批評（レビュー）

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第63話（講談社ヤングマガジン連載中）ネタバレ批評（レビュー）です！！

登場人物一覧：

【現代】

鳴海大和：主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来：大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也：大和の父、五つの首（首、手首、足首）を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親：突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成：未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原：福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100％男」。15話より登場。
夏美：泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門：過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら：46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

関口：元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男：関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい（42話）。

沢田幹事長：19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男：シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい（42話）

松葉杖の男：30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧：46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。

翔太：61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。
茜：61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。

森田：1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性：元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ：軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居：18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田：5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母：関口と男女の関係にある。
水原の祖母：44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川：東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子：45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。

【三億円事件当時】

川崎雄大：22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜：23話（22話は名前のみ）より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン：竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門：地元の顔役（地廻り）。竜と対立するが……
東海林：25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明（37話）。
沢田慎之介：26話より登場。竜の顔馴染み＆雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝：26話より登場。竜の後輩。
和子：27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供：28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか？

＜第63話あらすじ＞

翔太と共に土門家へと急行していた大和。
だが、夏美とあきらから未来が既に連行された後と知らされ、もとのコンテナ置き場へ戻ることを決意する。

一方、朝霧に一撃を喰らわせた水原は、朝霧の車に未来が拘束されていることに気付き解放していた。
ところが、復活した朝霧が襲いかかる！！

立ち向かう水原だったが、朝霧は隠し持っていた拳銃を水原に突き付ける。
水原、万事休す！！
そこへ、鉄パイプを構えた未来が参戦。

朝霧から小手を奪い、拳銃を叩き落とすことに成功する。
計画が思い通りに進まず怒りに震える朝霧だったが、さらに思わぬ事態が。

警察が駆け付けて来たのである。
近付くサイレン音に事を察した水原は未来をその場から逃がす。

対峙する朝霧と水原。
銃を拾い直し、今度こそ水原を射殺しようとする朝霧だったが、コンテナ置き場に監視カメラがあることを指摘された朝霧は逃走を余儀なくされる。
水原は朝霧が逃げ出したことを確認すると力尽き、その場に倒れ込むのだった。

その頃、大和たちはコンテナ置き場付近へと辿り着いていた。
サイレン音を聞きつける翔太は警察の厄介になるのは御免だと訴えるが……当の警察を呼んだのは大和だった。
未来の危機を知り、たとえ逮捕されたとしても未来の安全を重視した結果らしい。

（無事でいてくれ！！）

未来の無事を祈る大和の眼に意外な人影が映る。
それは逃げ出した未来だった。

車から転がり出た大和はそのまま未来のもとへ。
お互いに抱き合い互いの無事を喜び合うのだった―――。

同時刻、コンテナ置き場から車で逃げた朝霧は国外逃亡も視野に入れていた。
トンネルへとさしかかるが、そこにあったのは道を塞ぐように横付けされたバンが1台。
驚き怪しむ朝霧の前に現れたのは……関口だった！！―――64話に続く。

＜感想＞

今回は「大和」、「水原」、「未来」、「翔太」、「朝霧」、「関口」がメインの回でした。
それぞれがそれぞれの役割を果たし、大いに盛り上がりました。

まず「大和」。
やはり、前回の策は「警察に通報すること」でした。
それが奏功し、水原の危機を救い、朝霧を撤退にまで追い込むことに成功。
未来とも合流できました。
で、今回は年齢相応に感情が爆発しています。
未来のことになると大和は冷静さを失うようです、それだけ掛け替えのない存在ということでしょう。

そして「水原」。
ここ一番で大活躍、意地を見せましたね。
復活した朝霧も撃退、気絶したものの命に別状はなさそうか。

「未来」も活躍しました。
助けられるだけのヒロインではないことを証明しましたね。
関口にも通用した剣道は朝霧にも通用しました。

次に「翔太」。
困った者を見ると助けずにはいられない男気溢れる男です。
このままレギュラー化しそう？
ただ、余りに親切すぎる気もします。
今回、警察の介入を避けたがっていたあたり何かありそう。
ひょっとすると、雄大や泰成あたりの仲間ということもあるかも。

そして「朝霧」。
大失態ですね、慢心からか監視カメラに映像を残したまま撤退という事態に。
これはマズイか―――物語からの退場も近い？

最後に「関口」。
前回の泰成に続き、今回は関口の登場。
これは朝霧の命がピンチ！！
確実に口封じが待っていそう……第2の島田（19話で殺害された関口の部下）か。

泰成に加え関口も復帰、争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか？

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ！！
64話に期待です！！

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◆関連過去記事
・「ヤングマガジン27号」（講談社刊）より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始！！

・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から第60話までネタバレ批評（レビュー）まとめ（講談社ヤングマガジン連載中）
（各話レビューへのリンクです）

・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第61話（講談社ヤングマガジン連載中）ネタバレ批評（レビュー）

・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第62話（講談社ヤングマガジン連載中）ネタバレ批評（レビュー）

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