2011年11月11日

『謎解きはディナーのあとで2』(東川篤哉著、小学館刊)

『謎解きはディナーのあとで2』(東川篤哉著、小学館刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

毒舌執事&令嬢刑事の活躍を描く、第2弾!
今年の本屋大賞第1位を獲得し、ミリオンセラーとなった『謎解きはディナーのあとで』の第2弾が、早くも刊行です。ミステリ界の新たな名コンビ(!?)となった毒舌執事と令嬢刑事が、鮮やかに事件の真相を明らかにしていきます。
宝生麗子は、世界的に有名な宝生グループのお嬢様にして、国立署の新米刑事。麗子は、上司でかつ風祭モータースの創業者の御曹司である風祭警部と捜査に当たりますが、真犯人を特定するまでにはいくつかの謎があり、捜査は難航するかに思えます。
そこに現れるのが、宝生家の執事にして、麗子のお抱え運転手である影山です。「本当は、プロ野球選手かプロの探偵になりたかった」という影山には、麗子の話を聞いただけで、事件の謎を解いてしまうという眼力がありました。麗子に向かって時に厳しい毒舌を吐くのが、玉にキズなのですが……。
テンポのいい二人の会話や、風祭警部のミョーな存在感など、前作同様の楽しさいっぱいの本格ユーモアミステリです。
小説誌「きらら」に連載された5編に、書き下ろしを加えた全6編。
そして、今回のラストでは、とんでもない展開が待っています!
早くも、次が読みたくなる……。
(小学館公式HPより)


<感想>

ドラマも好調な『謎解きはディナーのあとで』の続編です。

・前作のネタバレ書評(レビュー)はこちら。
「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉著、小学館刊)ネタバレ書評(レビュー)

本作ですが、巻末に収録された書き下ろしで意外な展開が待ち受けています。
麗子と○○に恋愛フラグが立っているのです。
まぁ、東川先生ならフラグを立てておいてすぐにへし折る可能性も無きにしも非ずなのですが。

さて、本作を読んでみての感想ですが、「死体の髪を切った理由」が意外性があり面白かったと思います。

それとなんとなくですが、原作の方がドラマ版に近付いているような気がしますね。
「きらら」掲載分はともかく、巻末書き下ろしはその傾向が顕著かな?

ちなみに、ドラマ版の影山は明らかにただの執事には見えませんね。
まるで、麗子と同等クラスの資産家の御曹司のような感じ。
これは続編か、ドラマオリジナル展開狙ってそうだなぁ……。

<ネタバレあらすじ>

著名な画家が密室で襲われる事件が発生、被害者は救急搬送されたものの死亡してしまう。
室内には、被害者の他には「眠れるの森の美女」という名の壁一面に描かれたモルタル画のみ。
他に人っ子一人いなかった、一体、誰が被害者を襲ったのか?
この謎の事件に風祭警部と麗子が挑む!!

……が解明できる筈もなく、いつも通り影山の力を借りることに。

現場を訪れた麗子の前で影山はモルタル画に注目。
その右上隅に描かれた小窓を触り始める。

絵に描かれた窓を触ってどうするのか、と呆れる麗子だったが、その眼の前で小窓が開いていく。
モルタル画に見せかけた本物の窓だったのである。

その先は秘密の小部屋へと続いていた。
実は画家は不倫をしていたのだ。
しかも、「眠れる森の美女」のモデルと。
この小部屋こそ密会場所だった。

画家が襲われたのは痴情のもつれが原因だったのだ。

小部屋に辿り着いた麗子と影山だったが、そこへ例のモデル女性がナイフを手に襲いかかる。
本来、此処に隠れるつもりのなかった彼女は長時間、閉じ込められていたことで完全に錯乱状態。

警棒を手にした影山が対抗するが、麗子が誤って影山を倒してしまう。
麗子に襲いかかる女。
そこへ何者かが飛び込んで麗子を庇う。

「よくも、私の大切な人を!!」

影山が傷付けられたと怒った麗子はそのまま反撃。
相手を気絶させる。

自身を庇って倒れた人物のもとへ駆け寄る麗子。
慌てて抱き起こすが、その人物は影山では無かった……風祭だったのである。
風祭は現場に警察手帳を忘れ取りに戻ったところ、麗子たちが見つけ開け放たれた小窓に気付いたのだ。

驚く麗子に後ろから声をかける影山。
影山に諭された麗子は風祭を車で送って行くことに。
車内で2人きりになった麗子と風祭。
もちろん、風祭は気絶したままだ。

その横顔を見ているうちに麗子は不思議な感情が自身の胸に宿っていることに気付く。
そんな馬鹿な……麗子はそれを振り払うようにアクセルを思い切り踏み込むのだった―――エンド。

◆関連過去記事

「本屋大賞2011」受賞作決定!!栄冠は「謎解きはディナーのあとで」、映像化の話題も浮上!?

【祝】「謎解きはディナーのあとで」が漫画化!!

東川篤哉先生「謎解きはディナーのあとで」11万部突破!!遂に「きらら」(小学館発行)にて連載再開!!

【ドラマ化決定!!】東川篤哉先生『謎解きはディナーのあとで』(小学館刊)が遂に実写に!!

ドラマ化も決定した『謎解きはディナーのあとで』に続編登場!!その名も『謎解きはディナーのあとで2』!!

知人が「謎解きはディナーのあとで」でミステリにハマった!!では、次に奨めるべきミステリは?

「謎解きはディナーのあとで 2」です!!
謎解きはディナーのあとで 2





こちらはコミック版。
「謎解きはディナーのあとで (フラワーCアルファ〔プチコミ〕)」です!!
謎解きはディナーのあとで (フラワーCアルファ〔プチコミ〕)





「本屋大賞2011」受賞作「謎解きはディナーのあとで」です!!
謎解きはディナーのあとで




【関連する記事】
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

謎解きはディナーのあとで 2/東川篤哉
Excerpt: ◆読んだ本◆ ・書名:謎解きはディナーのあとで 2 ・著者:東川篤哉 ・定価:1,500円 ・出版社:小学館 ・発行日:2011/11/15 ◆おすすめ度◆ ・本格ミステ..
Weblog: だな通信 ミステリー文庫
Tracked: 2011-11-14 12:00