ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
東京で評判の洋菓子店“パティスリー・コアンドル”の厨房で働いているのは、オーナーでシェフパティシエの依子(戸田恵子)と夫ジュリアン(ネイサン・バーグ)、そしてマリコ(江口のりこ)。時折店を訪れる十村遼太郎(江口洋介)は、製菓専門学校の講師をしながら、スイーツの評論家をしている。そんなある日、大きな荷物を持った鹿児島弁丸出しの娘、臼場なつめ(蒼井優)が、パティシエ修行中のはずの恋人・海(尾上寛之)を探して店を訪ねてくる。だが彼は既にコアンドルを辞めていた。海に会えるまで田舎に帰れず、行くあてもないなつめは途方に暮れた末、依子に店で働かせて欲しいと頼み込む。ケーキ屋の娘であるなつめは、得意のケーキを作ってアピールするが、その味は依子や十村に厳しく評価され、逆に依子から差し出されたケーキは今まで食べたことのない美味しさ。心を打たれたなつめはなんとか見習いとして雇ってもらうこととなり、店の事務所に泊り込みで働き始める。ある晩、なつめは依子とジュリアン、そして白衣姿の十村が写っている一枚の写真を見つける。十村はかつて“伝説”と呼ばれた天才パティシエだったのだ。なつめは依子に彼がパティシエを辞めた理由を尋ねるが、依子は口をつぐんでしまう。そんな中、仕事を巡ってマリコと口論になった拍子に、なつめは海が現在勤める店を知る。やっと会えた海に鹿児島へ一緒に帰ろうと説得するが、彼は東京で修行を続けると言う。しかも、そこに海の新しい彼女が現れた……。夜、ベロベロに酔っ払って帰ったなつめは、泣きじゃくりながら「絶対超有名なパティシエールになる」と依子に決意を示す。心機一転、仕事に打ち込むなつめ。しかし、晩餐会の契約を取った依子がその帰り道、突然のめまいで階段から落ちて大ケガを負ってしまう。依子の入院で晩餐会はもちろん、店の営業も危うい状態。“コアンドル”が迎えた最大のピンチになつめが下した決断とは……。
(gooより)
<ネタバレあらすじ>
では、続きから(一部、重複アリ)……
依子が入院したことでコアンドルは営業出来なくなってしまう。
たちまちピンチに陥るコアンドル。
なつめは十村に助けを求めようとするが……。
十村は過去に仕事に熱中したことで娘の迎えが遅れ死なせてしまっていた。
娘の死後、妻ともギクシャクし別居していたのだ。
このトラウマから“人を幸せな気持ち”にするスイーツを作ることが出来なくなってしまっていた十村。
直情径行&思い込んだら一途ななつめは無理矢理、十村の心の殻をぶち破る。
強引ななつめに引き摺られるようにコアンドルの調理場に立つ十村。
実は十村自身、スイーツ作りに断ち切りがたい未練があった。
結局、なつめにスイーツ作りの極意を教えることになる。
こうして、師弟として晩餐会に挑むことになった十村となつめ。
渾身のスイーツは大好評。
晩餐会は成功し、コアンドルは持ち直す。
十村はなつめに自身が修行した海外の店を紹介。
なつめは海外へ修行に出る代わりに、十村に妻と復縁することを要求。
こうして、十村は妻の家へと足を運ぶのだった―――エンド。
<感想>
あくまで個人的な感想です、と前置きした上で。
う〜〜〜ん、なんだか乗り切れなかった。
突拍子もないというか、ひとつひとつのエピソードが薄いのと展開が急過ぎて感情移入できなかった。
たぶん製作者側の意図としては、挫けないなつめを通じて生きて行くことの大切さ&大変さを伝えたかったのだろうが、どちらかというとなつめの強引さのみが目についた。
マイペースな主人公ものといえば、割とテンプレ的な主人公像なのだが何故か本作には抵抗感がある。
それと如何にもテンプレ的だが、なつめの成果を発揮する場所はパティシエ選手権など分かり易い舞台装置の方が良かった気がする。
晩餐会ではなつめがどれだけ上達したのか、視覚的に分かりにくい。
他にも問題点が。
まず、登場人物それぞれの背景が分からない。
確かに設定としては分かるんだけど、それを表現するエピソードが弱い。
だから、その人物像が分からない。
十村の背景もよく分からない。
子供を亡くした説明はある、でも、それで十村の人となりが分かるかというとそうではない。
依子についてもそう。
仕事に誇りを持つ職人気質の人物なのは分かるが、それだけ。
そこから先がよく分からない。
ラストについてもあれで終わるよりは、あそこから続く物語の方が興味がある。
どちらかと言えば、なつめの海外での修業時代を映像化した方が良かった気がする。
少なくとも視ていて幸せな気分になれる作品では無かった。
脱力感ばかりが残る作品かな。
ラベル:洋菓子店コアンドル
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