ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
冷戦終結後、還るべき場所を失った秘密諜報部員。“RONIN”とよばれるスペシャリストたちは、金のために、生きるために、闇の人物からの依頼を受けパリの古びた倉庫に集まっていた。素性も目的も知らない不信感の中で、求められるのは完璧な仕事とチームワーク。雇い主は不明、彼らに与えられたミッションとは、厳重に装備された中身さえ確認できないひとつのスーツケースを、無傷のままで盗みだすことだった…。
ロバート・デ・ニーロとジャン・レノの2大スターが共演した、疑惑と不信、裏切りを描いたサスペンス・スリラー。特撮を排除し、本物を使って撮影した迫力満点のカー・チェイス、炸裂する銃撃戦、パリ、ニース、アルルといったフランス各地の映像も見応えたっぷり。
(Goo映画公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
パリ―――謎の女・ディアドラの呼びかけに応じて、サム、ビンセント、グレゴール、スペンス、ラリーの5人が集結した。
いずれも過去に名を為したフリーランスの凄腕である。
ディアドラの依頼は、ターゲットから銀色のケースを奪うこと。
途中、ついていけなくなったスペンスがクビになるなど思わぬアクシデントがあったものの、残った4人はニースで襲撃計画を実行。
襲撃は成功し、ケースを奪取した面々、これでお役御免と思われたが……。
ここでグレゴールが裏切り、ケースを奪い去ってしまう。
サムは旧知の友人を頼りグレゴールの居場所を突き止める。
グレゴールはシーマスと取引するべくアルルに居た。
一方、シーマスはグレゴールを殺害しケースを奪う気だった。
こうして、グレゴール自身もシーマスと対立。
サムたち、グレゴール、シーマスと三竦みの状態に。
サムとビンセントはアルルのコロッセオにて、グレゴールを捕捉。
捕らえようとするが、シーマスの部下の妨害により取り逃がしてしまう。
しかも、戦闘中にビンセントを助けようとしたサムが被弾。
ここにディアドラがシーマス側につき、グレゴールもシーマスの手に落ちてしまう。
怪我を負ったサムは治療の為にビンセントの別荘へ。
傷を癒したサムは、彼を命の恩人であると感謝するビンセントの助力を得て再びパリへと赴く。
グレゴールがシーマスにケースの在処を明かしていないことを知ったサムたちはグレゴール奪回作戦を実行。
シーマスからグレゴールを解放することに成功するが、グレゴールには逃げられてしまう。
取引を成立させたいグレゴールは、シーマスの愛人・ナターシャを人質にシーマスへ取引を迫る。
だが、シーマスは非情だった。
目的の為にナターシャを見殺しにしたシーマスは、その場でグレゴールを射殺。
遂にケースを手に入れる。
そこへ駆け付けたサムたちはシーマスと対決。
サムはディアドラに手を引くよう説得、ディアドラを逃がす。
残ったシーマスもサムに気を取られた隙にビンセントに射殺される。
こうして、ケースはサムの手に落ちた。
数日後、サムとビンセントはディアドラと出会ったカフェに居た。
ディアドラを待つサムだったが、もちろん彼女は来ない。
残念がるサムとの別れを惜しむビンセント。
と、その背後で流れるニュースにビンセントの顔色が変わる。
ニュースではシーマスの死により歴史的和解が成立したことが報じられていた。
すべてを察したビンセントだが、何も語らない。
サムは先に席を立つと、旧知の友人と名乗っていた男と共に去って行く。
残されたビンセントは心の中で呟く。
「素性を深く知ろうとしないこともプロとして生き残る秘訣だ」―――エンド。
注:なぜ、ビンセントがニュースを耳にし顔色を変えたか。
その謎については感想部分で触れています。注意すること。
<感想>
故・フランケンハイマー監督の作品です。
騙し騙され二転三転する展開に楽しめました。
ちなみに、カーチェイスのシーンはスタントによる実際の撮影だったそうです。
凄いなぁ……。
そして、ここからが“例の謎”について。
お分かりの通り、サムの真の目的は「シーマスを排除すること」でした。
つまり、ケースには何の価値もなく、ケースの情報を流すことでシーマスを誘き寄せ、和平の障害となっていた彼を殺害することこそがサムの狙い。
そこで、ディアドラたちも踊らされていたに過ぎないことが分かります。
もちろん、サムはある組織に連なる人間でフリーではあり得ません。
サムの旧知の友人もその組織の人間です。
ビンセントはニュースからそれに気付いた(それ以前からサムの素性については勘付いていたようです)。
で、肝心のサムの所属組織は、ディアドラを逃がす際に口にしている組織で確定でしょう。
ここらへんはご自分の眼で耳で是非、ご確認ください。
ラベル:RONIN
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