2011年11月14日

今月の「覇-LORD-」(第6話)ネタバレ批評(レビュー)

ビッグコミックスペリオールにて連載再開された「覇-LORD-」6話のネタバレ批評(レビュー)です!!

<ネタバレあらすじ>

周瑜から大喬殺害を持ちかけられた諸葛亮。
呉の兵が大喬個人に忠誠を誓っていることを察すると、敵の手にかかったように見せかけるよう提案する。
驚く周瑜。

一方、荊州脱出中の劉備のもとに趙雲の首が届けられていた。
超雲の死を悲しむ麗甘。
劉備も弱気な表情を見せる。
そんな2人の様子を密偵・鄒氏が見詰めていた……。

その頃、曹操は荊州水軍を手に入れたことで大陸統一の野望に王手をかけていた。
「根なし草の劉備など恐るるに足らず、残るは呉のみ」と豪語する曹操。
皇帝を中心とする中央集権を目指す曹操は、劉備に止めを刺すべく精鋭である黒騎兵を差し向ける。

周瑜と親交を深める諸葛亮。
周瑜が信仰で国を維持すると語るのに対し、皇帝の居ない国(民主主義)を作ると理想を口にする。
それは、ある倭人から教わったっことだと言う。
もちろん、劉備のことに他ならない。

当の劉備の目の前には黒騎兵が現れていた。
絶望的な戦力差ながら、劉備は剣を抜き闘いを挑む―――。

翌日、曹操のもとへ首が届けられていた。
首実検する曹操。
届けられた首の正体は―――黒騎兵のものだった。
劉備は無事に追撃を振り切ったらしい。
一路、赤壁に向かっていると聞いた曹操も軍を赤壁へと進める。

同じ頃、許都へ向かう関平。
その周囲に角刈りやモヒカンの集団が現れる、かなりの数だ。
彼らを“外道児”と呼ぶ関平、事前に終結するよう指示していたようだ。
すべて諸葛亮の策らしい。
その軍勢はさらに膨れ上がり、そのまま許都へと雪崩れ込んでいく―――。

「ヒャッハー」

叫びながら略奪を行う彼ら、さながら世紀末救世主伝説のよう。
許都は大混乱となり、常元にも報告が入る。
慌てる常元。

「これで曹操は拠点を失った」
そう語る関平。
行動を共にしていた関羽と張飛は、その用意周到さに舌を巻くのだった―――6話に続く。

<感想>

とりあえず、6話のネタバレ批評(レビュー)です。

遂に三国志漫画としての終焉を迎えたかのような今回。
“北斗の拳”と“HEAT”を足して2で割ったような感じです。

外道児は明らかにアレです。
世紀末救世主伝説に出て来るあの方々です。
いつケンシロウが出て来るかとヒヤヒヤしました。

そして、関羽は「絵を描いたのはこいつらか……」の人となりつつある。
よもやの解説役です。
出て来る作品を間違えているかのよう……もっと活躍して欲しいです。

なんだか、原作と作画である両先生方のセルフパロディみたいになりつつありますが……。
そんなインパクトにも負けず批評(レビュー)していきましょう。

細かい点はかなりネタ化しているのですが、本筋はきちんと進んでいます。
目立つ所に囚われて本筋を見落とさないようにしなければなりません。
ひょっとして、それが両先生の狙いなのでしょうか?

まずは全体から。

完全に赤壁の戦いにシフトして行ってますね。
これは劉備と諸葛亮が手を組んでいるとみてほぼ間違いなさそう。
今回、諸葛亮が劉備の教えを継いでいますし、曹操と周瑜を赤壁へと誘い込んでいるのでしょう。
両軍を激突させ疲弊させようとしているのは確実か。

となると、水軍の長を劉備が斬ったことが気になります。
わざわざ劉備自らすげ替えたことになる。
これは、張允が事前に劉備と組んでいる可能性大か。

赤壁は意外と正史通りの展開になりそう。

で、そこで例の密偵・鄒氏が活躍し、曹操は窮地を脱するパターン?

趙雲については分かりませんね。
偽の投降までは予定通りだったが、斬首までは予測できていなかったか?
それとも、そこまで予測しており影武者を送った設定になるのか?
ここは結果が出るまで分からない。

一方、許都。
こちらは常元の活躍次第かなぁ……。
ただ、相手には関羽、張飛、関平がいるからなぁ……。
ここらで魏陣営にも強力な新キャラが来るか?
まだまだ出て来ていない武将も多いし。

とりあえず赤壁の戦いは勃発しそうですが、状況が凄いことになりそう。
まだまだ予測がつかない。

それしても、ヒャッハーには驚いた。
やはり「覇-LORD-」、一筋縄でいきません。
この衝撃を体感するには、スペリオール本誌をお読みになることをオススメします。

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