2011年11月30日

水曜ミステリー9「旅行作家・茶屋次郎 笛吹川連続殺人事件〜美女を狙う保険金殺人の罠!容疑者2人の死が迷宮の扉を開く」(11月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「旅行作家・茶屋次郎 笛吹川連続殺人事件〜美女を狙う保険金殺人の罠!容疑者2人の死が迷宮の扉を開く」(11月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

旅行作家の茶屋次郎(橋爪功)は、週刊ロイヤルで連載している『日本名川紀行』の取材のため、副編集長である山倉晋吉(角野卓造)ともに山梨県笛吹市にある笛吹川を訪れる。2人は石和温泉駅前で、携帯電話で話しながら歩いている女性(平栗あつみ)とぶつかりそうになる。その際、茶屋は女性が話している内容から、その女性が人目につくからという理由で誰かに呼ばれわざわざここまで来たことを知ってしまう。
2人は、山倉が通っているソムリエ学校の講師・柴田美鈴(いしのようこ)が経営している柴田ワイナリーを訪れる。美鈴が案内をしてくれるはずだったが、美鈴のもとに急な来客があったため、2人は他の従業員の案内でワイナリーを見学する。美鈴を訪ねてきたのは、都内でステーキレストランを展開しているクボヅカグループの社長・窪塚由紀夫(菊池隆則)だった。
美鈴から窪塚を紹介された茶屋たちは、ワイナリーに来ている観光客の中に先ほど駅前ですれ違った女性がいることに気付く。しかも、女性は窪塚と美鈴のことが気になる様子で、窪塚もその女性の存在に気付きながら、わざと美鈴と親密そうな態度をとっているようだった。
その夜、美鈴が経営するレストランで美鈴と夕食をともにした茶屋と山倉は、そこでアルバイトをしていた秋山しおり(工藤綾乃)から、今度の連載に自分たち家族のことを書いてもらえないかと頼み込まれる。東京に働きに出ているしおりの父・悟(坂上忍)が、10ヶ月前に大金を送金してきて以来、行方不明になっているというのだ。しおりの必死の頼みに、茶屋は時間を作って詳しく話を聞くことを約束する。
翌朝、茶屋は二日酔いの山倉をホテルに残し、一人取材のため笛吹川を訪れる。ところがそこで、茶屋は女性の遺体を発見する。亡くなっていたのは、茶屋が昨日駅やワイナリーで見かけたあの女性だった!第一発見者ということで警察から事情を聞かれることになった茶屋は、被害女性の名が木村千夏ということ、青酸カリにより何者かに殺されたことを知ってしまう。
事情聴取を終えた茶屋を迎えに来た美鈴から、茶屋はしおりの父・悟が今朝突然帰って来たことを知らされる。しおりがお礼を言いたがっているということで、茶屋は再び美鈴の店で夕食をともにする約束をして別れる。
茶屋は、ワイナリーで目撃した光景から、殺された木村千夏は窪塚に呼ばれて来たのではないかと推測していた。そのことを山倉に話すと、山倉は木村千夏という名に聞き覚えがあると言い出す。東京の編集部に確認すると、驚くべき事実が発覚する。木村千夏は保険金詐欺事件に関わっていた可能性があるとして、編集部の特捜班がずっと行方を追っていた女性だというのだ!
その後の山倉の調査で、木村千夏はある男性が1年前と5年前に相次いで妻を亡くし莫大な保険金を得た際の保険担当者を務めており、しかもその男性というのが窪塚由紀夫であることが判明する。 窪塚と木村千夏が共謀して保険金殺人をしていたのではないかと考えた茶屋たちは、事件の解明に乗り出すがその矢先、窪塚も何者かに殺害されてしまう…。
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

木村千夏殺害が窪塚の犯行と判明。
さらに、窪塚が前妻たちを保険金目的で殺害していたことも明らかに。
矢先、当の窪塚が何者かに殺害されてしまう。

茶屋は窪塚を調べるが、調べれば調べるほど秋山悟の存在が浮上する。
窪塚が前妻たちを殺害した際に窪塚のアリバイを秋山が証言していたのだ。

しかも、窪塚の学生時代の名字は渡辺。
渡辺と秋山は同じ高校の陸上部員だった過去が判明する。
さらに、秋山は当時エースとして期待されていたが笛吹川で水遊び中に渡辺の投げた石が原因で足を骨折し、選手生命を断たれていた。
どうも、この事故も渡辺が故意にやったらしい。
それでも、秋山は許していた。

秋山が美鈴の仕事に協力していることを聞きつけた茶屋。
2人には意外な関係があった。
学生時代に美鈴が陸上部のマドンナで秋山と相思相愛の仲であり、渡辺が横恋慕していたのだ。

さらに秋山が配達員の仕事先で急病で倒れた老女を助けていたことも判明。
ところが、老女が言うには直後からへそくりが無くなったらしい。
もしや、秋山が盗んだのか?

茶屋の推理が冴えわたり、遂に真相を突き止める!!

秋山は助けた老女宅からへそくりを盗むほど金に困っていた。
そこで、窪塚からアリバイ証言を頼まれた際にも金で引き受けた。
引退させるような怪我をさせた慰謝料だと窪塚が言ったことも秋山が受け取る原因となった。

暫らくして、窪塚が木村千夏を殺害する現場を偶然目撃した秋山は金に困っていたこともあり窪塚を脅迫する。
最近になって窪塚が美鈴に接近していたことも気になっていたらしい。

ところが、笛吹川に呼び出されて行ってみると窪塚は秋山を殺害しようと計画していた。
抵抗するうちに誤って窪塚が死亡してしまう。

秋山はすべてを美鈴に話すが、美鈴は過去に選手生命を断たれた秋山を見捨てたことを悔やんでおり、今度こそ彼を庇おうとしたのだ。

こうして真相が明らかになった。
だが、茶屋は秋山の境遇と娘・しおりを慮り、自首扱いにする。
さらに、窪塚の殺害は正当防衛だと助言。
秋山は茶屋に感謝しつつ連行されて行く。

こうして事件は解決。
茶屋たちは日常に戻るのだった―――エンド。

<感想>

「旅行作家・茶屋次郎」シリーズ第9弾です。
前作は2008年9月3日の放送なので、実に3年ぶり、満を持しての新作となりました。

ドラマ原作は梓林太郎先生『旅行作家・茶屋次郎の事件簿 笛吹川殺人事件』(祥伝社刊)。

<『旅行作家・茶屋次郎の事件簿 笛吹川殺人事件』あらすじ>

作家探偵VS天才詐話師!
失踪した美女、身元不明の焼死体、謎の作陶家……
茶屋次郎、甲府盆地で怪事件に遭遇!

日本橋の老舗デパートに勤める純礼(すみれ)が突然消息を絶った。携わった陶器展示即売会で、作陶家能満院石舟(のうまんいんせきしゅう)から秘書に誘われた直後のことだった。純礼の両親から捜索を依頼された作家探偵茶屋次郎(ちゃやじろう)は、能満院の窯場がある山梨県石和(いさわ)温泉を訪ねるが、近くの笛吹川畔で身元不明の若い女性の遺体を発見、重要参考人にされてしまう。能満院の行方は杳としてつかめず、有名人がこぞって推薦したその陶器には贋作疑惑が浮上。事件は混迷を深めていく……。純礼はどこに? 能満院の正体は? 快調名川シリーズ第15弾!

著者のことば
この作品は、実際の出来事からヒントを得ました。
30年ほど前、私が、東京、銀座のある専門店に顧問として迎えられていた期間、某陶芸家の個展が催(もよお)されました。その個展が閉幕した直後、私は急遽呼びつけられ、会議の末席に並ぶと、役員の1人が「偽物をつかまされた」と発言しました。
「この名店が、なぜ偽物を?」というのが私が瞬間的に感じた疑問でした。
あの陶芸家は、自分の美術と、話術で、「あの店なら、やれる」とにらんだのではないでしょうか。
不敵な陶芸家は、いま、どこで、なにをしているのでしょう。
(祥伝社公式HPより)


さて、そんなドラマ版の感想を!!

今回も例の如く、愚痴が始まります。
読むと気分を害する恐れがあります。
ここから先を読む場合はご注意下さい!!


もう……なんかイロイロ納得いかない。
これ必要なパートだけ抜き出せば、2時間いらないよね。
30分ぐらいで充分かも。
正直、これは無いわ……脱力モノです。
エピソードがそれぞれバラバラな上にさして必要がない。

秋山が老女を助けてへそくりを盗んだエピソードは果たして必要か?
単に金銭的に困っていたことを示すなら他にも方法はあった。

さらに美鈴の存在もストーリー上で果たして必要だったか?
美鈴と秋山の愛もとってつけた感じだし。

窪塚が渡辺であることにもそれまでに伏線があるワケでもないので微妙だし。

特に必要のない情報が多過ぎる……。

普通に秋山の意外な過去と窪塚との因縁だけで良かった気が……。
先々週の3週スペシャルが良かっただけに、今回のは特に酷さが目立った。
無いなぁ……無いわ。

とりあえず、来週の「監察医 篠宮葉月」に期待。
こちらはかなり期待しても良さそうな気がする。

<キャスト>

茶屋次郎(旅行作家):橋爪功
山倉晋吉(週刊ロイヤル・副編集長):角野卓造
江原小夜子(茶屋の秘書):甲斐まり恵
柴田美鈴(笛吹市の柴田ワイナリー社長):いしの ようこ
秋山悟(東京で派遣社員をしていたが解雇。以後行方不明):坂上忍
秋山しおり(悟の娘):工藤綾乃
秋山節子(悟の母。ブドウ畑を細々と経営):柳川慶子
小林裕作(石和署の刑事):木場勝己
下田英二(小林の部下):加藤満
窪塚由紀夫(東京でレストランチェーンを経営):菊池隆則
木村千夏(保険外交員):平栗あつみ ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)


ドラマ原作「笛吹川殺人事件 (ノン・ノベル)」です!!
笛吹川殺人事件 (ノン・ノベル)



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