2011年11月30日

「相棒season10(ten)」第7話「すみれ色の研究」(11月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season10(ten)」第7話「すみれ色の研究」(11月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season10(ten)」第7話「すみれ色の研究」(11月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

相棒1


<ネタバレあらすじ>

パスポートの更新期限日で神戸(及川光博)が午前休をとったその日。
右京(水谷豊)が寛ぐ特命係に現れた角田課長はいつも通り休憩タイムと決め込む。
そこへ突然鳴り響く電話。

杉下宛に大学時代にチェス部の仲間だった加藤(柴俊夫)から電話が入ったのだ。
加藤は現在、企業で植物遺伝子工学の研究をしていた。
加藤によれば、特にバイオマスエタノール、サボテンなど植物を発酵させてエネルギーにする研究に取り組んでいるらしい。

加藤が右京を呼び出した理由は研究費の横領を探って欲しいとのもの。
研究所の予算費用に国の補助金も入っているが、その研究自体が存在しておらず、実際には研究費の横領にあたるのではないかと言うのだ。

他に何か目的があるのではないか疑う右京に加藤は大学時代の逸話を持ち出し反論。
右京が大学時代に賞をとった推理小説のトリックは加藤のアイデアだと主張。
「おやおや、あれは僕のアイデアを実行可能かどうか君に聞いて確認していただけですよ」負けじと右京も反論。
似た者同士の2人は似た者ならではの論争を……。

その頃、特命係。
昼食をとる角田課長の横には午後出勤の神戸の姿が。
そこへ右京の際と同様に電話がかかって来る。
電話の相手は「父は疑われているのでしょうか。人を殺したのでしょうか」と突然問い質す。
ワケも分からず慌てる神戸は待ち合わせ先を指定すると直接、話を聞くことに。

電話の主は加藤の娘で高校生の美咲(岡野真也)だった。
“美人研究員・謎の自殺”と見出しに書かれた週刊誌に右京の名刺が挟まっていたため、特命係に電話したらしい。
美咲によれば、週刊誌の記事は加藤の共同研究者である倉田真理(笹峯愛)が自宅で首を吊った事件について書かれたもの。
さらに美咲は過去にも加藤の共同研究者だった母が不審な死を遂げたと言う。
母は卵アレルギーだったのに、その卵を食べてサルモネラ感染症による食中毒で死んでいたのだ。

右京不在の中、神戸は独りで捜査を開始。
米沢から2件の死についての情報を入手する。

一方、右京は加藤の勤務する研究所の本社へと現れていた。
そこで資料にあたると桑原という研究所所長がすべての研究に関わっていることが判明する。

「環境エネルギー開発」の社員・カワムラを騙り所長の桑原に話を訊く右京。
現在下請けに依頼した研究データに食い違いが起こっており、良ければそちらでも試験してくれないかと持ちかけ様子を窺う。

同じ頃、加藤のもとへ神戸が現れた。
神戸は加藤の共同研究者が2度とも不審死を遂げており、それにより加藤が研究の名誉を独占していたことを指摘する。
そこへ右京がやって来る。
神戸から倉田殺害について聞かされた右京は加藤を友人だと紹介、捜査する必要が無いと説明し神戸を引き取らせる。
神戸は不承不承ながら従うが……。

右京はこれまでの捜査状況を加藤に伝える。
横領犯として桑原が怪しいと告げた右京に、加藤は早く刑事として身分を明かし捜査した方が良いと主張するが……。
横領だけで倉田真理の自殺を加藤が何故、教えなかったのか―――疑問に思う右京。

加藤の助手2人が右京に接触して来る。
あくまで身分を明かさぬ右京に助手たちは「加藤が何かを秘密裏に研究している」と教えるのだった。

神戸は美咲に再確認。
倉田真理の死亡当日の加藤のアリバイを確認する。
美咲によれば、加藤は終電で帰って来たらしいが……そこで神戸はある研究資料を見つける。

同時刻、右京は米沢に倉田真理の死亡状況について尋ねていた。
倉田が切断された掃除機のケーブルで首を吊っている点に興味を持つ右京。
さらに倉田の手におそらくケーブルを切る時に出来たと思われるカッターの切り傷を見つけ不信を覚える。

疑問があれば即解消するのが右京のスタイル。
倉田の自宅を調べた右京はそこにクリーニングのタグが無い一度着用した形跡のある白衣を発見する。

神戸は研究が2重に行われていたことを桑原に伝え、捜査協力を依頼。
倉田の私物を捜し、プレゼント用の包装を施された小箱を見つける。
それは指輪の入った箱だった。

その日のうちに右京へ加藤から連絡が入る。
神戸が接触したことで桑原所長が辞表を提出し、海外へと逃げたらしい。
やはり、桑原は横領犯だったのだ。
桑原と倉田が協力して横領していたのだ。

右京は神戸の捜査が桑原所長の辞任に繋がったと断言。
神戸を批難するが、神戸は自分の捜査に非はないと主張。
両者は対立する。
激昂した右京は、神戸にこれ以上捜査しないよう厳命するが……。

翌日、加藤の研究室に居た右京の前に神戸が捜査にやって来る。
右京は神戸に激怒し「君のことなど一度も信用したことが無い」と暴言をぶつける。
それを聞いた神戸は右京を殴る。
殴り飛ばされた右京は研究室内の設備を破損。
神戸を傷害罪で立件すると宣言するとともに設備の一部を証拠品として押収する。
神戸が肩を落とし退室する中、何故か困惑する助手2人。

一方、右京は加藤に話したいことがあると連れ出す。
助手2人も退室するが……。

そこへ暫らくして人影が戻って来る。
人影は研究室内のサボテンに工作しようとする。
だが、その手が隠れていた神戸によって取り押さえられた!!
待ち構えたかのように右京と加藤も戻って来る。

すべては真犯人を捕まえる為の罠だったのだ。
捕まったのは助手の1人・竹山。
彼こそが倉田殺害の犯人だった。

竹山は倉田殺害時には研究所に居たとアリバイを主張する。
しかし、このトリックは右京に看破されていた。

倉田殺害現場は研究室だったのだ。
それは着用の形跡がある倉田の白衣が示していた。
倉田は白衣を着たまま殺害されたのだ。

では、研究室から倉田の自宅に死体を運んだのは何故か?

そちらについてはケーブルが示していた。
何故、倉田の首にカッターを使ってまで切ったケーブルを巻きつける必要があったのか?
いや、逆である。
カッターを使う為に切ったケーブルが必要だったのだ。

倉田の指の傷はカッターではなくサボテンでつけられた傷だった。
倉田殺害時、倉田は研究室内のサボテンで指を怪我してしまった。
床に飛んだ血は処理できたが、サボテンは実験サンプルである為に処分できない。
犯行現場が研究室だと分かれば科学捜査で暴かれる可能性がある。
そこで、犯行現場を倉田の自宅に偽装すると共に指の傷をカッターによるものに工作したのだった。

倉田は動機が無いと否定するが、神戸が見つけた指輪が決め手となった。
指輪は竹山のクレジットカードで決済されていたのだ。

倉田は自身と桑原の横領の為に竹山に近付き利用した。
所詮、倉田にとって竹山は道具に過ぎなかったが、竹山は本気だった。
妻とも別ようとしていた竹山は倉田に迫り、断られた為に殺害したのだ。

こうして竹山は逮捕された。

右京と神戸の争いは、実験サンプルを持ち出すと見せかけ真犯人に揺さぶりをかける為のものだった。
右京たちが目的を果たした一方で、右京は加藤が既に目的を果たしていることを知っていた。

桑原は加藤の研究を辞めさせようとしていた。
加藤は桑原の横領を知っていた。
加藤は自身の研究を続けられるよう研究所に被害が出さない方法で桑原を排除しようと考えた。
そこで、右京を呼び出したのだった。

加藤の研究室にはローズマリーがあった。
しかし、ローズマリーからはバイオマスエタノールが精製できない。
代わりにローズマリーからは「htlv―1」に有効な成分が採れるのだ。
加藤の研究は「htlv―1」への抗体を作ることだった。
白血病を引き起こすこのウイルス、加藤の妻の死因には秘密があった。
表向き食中毒とされていたが、実はウイルスによる急性白血病で死亡したのだ。
加藤の妻はウイルスのキャリアだった。

加藤は妻を救う為にそれまでの大学を辞め、研究し易い研究所へと移った。
研究は遅々として進まなかったが、妻も発病せずこのままでも大丈夫かと思っていた。
ところが、海外に渡航した途端、妻は発病。
そのまま死亡してしまった。

何故、美咲に真相を伝えられないのか?
妻殺しの男と娘に思われながらも耐えるのは何故か?

実は美咲も母子感染していた。
そう美咲も同様の危険性があったのだ。
真相を教えることは死の危険を教えること。
だから、教えられなかった。

美咲に真実を伝えられないことに絶望している加藤。
それでも真実を美咲に伝えるべきだと口にする神戸。
そんな神戸を嗜める右京。

「真実を伝えるべきかどうか僕たちが判断することではない。そうそう、あなたから教えて貰った物語。たしかロレンツォのオイルでしたね」
右京はそう締め括ると神戸と共にその場を去るのだった―――。

後日、神戸は美咲に母親の死因が白血病であることを告げ、加藤が何故嘘を吐いたのか本人に尋ねるよう促す。

美咲は加藤に「嘘を吐いた理由」を問う。
加藤は「学校から帰って来たら教える」と覚悟を決めるのだった。

その頃、神戸は右京に美咲が真実を受け止めきれるかどうか疑問を呈していた。
右京は神戸に「ロレンツォのオイル」について話す。

銀行員夫婦の5歳の息子・ロレンツォが余命幾許もない病気にかかる。
銀行員は息子の為に仕事を辞め食餌療法用のオイルを自ら作り、息子に与えた。
結果、ロレンツォは25年生きた。

この話を聞いた神戸は希望を見出す。

「それにしても……君は力強く殴り過ぎですね」顔を顰める右京。
「なんでか力が入ってしまって」と応じる神戸―――7話了。

<感想>

シーズン10(ten)第7話。
脚本は徳永富彦さん。

さて、今回はというと……。

良かったです!!

テーマは「親娘の絆」。
親娘で疑い合うよりは、たとえ辛くとも真実を明かすことで信頼し慈しみ合う方が良い。
そんなメッセージでした。

加藤にしてみれば、妻を亡くし今また娘を亡くすかもしれない恐怖は大きいでしょうね。
その点、右京からではなく加藤自身に選ばせる今回のストーリーは良かった。
ただ、美咲を支えきれるかどうかが難しいか。
多感な年頃だけに厳しい戦いがあの親娘を待っているのでしょう。
それでも乗り越えられると信じたいですね。

ロジックも本格っぽく、ケーブルではなくカッターなど逆転の発想も含まれており良し。
クリーニングのタグなど基本を踏襲した点も良し。
管理人的には現在までの「シーズン10」でベストエピソードだと思いました。

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posted by 俺 at 22:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 相棒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柴さんの涙、また覚悟を決めて話そうとした顔。
それを見る娘の表情、切なかった。


やっぱり家族モンが絡んでしまうと泣いてしまいます。



柴親子のその後は誰もが見たいでしょうから、いつの日かまた登場してほしいですね。



確かにシリーズ10では今現在の良作かもしれません。



Posted by 青山 at 2011年12月01日 10:44
Re:青山さん

管理人の“俺”です(^O^)/。

やっぱり良かったですよね。
確かに加藤には再登場して欲しいですね。
もちろん、研究は成功させた上で!!

次回の「相棒」も楽しみです。
Posted by 俺 at 2011年12月02日 21:57
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