2011年12月11日

2012年(2011年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2012年度(2011年発売)ミステリ書籍各ランキング(「このミステリーがすごい!2012」、「2012本格ミステリ ベスト10」、「ミステリが読みたい2012年版」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10」)をまとめてみました!!
ご購入の参考にどうぞ。
タイトルに内部リンクのあるものはネタバレ書評(レビュー)に繋がります。

◆「このミステリーがすごい!2011」(宝島社、2011年12月10日発売)

順位国内海外
ジェノサイド二流小説家
折れた竜骨犯罪
開かせていただき光栄ですエージェント6
絆回廊 新宿鮫X背後の足音
ユリゴコロアンダーワールドUSA
消失グラデーションブラッド・ブラザー
メルカトルかく語りきサトリ
警官の条件ねじれた家、ねじれた路
心に雹の降りしきる&機龍警察 自爆条項忘れられた花園
10なし夜の真義を


【関連過去記事】
【2011速報】「このミステリーがすごい!2012」発表!!

◆「本格ミステリ ベスト10 2011」(原書房、探偵小説研究会著 2011年12月5日発売)

順位国内海外
折れた竜骨三本の緑の小壜
メルカトルかく語りきブラッド・ブラザー
開かせていただき光栄です四十面相クリークの事件簿
虚構推理 鋼人七瀬野兎を悼む春
鍵のかかった部屋ディーン牧師の事件簿
消失グラデーションサイモン・アークの事件簿U
吸血鬼と精神分析紳士と月夜の晒し台
密室殺人ゲーム・マニアックス二流小説家
放課後はミステリーとともに死角 オーバールック
10赤い糸の呻き暗い鏡の中に


探偵小説研究会HPはこちら。(外部サイトに繋がります)

【関連過去記事】
【2011速報】「2012 本格ミステリ・ベスト10」発表!!

◆「ミステリが読みたい2012年版」(早川書房、ミステリマガジン編集部編 2011年11月25日発売)

順位国内海外
折れた竜骨二流小説家
メルカトルかく語りき犯罪
開かせていただき光栄ですサトリ
ジェノサイド背後の足音
絆回廊 新宿鮫Xエージェント6
鍵のかかった部屋ブラッド・ブラザー
11 eleven&オーダーメイド殺人クラブ忘れられた花園
なしロードサイド・クロス
ユリゴコロ死刑囚
10爛れた闇の帝国特捜部Q―檻の中の少女―


【関連過去記事】
【2011速報】「ミステリが読みたい2012年版」発表!!

◆「週刊文春ミステリーベスト10 2011

順位国内海外
ジェノサイド二流小説家
折れた竜骨犯罪
開かせていただき光栄ですエージェント6
マスカレード・ホテル007 白紙委任状
絆回廊 新宿鮫Xブラッド・ブラザー
ユリゴコロ背後の足音
麒麟の翼サトリ
メルカトルかく語りき忘れられた花園
真夏の方程式探偵術マニュアル
10転迷 隠蔽捜査4アンダー・ザ・ドーム


【関連過去記事】
【2011速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2011」発表!!

◆「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10」(講談社)

順位海外
背後の足音
エージェント6
死角 オーバールック
ブラッドブラザー
謝罪代行社
三つの秘文字
時の地図
夜明けのパトロール
探偵術マニュアル
10変わらざるもの


・関連過去記事
【2011速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2011」発表!!

【総括】

まずは国内編。

高野和明先生『ジェノサイド』、米澤穂信先生『折れた竜骨』。
今年は結果としてこの2強の一騎討ちに。

『ジェノサイド』が『このミス』『文春』、『折れた竜骨』が『本ミス』『早ミス』の1位をそれぞれ獲得。
互いに2冠に輝きました。

これに皆川博子先生『開かせていただき光栄です』と麻耶雄嵩先生『メルカトルかく語りき』と加えた4強が実質2011年のランキングを動かしていたように思います。

では、個別に見て行きましょう。

高野和明先生『ジェノサイド』。
2冠達成した本作ですが去年の貴志祐介先生『悪の教典』とほぼ同じポジショニング。
内容的には全く別なのですが、奇しくも共に「山田風太郎賞」受賞作であることも既視感を強めました。

第2回山田風太郎賞受賞作決まる!!高野和明先生『ジェノサイド』に!!

米澤穂信先生『折れた竜骨』。
こちらも2冠達成。さらに1位を逃した『このミス』『文春』でも2位をキープ。
万遍なく支持者を獲得した形になりました。
2011年のミステリを代表する作品と言えるでしょう。
同作者による「古典部シリーズ」が『氷菓』としてアニメ化されるなど2012年も目が離せません。

【緊急速報】「古典部シリーズ」アニメ化か?京アニさんが『氷菓』をアニメ化すると発表!!

そして、皆川博子先生『開かせていただき光栄です』。
すべてのランキングで3位!!
こちらも、どの評者からもバランス良く支持を得ている作品と言えるでしょう。
『このミス』の隠し玉によれば、『開かせて〜〜〜』続編の出版予定ありとのこと。

麻耶雄嵩先生『メルカトルかく語りき』。
1位こそ無かったものの、すべてのランキングで10位以内を完璧にキープ。
内容的に異色の実験作の意味合いも強かっただけに。この評価は実験が受け入れられた証拠か。
ちなみに、現在『メフィスト』にて『メルカトル鮎 悪人狩り』が連載中。
1話は『囁くもの』。メルカトルが鈴木君なみになっています。
その『神様ゲーム』シリーズも『オール・スイリ2012』に掲載。
木更津シリーズも連載されるとか。
2012年も目が離せない!!

大沢在昌先生『絆回廊 新宿鮫X』、沼田まほかる先生『ユリゴコロ』も『本ミス』以外すべてにランクイン。
『絆回廊』が『このミス』4位、『早ミス』と『文春』5位。
『ユリゴコロ』が『このミス』5位、『早ミス』6位、『文春』9位。
安定した支持を得ているようです。

管理人が注目したいのは、長沢樹先生『消失グラデーション』。
「第31回横溝正史大賞」受賞作にして『このミス』『本ミス』ともに6位の作品です。
管理人的にも2011年作品ではイチオシでしたが、いきなりの6位。
今後の飛躍に期待できる作家さんとの印象で、次回作が試金石となりそう。

他には、城平京先生『虚構推理 鋼人七瀬』。
名探偵に薔薇を』の著者の久しぶりの作品です。
『本ミス』4位となりました。
コミック原作として大成功を収めている城平先生ですが、小説でもこれを機に新作発表して頂きたいところ。
名探偵に薔薇を』みたいなのが読みたい!!

東野圭吾先生『麒麟の翼』は振るわなかったか。
マスカレード・ホテル』、『真夏の方程式』と3作に票が割れた可能性も考えられますね。
個人的に2011年東野圭吾先生作品ナンバー1は『マスカレード・ホテル』だと思います。
ちなみに『麒麟の翼』は2012年に映画公開が決定。

謎解きはディナーのあとで』が大ブレイク中の東川篤哉先生『放課後はミステリーとともに』。
こちらは『本ミス』9位。
個人的にもっと評価されてもよい作品だと思いましたが、ユーモアミステリは敬遠されがちなのかな……。
ちなみに2011年11月には『謎解きはディナーのあとで2』も発売されています。

ユーモアミステリといえば、奥泉光先生『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』も忘れてはいけない。
10位以内には存在しませんが、なかなかの作品。
2012年には「クワコーシリーズ」がドラマ化されるので要注目!!

そして、『本日は大安なり』がドラマ化される辻村深月先生。
2011年には『水底フェスタ』と『オーダーメイド殺人クラブ』が出版されています。
オーダーメイド殺人クラブ』は『早ミス』7位にランクイン。

次に海外編。

『二流小説家』が3冠達成(『早ミス』『文春』『このミス』1位、『本ミス』8位)。
ランク外だったのは『IN★POCKET』だけとの結果に。
これは怒涛の大本命か!?
とりあえず迷ったら『二流小説家』を読むべき!?

『IN★POCKET』で1位をとった『背後の足音』も忘れてはならない。
『このミス』『文春』ともに4位、『早ミス』6位。

『犯罪』も安定感を見せた。
『早ミス』『文春』『このミス』と2位。

『エージェント6』も『このミス』『文春』ともに3位、『早ミス』5位、『IN★POCKET』2位。
安定してます。

そして注目は『ブラッド・ブラザー』。
全ランキング10以内の皆勤を達成しています。
(『IN★POCKET』4位、『早ミス』6位、『文春』5位、『本格ミステリ』2位、『このミス』6位)
海外作品10位以内で皆勤賞はこの作品だけ!!
『エージェント6』同様に広く評価を得られる作品と言えるでしょう。

こんなところでしょうか。

まとめると、国内は『ジェノサイド』『折れた竜骨』『開かせていただき光栄です』『メルカトルかく語りき』を読めば良し!!
海外は『二流小説家』は読んでおくべきと言ったところか。

些か乱暴な気もするが、これで2011年のミステリシーンは大筋で押さえられる筈。

さて、ここで2011年で10位以内には無かったものの管理人がオススメしたい作品を幾つかご紹介。

まずは、北山猛邦先生『私たちが星座を盗んだ理由』(講談社)。
哀切が詰まった短編集です。
ちょっと憂鬱になりたいそんなときにオススメ!!

次に、深水黎一郎先生『人間の尊厳と八〇〇メートル』(東京創元社)。
表題作は「第64回日本推理作家協会賞【短編部門】」受賞作。
他の収録作も秀作揃いで面白い。
少し憂鬱な時や元気を失くした時に読むと勇気づけられる。

中山七里先生『連続殺人鬼カエル男』(宝島社)。
展開が圧巻。モチーフの使い方が上手い。
「最後の一撃」も決まってるし、サスペンスをお好みの方にオススメ。

それと、前述しているけど『放課後はミステリーとともに』や『消失グラデーション』は読んで損はないと思う。
オススメできる作品。

未読のもので気になっているのは『ビブリア古書堂の事件手帳』(メディアワークス文庫)。
話題ですね、気になります(by千反田える)。

それと、海外の『おやすみなさい、ホームズさん(アイリーン・アドラーの冒険)』。
そうなんです、アイリーン・アドラーがホームズを相手取って戦う物語。
なかなか良さそうです。

では、ここで2012年に発売が予定されているミステリシーンから注目したい作品を。

まずは、綾辻行人先生『奇面館の殺人』。
2012年1月5日発売だそうです。

『奇面館の殺人』発売日決定か!?2012年1月初旬、講談社ノベルスにて発売予定!!

ちなみに『メフィスト』にて一部先行掲載されています。
読んでみましたが鹿谷そっくりの作家が登場、そしてやはり中村青司の館が……。

米澤穂信先生は『リカーシブル』と、文春で書いた『満願』『万灯』など短編集の出版か。

そして、『叫びと祈り』で知られる梓崎優先生は『リバーサイド・チルドレン』。
2012年中の発売を予定しているらしいです。

梓崎優先生、最新作は「リバーサイド・チルドレン(仮)」!!舞台はカンボジアとのこと

『ななつのこ』で知られる加納朋子先生『七人の敵がいる』(集英社)がドラマ化されるのも気になる。
これは加納先生ブーム来るか。
でも、ドラマ化ならば『ななつのこ』にして欲しかった気も……。
ちなみに、加納先生は貫井徳郎先生の奥様です。

そして……2011年12月時点にして既に2012年ミステリ界の大本命が登場!!
それが法月綸太郎先生4年ぶりの長編新作『キングを探せ』(講談社)!!

『キングを探せ』(法月綸太郎著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

読んでみましたが、間違いなく面白い。
読み易さを兼ね備えながら本格もしています。
イチオシです!!

『奇面館の殺人』もあるし、2012年のランキングは苛烈なものになりそうか。
読者にとっては嬉しい1年になりそう。

以上、2011年ミステリ総括でした。

◆関連過去記事
2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

上記、ランキング中で気になる本がある方はこちら。


「このミステリーがすごい! 2012年版」です!!
このミステリーがすごい! 2012年版





「2012本格ミステリ・ベスト10」です!!
2012本格ミステリ・ベスト10





「ミステリが読みたい! 2012年版」です!!
ミステリが読みたい! 2012年版





「IN★POCKET 2011年11月号」です!!
IN★POCKET 2011年11月号





【関連する記事】
posted by 俺 at 12:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ミステリランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「キングを探せ」を読みたいのですが、法月綸太郎シリーズを1作も読んでません。順番に読まないと楽しさ半減してしまいますか?
Posted by meganegative at 2011年12月11日 16:04
Re:meganegativeさん

コメントありがとうございます(^O^)/。
管理人の“俺”です!!

ツイッターでフォローしてくださってますよね。
ツイートの励みになってます、今後とも宜しくお願い致しますね(^O^)/。

それで、お尋ねの件についてですが……。

大丈夫です!!
独立した長編になっていますので、過去作を既読でないと楽しめないことはありません。
過去作のネタバレもありませんし。
『キングを探せ』からシリーズに入ることも充分に可能であると思います(^O^)/。

ただ、心配されるのはもっともなことだと思います。
そこで、一応『キングを探せ』に出て来るシリーズのレギュラーについて説明すると、こんな感じです。

法月綸太郎:主人公、作家。父から聞いた情報をもとに推理を構築する名探偵。
法月警視:息子の綸太郎に事件について相談する。なかなかのやり手。
久能刑事:法月警視の腹心の部下、優秀。

この3人さえ知っておけば、シリーズはほぼ楽しめます。
良ければこれを機に「法月綸太郎シリーズ」もどうぞ!!
特に『法月綸太郎の功績』(講談社刊)収録の短編『都市伝説パズル』は傑作です。
Posted by 俺 at 2011年12月12日 22:23
返信ありがとうございます!
実はボクのミステリ情報の99%はミステリ通信からなんです(笑)

しっかりツイッターでもチェックしてますよ!これからも楽しみにしてるので続けてくださいね!

「キングを探せ」から読んでも大丈夫なんですね♪♪♪
早速読みたいんですが、家の近くの本屋には売ってないんです(苦笑)

手元に「雪密室」があるのでまずそれから読みたいと思います。
ネットで調べたら「都市伝説パズル」も評価高いので是非読みたいです。



Posted by meganegative at 2011年12月18日 22:21
Re:meganegativeさん

コメントありがとうございます(^O^)/。
管理人の“俺”です!!

そう仰って頂けると管理人冥利に尽きます。
これからも宜しくお願い致しますね(^O^)/。

『雪密室』読んでらっしゃるんですね。
あれもイイですよ〜〜〜。
そして『都市伝説パズル』も是非!!
Posted by 俺 at 2011年12月19日 23:10
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