2011年12月09日

「シャーロッキアン!」第23話「アイリーン・アドラーの光と影(中編)」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「シャーロッキアン!」第23話「アイリーン・アドラーの光と影(中編)」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

シャーロッキアン!1


<23話あらすじ>

・前編はこちら。
「シャーロッキアン!」第22話「アイリーン・アドラーの光と影」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)

サキに関連してアイリーン・アドラーを特別視する車教授に対し是方は正反対の立場をとっていた。

車の研究室を出た愛理に是方はアイリーン・アドラーの真実にについて語り出す。
是方はアイリーンのモデルが実在すると指摘。
是方が上げたのはアンナという女性だった。

『ボヘミアの醜聞』でのアイリーン・アドラーのような立場にあったアンナ。
アンナはアイリーンのように写真を返却せず、それを利用して脅迫したらしい。
生涯、付かず離れず援助を受け続けたそうだ。

つまり、ファンダメンタリスト(原理主義者)である車が語るアイリーン像はあてにならないと言う是方。

果たして本当に是方の言うとおりなのか?
愛理は悩み込むように。

その晩、サキとメールアドレスを交換していた愛理のもとにメールが届く。
サキからである、内容は驚くべきものだった。

翌朝、愛理は是方にメールについて相談することに。
サキのメールには「1万円でいいので貸してくれないか」と書かれていた。
写真を渡せば100万円になるのに、それを惜しんで1万円を借りようとしているサキの人柄は信用できないと切り捨てる是方。
愛理はどうしてもサキを疑うことが出来ず、救いを求めて車を訪ねる。

同行した是方は、自分はリアリストだが、車はファンダメンタリストであると真っ向から攻撃。

是方の主張を認める車。
しかし、実はこんな解釈もあるんだと言葉を続ける。

アイリーンは妊娠していた。
生まれて来る子供に父親の顔を教える為に写真が必要だったとの説を披露する。

この説に愛理の心は揺れる。
そんな愛理にどちらを正しいと思うかは君自身だと告げる車。

リアリストとファンダメンタリスト―――奇しくも、是方と車どちらを選ぶべきかとの問いにさらされた愛理は悩む。
サキの真実は何処に―――24話に続く。

<感想>

激動の第3シーズン5話目です。

いきなり、車VS是方の一騎討ちとなりました。
どちらを愛理が選ぶのか、それがそのまま愛理の恋の相手となりそうです。

とはいえ、本来はそんな問題ではないような気もするけど……。
だって、サキの問題と愛理の恋愛は別の話だもんね。

といっても、こっちの展開の方が物語として正しいのも事実。
では、車と是方どちらが正しいのか?

今回の展開から見れば、前回に推理(煙草を嫌う)した通りサキは妊娠しているとみてほぼ確実。
さらに、愛理と車の恋愛こそが物語の根幹でありメインでもある以上、車の説が勝利するのは決まりでしょうね。
つまり、サキは出産費用が必要な為に愛理にお金を貸すよう頼んだとなりそう。

こうなると、注目は是方がこの結論を機に愛理から身を引いてしまうのかどうか。
「君にお似合いなのは彼だ……君のことを一番よく知っている」とかで、身を引いてしまうかも。
個人的には今後も愛理を巡って鎬を削らせて欲しいし、意見を戦わせて欲しいので、まだまだ諦めないで欲しいなぁ。
2人の論争は「シャーロッキアン!」のキモになりそうな部分だし。

それと、車の「アイリーンが生まれて来る子供に父親の顔を見せる為に写真を渡さない」説には疑問がある。
父親は王である以上、メディアでの写真や似顔絵など顔が出る機会は多い筈なので顔を教えることは出来るのではないか?
その点が車の説は弱い気も。
もっともそれも、情の面からみれば「父親と母親が揃って写った写真にこそ意味がある」とアイリーンが考えたとなると有り得ないとは断言できないか。

リアリストとファンダメンタリストが語る1人の女性の「悪女性」と「聖女性」。
結局、アイリーンの真意は二元論で話すことではないのかもしれない。
子供を守る為にどちらの面も持っているのが女性であり、母親なのだから。

と、偉そうなことを言ってみたが、あなたはどう思いますか?

さて、果たして管理人の予測は当るのか?
気になる次回のエピソードとは……24話に注目です!!

ちなみにアイリーン・アドラーが活躍する小説が2011年11月25日に発売されています。
それが『おやすみなさい、ホームズさん(アイリーン・アドラーの冒険)』。
そうです、アイリーン・アドラーが主人公です!!

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◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・WEB漫画アクション
http://webaction.jp/

◆関連過去記事
・各話(1話から18話)批評(レビュー)に繋がる過去記事リンクはこちらから。
「シャーロッキアン!」(池田邦彦著、漫画アクション連載)1から18話までまとめ

双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第19話「ベイカー街の子犬」ネタバレ批評(レビュー)

「シャーロッキアン!」第20話「悲しい符合(前編)」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「シャーロッキアン!」第21話「悲しい符合(後編)」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「シャーロッキアン!」第22話「アイリーン・アドラーの光と影」(双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「シャーロッキアン!(1) (アクションコミックス)」です!!
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アイリーン・アドラーが主人公!?
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「シャーロッキアンへの道―登山口から5合目まで」です!!
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