◆「週刊文春ミステリーベスト10 2011」
各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。
順位 | 国内 | 海外 |
---|---|---|
1 | ジェノサイド | 二流小説家 |
2 | 折れた竜骨 | 犯罪 |
3 | 開かせていただき光栄です | エージェント6 |
4 | マスカレード・ホテル | 007 白紙委任状 |
5 | 絆回廊 新宿鮫X | ブラッド・ブラザー |
6 | ユリゴコロ | 背後の足音 |
7 | 麒麟の翼 | サトリ |
8 | メルカトルかく語りき | 忘れられた花園 |
9 | 真夏の方程式 | 探偵術マニュアル |
10 | 転迷 隠蔽捜査4 | アンダー・ザ・ドーム |
国内編1位は高野和明先生『ジェノサイド』に。
ネット上では『このミス 2012』でも1位との噂。
ちなみに『ジェノサイド』、『早ミス(ミステリが読みたいのこと、以下「早ミス」と表記)』では4位です。
そして、去年の『悪の教典』同様に「山田風太郎賞」受賞作。
そういえば、去年の「週刊文春ミステリーベスト10」の1位も『悪の教典』でした。
そのうち、「山田風太郎賞」受賞作が1位とのジンクスが出来そう。
・第2回山田風太郎賞受賞作決まる!!高野和明先生『ジェノサイド』に!!
・第1回山田風太郎賞受賞作決まる!!栄冠は貴志祐介先生に
2位は「古典部シリーズ」アニメ化で勢いに乗る米澤穂信先生『折れた竜骨』。
こちらは『早ミス』1位。
『このミス』でも上位確定との専らの噂。
まずは『本格ミステリ ベスト10』で1位をとるか?
・【緊急速報】「古典部シリーズ」アニメ化か?京アニさんが『氷菓』をアニメ化すると発表!!
3位には『早ミス』でも3位だった皆川博子先生『開かせていただき光栄です』がランクイン。
『ジェノサイド』、『折れた竜骨』同様にこちらも上位は確定との噂。
4位は東野圭吾先生『マスカレード・ホテル』。
2011年が作家生活25周年となった東野先生。
他の2作、映画化される「加賀シリーズ」最新作『麒麟の翼』、「ガリレオシリーズ」最新作『真夏の方程式』はそれぞれ7位と9位に。
10位以内に3作ランクインの快挙を達成。
管理人的にもこの3作の順序は妥当との印象。
ただ『真夏の方程式』はもう少し低くても不思議では無かった。
ちなみに「人気作品ランキング」中間結果が発表されています。
・東野圭吾先生「人気作品ランキング」中間結果発表!!
5位は大沢在昌先生『絆回廊 新宿鮫X』。
「新宿鮫シリーズ」の最新刊です。
6位は沼田まほかる先生『ユリゴコロ』。
沼田先生は出版社側からではなく、書店側からプッシュしている作家さん。
2012年にブレイクあるかも……。
8位は麻耶雄嵩先生『メルカトルかく語りき』。
驚愕のテーマで統一された短編集がランクインしました。
『早ミス』2位でしたが、こちらでは8位に。
『本格ミステリ ベスト10』では『折れた竜骨』との一騎討ちが予想されますが果たして!?
どうも『ジェノサイド』、『折れた竜骨』、『開かせていただき光栄です』、『メルカトルかく語りき』が4強と呼べそうです。
10位には「ハンチョウシリーズ」で知られる今野敏先生「隠蔽捜査シリーズ」最新刊『転迷 隠蔽捜査4』。
ここからは11位から20位までで気になった作品を。
11位には長沢樹先生『消失グラデーション』。
「第31回横溝正史大賞」受賞の新鋭がランクインです。
管理人的にも2011年作品ではイチオシ。
今後の飛躍に期待できる作家さんとの印象ですが、次回作が試金石となりそう。
・「第31回横溝正史ミステリ大賞」決定!!大賞は眼鏡もじゅ先生「リストカット/グラデーション」に!!
13位には奥泉光先生『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』。
「桑潟幸一シリーズ」の最新作です。
2010年度に高く評価された『シューマンの指』に比べると幾分小ぶりに感じられますが、この順位は流石の貫録。
・奥泉光先生「朝日新聞」にて取り上げられる!!
・「このミス!2011」5位の「シューマンの指」が音楽CDに!!さらに著者である奥泉先生がコンサートを!?
14位には第3回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作である深木章子先生『鬼畜の家』。
『早ミス』でも13位でした。
確実に20位以内を押さえていますね。
管理人的には同時受賞の『檻の中の少女』を評価しているのですが……。
15位は『本日は大安なり』のドラマ化も決まった辻村深月先生『オーダーメイド殺人クラブ』。
『早ミス』では7位。
気になったので読んでみましたが、本当に「ボーイ・ミーツ・ガール」でした。
16位には深水黎一郎先生『人間の尊厳と八〇〇メートル』。
「第64回日本推理作家協会賞」受賞作である表題作を含む短編集。
表題作は間違いなく傑作。個人的にはもっと評価されてもよい作品。
・第64回日本推理作家協会賞発表!!
・『蜜月旅行 LUNE DE MIEL』(深水黎一郎著、東京創元社刊『人間の尊厳と八〇〇メートル』収録)ネタバレ書評(レビュー)
17位は歌野晶午先生『春から夏、やがて冬』がランクイン。
『密室殺人ゲーム・マニアックス』は……ランクインせず。
・「密室殺人ゲーム・マニアックス(前編)」(歌野晶午著、メフィスト2010 vol3収録)ネタバレ書評(レビュー)
・「密室殺人ゲーム・マニアックス(後編)」(歌野晶午著、講談社刊、メフィスト2011 vol1収録)ネタバレ書評(レビュー)
18位は三上延先生『ビブリア古書堂の事件手帳』。
唯一のメディアワークス文庫作品です。
ネット上でも物凄く評価が高く、雑誌でも特集が組まれたほどの作品。
本作はシリーズ1作目で、シリーズ2作目が既に刊行されています。
19位には2010年を『悪の教典』で席巻した貴志祐介先生『鍵のかかった部屋』。
物理トリックとしてなかなかの作品が並びます。
そして、海外。
驚くべきことに1位、2位が『早ミス』と同じ作品。
それだけ完成度が高いということか。
1位は『二流小説家』。
これで『早ミス』に続き2冠達成。
3冠達成なるか?
2位は『犯罪』。
こちらも『早ミス』と同じ評価。
一方、『IN★POCKET』で1位だった『背後の足音』はこちらでは6位。
『早ミス』の4位からさらに順位を下げた。
そして、『早ミス』3位の『サトリ』は7位に。
逆に『早ミス』で順位を下げていた『エージェント6』は3位へと浮上(『IN★POCKET』2位→『早ミス』5位→『文春』3位)。
『エージェント6』と同じく『早ミス』で順位を下げた『ブラッド・ブラザー』も5位に(『IN★POCKET』4位→『早ミス』6位→『文春』5位)。
海外は比較的10位以内は固定された感じか。
注目は『二流小説家』。
果たして3冠なるか!?
以上、速報でした。
◆関連過去記事
【2011年のランキングはこちら】
・【2011速報】「ミステリが読みたい2012年版」発表!!
・【2011速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2011」発表!!
【それ以前のものはこちら】
・2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・【速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2010」発表!!
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