2011年12月14日

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第68話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第68話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧:

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。

小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

<第68話あらすじ>

雄大と関口は睨み合っていた。
雄大の手には起爆スイッチに繋がれた爆弾が握られている。
関口は迂闊に動けない。

均衡はあっさりと崩れた。
雄大は爆弾を関口へと投げつける。
関口は咄嗟に近くのベッドを盾代わりに。

そして、起爆……!!
関口の視界を光が包み込む―――。

その頃、翔太の車で脱出した大和たち。
後ろからは高野の車が迫る!!

と、ドドオォォォォォン……と鈍い音と共に衝撃が!!
発生源は翔太の家だ。

そちらに気を取られた高野。
ふと注意を戻せば翔太の車は消えている。
「しまった!!」歯噛みする高野だがもう遅い。

一方、重傷を負い入院している水原の元では所轄の刑事から聴取が行われていた。

朝霧を不審に思った水原が聴取。
しかし、そこで襲われ足を怪我した。
それでも、朝霧を追ったところ、再度襲撃されたと説明する水原。

現職警官である水原の証言は受け入れられて行くが―――。

そこで、水原は朝霧が殺害されたと聞かされる。
口封じを思い浮かべる水原の耳に爆破事件の情報も飛び込んで来る。
大和たちの無事を祈る水原。

同時刻、関口は……生きていた!!
翔太の部屋は跡形もなく吹き飛び、鉄骨はあちらこちらで露出している。
さながら、戦場のようだ。

瀕死になりつつも立ち上がる関口。
瓦礫に埋まった自身の銃を拾い上げようとするが、そこには何故か見覚えのある右腕もついていて……。

ハッとして自身の右半身を見やる関口。
そこには本来あるべき物が無くなっていた。
銃についてきた右腕は関口自身の右腕だったのだ!!

傷ついた野獣は雄叫びを上げる。
それは失くしたものを思い返す悲哀の叫びか、それとも復讐を誓う怒りの叫びか―――69話に続く。

<感想>


関口ぃぃぃ!!


「モンタージュ」6巻が2011年12月10日に発売されました。
この12月10日がどんな意味を持つ日か、「モンタージュ」読者の方はご存知でしょう。
そうです、43年前の三億円事件当日です。
43年の月日を経て、6巻が発売されるその日が当日だとは……。
狙ってのこと(考え過ぎ?)かと思われますが、凄いですね。

さて、驚きに浸るのはここまでにして。
今回も誰が何と言っても「関口」がメインの回でした。

よもやとは思いつつもまさかの生還です。
方法は室内にあったベッドを盾にするというもの。
完全に予想を上回っていました。

とはいえ、関口も無傷とはいきませんでした。
引き換えに右腕を失うことに。
これは大きいか。
銃の件でも分かるように関口は右利き、利き腕を失ったのは大きい。
そして、ダメージも根深い筈。
再登場シーンが怖いなぁ……まさかの義手でしょうか!?

一方、雄大。
こちらは生死不明。
起爆スイッチによるコントロール式爆弾であった以上、生存は厳しいと思われますが……。
わざわざ関口に投げて寄越しているのが怪しい。
劇中の基準から考えれば、起爆させつつ逃げることも可能!?
ただ、雄大は前回で相討ち覚悟らしき台詞を口にしており、ここで爆死したと考えた方が自然です。
しかし、それさえもフェイクなのでは……と思わせるところに雄大の恐ろしさがあることを考えると……。
うむむ……。

そして、大和たちは無事に離脱。
水原の聴取は無事終了。
水原は夏美と合流するか。

完全に雄大と関口が主役を食ってますね。
次は大和の活躍あるか?

一方、党本部に潜入した泰成の目的も気になる。
そういえば、雄大は顔を整形しているのか、だとすれば未だ顔の見えぬ眼鏡男の顔かも……との疑惑もある。
こちらも気になる……。

@大和たち(水原含む)
A沢田たち(眼鏡男、関口、朝霧)
B雄大一派
C泰成一派

Aの沢田たちも眼鏡男と沢田の間には含みがある様子。
決して一枚岩とは言え無さそう。

以上のように争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか?

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
69話に期待です!!

ちなみに、2011年12月10日に「三億円事件奇譚 モンタージュ」最新第6巻が発売されました。
その発売予定日は奇しくも43年前の三億円事件当日です。
購入希望者は本記事下部のアマゾンさんリンクから是非!!

◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から第60話までネタバレ批評(レビュー)まとめ(講談社ヤングマガジン連載中)
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2011年12月10日発売予定「モンタージュ(6) (ヤングマガジンKC)」です!!
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2011年9月6日発売「モンタージュ(5) (ヤングマガジンKC)」です!!
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2011年6月6日発売「モンタージュ 4 (ヤングマガジンコミックス)」です!!
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2011年3月4日発売「モンタージュ(3) (ヤングマガジンKC)」です!!
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10月6日発売「三億円事件奇譚 モンタージュ(1巻)」です!!
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