去年にはその著作『赤与田荘の殺人』をネタバレ書評(レビュー)しているのでご存知の方も多いかと思います。
・『赤与田荘の殺人』(鹿月四馬著、民明書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
そんな鹿月先生が満を持して今年発表された新作『4月にひっくり返った河馬』(民明書房刊)が、大ヒットを記録しているとのことです。
一説には公称30万部の売れ行きとのこと。
これを受けて「ミステリ通信 創刊号」では、あるルートを用いて鹿月先生にインタビューを要請。
これを先生は拍子抜けするほどあっさり了承して下さり、早速、インタビューすることに。
インタビュー日は、寒風吹き荒ぶ冬のある1日。
鹿月先生の指示に従い、ご自宅近くにあるという喫茶店で待ち合わせた管理人。
待つこと、30分。
指定時間は過ぎ、ルーズな方なのか、はたまたすっぽかされたかと不安に思い始めた頃、その方は現れました。
ぼさぼさの髪に伸ばし放題の無精髭、度の強そうな瓶底眼鏡をかけた先生は、お世辞にも恰好いいとは呼び辛い。
しきりに遅刻を謝罪するその姿もあって、頼りなさそうな方だなぁ……との第一印象でした。
実際、話し方も朴訥で誠実さは伝わるのですが、「この人が、あの著作をモノにしたのか」と疑わしく思えるほど。
結局、20分ほどでしょうか、当たり障りのない話題に終始していました。
ところが、いざその著作について話題を変えると印象は一変。
目は眼鏡越しにも分かるほど輝きを帯び、話し方も身振り手振りを交えた饒舌ぶり。
小さく見えていたその姿がたちまち大きく見え始め、その格好にもダンディズムさえ感じられるように。
管理人はすっかり先生のファンになってしまいました。
話題は、最新刊『4月にひっくり返った河馬』についてへと進みます。
先生は本作に込めた心情や仕掛けについて熱く語られました。
それによると、本作は実験作でありタイトルにこそ深い意味があるとのこと。
内容についてはあまり考えないで欲しいとのことでした。
と、あくまで謙虚な先生に、さらにファンになった管理人。
「売れ行きも凄いですね、これまでのが霞むぐらいとのことですが」と申し上げたところ、鹿月先生は「いやぁ、邯鄲の夢だよ」と発言。
「1日限りの売れ行きだけどね」と頬を緩められました。
口にしてから失敗に気付いたかなり失礼な管理人の質問にも、気を悪くされてはおられない様子で、管理人もホッと胸を撫で下ろすことに。
最後は、著作にサインを頂き、来年の再会を期して別れました。
かな〜〜〜り、記憶に残るインタビューとなりました。
鹿月先生と言えば、2011年のクリスマスイブには「クリスマスって何?」と発言し、世の独身男性諸氏の圧倒的な支持を受けたエピソードを持つ人物。
他にも「バレンタインには絶対に外出しない」などのポリシーの持ち主として広く知られています。
「ミステリ通信 創刊号」では、今後も氏を応援し続けていく所存です。
ちなみに鹿月先生のインタビュー内容詳細については、いずれお伝えできたらと思います。
では、4月1日にお伝えしました。
……さて、此処まで目にした方ならば本記事の意味については例年通りのものとご理解頂いているとおもいます。
ただ、ご存じでない方もいらっしゃると思うので、念の為に本記事の答えを下記アマゾンさんのリンクに託しました。
前述した鹿月先生のネタバレ書評(レビュー)をご覧になるのも良いかもしれません。