2011年も終わりを迎え、2012年に突入する本作。
そこで、2011年中のストーリーを振り返ることで今後の展開を予測しようとの企画です。
これまでのあらすじネタバレ批評(レビュー)はこちら。
・「週刊少年マガジン」にて「BLOODY MONDAY ラストシーズン」連載開始される!!まさかの藤丸とJ共闘!?
・「BLOODY MONDAY ラストシーズン」2011年7月15日現在までのストーリーを振り返る
・「BLOODY MONDAY ラストシーズン」2011年9月17日現在までのストーリーを振り返る
・「BLOODY MONDAY ラストシーズン」2011年12月7日現在までのストーリーを振り返る
では、1話から2011年末現在までのストーリーを。
<あらすじ>
九条と世界の要人が集まる会場が何者かに襲撃された。
「サード・アイ」は、九条子飼いの組織「クラウンズ」と共に事態の収拾にあたるが失敗し、会場を占拠されてしまう。
その頃、藤丸は以前の仇敵・Jと目的を1つにし全ての黒幕“物語綴(ストーリーテラー)”打倒の為に動いていた。
実は、九条こそが“物語綴”だったのだ。
シーズン2で拘束されていた響も、Jにより助け出されておりこの作戦に加わっていた。
しかし、「サード・アイ」は九条が敵であるとの事実を未だ知らない……。
一方、占拠に成功した“物語綴”こと九条は世界の金融システムを覆すことで覇権を握ろうと画策していた。
しかし、藤丸の活躍により金融機関のコンピュータが一斉に停止したことで計画に遅延を余儀なくされる。
何者かの関与を疑う九条。
その頃、「サード・アイ」は「クラウンズ」の生存者と共に一大反攻計画を立てる。
しかし、この計画はスパイにより筒抜けだった。
クラウンズこそは九条の私兵、その人員がそのまま敵に回っていたのだ。
多くの犠牲者を出したと思われていたクラウンズ側には1人の犠牲者も出ていなかったのだ。
加納も南海もこの事実を知らない……。
その頃、藤丸の手引きで事前に会場を脱出していた音弥と遥。
一度は追手を撃退したものの、藤丸の関与を隠蔽する為に遥が捕まることに。
しかし、計画遂行に必要な下準備の為に遥を危険に曝す他なくなってしまう。
大人しくしていれば命までは取られないと冷静なJだったが、藤丸は妹を助ける為に奔走。
響と音弥をフォローに回し遥を助けたことで計画自体に齟齬をきたしてしまう。
この穴は大きい。
自身のミスは自身で補うしかない。
藤丸は舞台となるタワーに乗り込むことに。
だが、これが更なるミスを招いてしまう。
いつまでも遥が帰って来ないことに不審を抱いた九条は警戒を強化。
結果、侵入経路にエレベーターを選択した藤丸に死の危険が迫る。
エレベーターの管理システムのハッキングによりこれを回避することには成功したが、目立ち過ぎた為に潜入が露見。
さらに、九条に藤丸が敵に居ると報せてしまう。
同時に、Jの存在も気取られることとなった。
九条は傘下のクラウンズに檄を飛ばすと、計画を予定よりも繰り上げることに決める。
一方、この苦境にJもまた非情な作戦を実行に移すことを決意する。
Jの非情な作戦とは藤丸の理想を実現するために物理的なフォローを行うものだった。
その頃、九条は人質の公開処刑を行うことで見せしめにするべく動く。
人質たちはクラウンズにより世界へと中継されたカメラの前で処刑されてしまう。
……が、これは藤丸の策だった。
公開処刑されたように見えた人質たちだが、実は処刑人に化けていた響により全員無事。
気絶しただけだったのだ。
そうとも知らぬ九条はクラウンズのリーダー“コンドル”と連絡を取り合い、加納と南海の抹殺を命じる。
“コンドル”は無線により部下から「排除成功」の報を受け取るが……。
藤丸の実力を知る九条は油断を見せない、早くも次の策を打つことに。
事あるを予測し用意していた“対藤丸の切り札”を切ったのだ。
人質の中に紛れ込んでいた切り札は、監視カメラから眺めているであろう藤丸に宣戦布告する。
その切り札とは―――因縁の相手・折原マヤ。
そして、マヤの周囲には響のクローンが3人もつき従うのだった―――2012年に続く。
<感想>
2011年最後の連載が12月27日に発売されました。
そこで、2011年の連載分をまとめておこうと批評(レビュー)してみました。
とはいえ、2011年12月7日までのものを以前にまとめているので実質はそれに2、3話加えたのみとなっています。
それにしても、今週ラストは衝撃でした……。
まさかのマヤ登場に響クローンが3体も。
横山三国志風に言えば「げげぇっ、マヤっっ……(矢が飛んで来る)」といったところでしょうか(なぜ、横山三国志?)。
しかし、クローン3体が出て来たことでクローンを身代りに本物の響の死んだふりがありそうで怖い。
それと、偽響が藤丸を騙そうとするとか。
後者については、シーズン2で藤丸が騙されていることからその名誉挽回に今回は見抜くとのシーンを入れてくる筈。
前者については、むしろ響生存に有利な条件っぽいか。
そして、加納と南海の殺害報告ですが明らかに眉唾。
台詞だけでコンドルの部下の描写はないし、これを信じる読者は1人も居ない筈。
信じる人は「BLOODY MONDAY」を知らないピュアな人です、自分の純粋さを誇って宜しい。
こうなると、藤丸は響か音弥経由で加納、南海とは接触済みっぽいなぁ……。
死んだと思われていた「サード・アイ」の若手も生きていると見るべきでしょう。
ただ、だからと言って藤丸が「サード・アイ本部」と意思疎通しているかどうかは不明。
それにしても、最近の展開は読者から裏をかきすぎて逆にパターンを狭めているような気がしないでもない。
2011年ではこんなところでしょうか。
ラストシーズンは如何なるラストを迎えるのか、シリーズ締め括りとされているだけに目が離せません。
今後に注目です。
◆関連過去記事
・ドラマ版の過去記事はこちら。
「ブラッディ・マンデイ2」(TBS系、2010年)まとめ
「セカンドシーズン」最終巻「BLOODY MONDAY Season2 絶望ノ匣(8)<完> (少年マガジンコミックス)」です!!
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