2012年01月17日

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第2話「右では殴らない(前編)」(1月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第2話「右では殴らない(前編)」(1月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

玲子(竹内結子)は監察医・国奥(津川雅彦)から、3人の男性が劇症肝炎で死亡し、体内から同じ違法薬物が検出されたと聞かされる。薬物は黒と白のカプセルの「ゼブラ」と呼ばれるものらしい。玲子は連続殺人事件として捜査すべきだと捜査1課管理官・橋爪(渡辺いっけい)らに進言し、島(小木茂光)らと共に捜査に乗り出す。
(@nifty tv番組表より)


では、続きから(一部、重複アリ)……

今回のネタバレあらすじは管理人なりに改変している箇所があります。
これが全てではなく、あくまで、こんなストーリーだったとのイメージ把握程度に留めてください。
では、ネタバレあらすじをどうぞ!!


男性3人が、違法薬物「ゼブラ」を摂取し劇症肝炎で死亡する事件が発生。
3人の共通項を探った玲子は3人が“ガチャゲー”の会員だったことが分かる。
“ガチャゲー”は、女子高生に流行のモバイルゲームサイトだった。

過去に3人と交流のあった複数の会員を追った玲子。
その会員たちの正体は、“ガチャゲー”のメイン客層となる女子高生たちだった。
いずれも援助交際をしており、自身の行いに疑問を抱いている様子もない。

井岡と行動を共にした玲子は、中の1人から、ガチャゲー会員の間で「クローンカード」が流行していると聞かされる。
「クローンカード」とはカードをコピーしたものらしいが……。
巧みに話を合わせ情報を引き出していく井岡に対し、玲子は会話についていけない。
遂には、余りに自由奔放な生態に触れ、頭を抱える始末。

一方、勝俣は事件そのものではなく「ゼブラ」を追っていた。
勝俣は、白狼会と反目する片桐組が、白狼会から「ゼブラ」を奪い、取り扱っていることを突き止める。
それとなく白狼会を煽り、片桐組とさらに争わせることで隙をつくり、両者を検挙しようと考える勝俣だが……。

玲子の捜査は進み、被害者と交流のあったとみられる“ガチャゲー”会員の中から1人容疑者が浮上する。
容疑者の名は、ハンドルネーム・シドこと、下坂雄一郎53歳・医師。
民間人ながら政策ブレーンに名を連ねる政財界の大物である。
しかも、違法薬物撲滅協会の理事でもあった。
医師の下坂ならば薬物の取り扱いにも慣れている筈だ。
犯人は下坂で決まりかと思われたが……。

橋爪管理官が渋る中、下坂を任意で事情聴取するべく動く玲子。

下坂家を訪ねると、あいにく下坂は不在。
下坂の妻と娘・美樹が応対に現れる。
井岡は美樹に「クレジットカードを持っているか?」と尋ねる。
美樹に代わり持たせていないと答える下坂の妻、美樹は隣で頷くばかりだが……。

下坂の帰宅を待ち伏せした玲子たちは下坂の身柄を確保する。
だが、下坂は“ガチャゲー”に覚えが無いと主張。
「好きなだけ調べればいい」とまで豪語する。

その頃、片桐組は白狼会の仕業に見せかけ「ゼブラ」を売りさばいていた。

一方、島の捜査により、六本木で白狼会がゼブラの取引を行っていると捜査本部に伝わる。
さらに、通信履歴から下坂が海外渡航中にもシドが現れていることも明らかに。
“ガチャゲー”は海外からはアクセス不可。
つまり、シドは下坂ではないことになる。

玲子は捜査ミスをしてしまったのか―――3話に続く。

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第3話「右では殴らない(後編)」(1月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

第2話で前後編となった「右では殴らない」。
1話に続き、原作から改変を加えてきました。
とはいえ、こちらの改変は時代設定と小物の追加といったところでしょうか。
1話ほどストーリーに関わる改変は加えられていないように思います。
こちらの方が、『シンメトリー』よりも改変の余地があったと思うのですが、後編で大幅改変が行われているのでしょうか。

まず、目立った改変点としては「勝俣の登場」。
原作『右では殴らない』では登場しなかった勝俣がこちらは登場しました。

次に、白狼会と片桐組の存在。
こちらも、原作未登場。
ミスリード要員というよりは勝俣の為の設定か。

そして、“ガチャゲー”に“クローンカード”。
こちらも、オリジナル設定です。

ここから原作『右では殴らない』のネタバレがあります。
おそらく後編の結末に直結します、注意!!


原作では“ガチャゲー”を介してではなく、援助交際それ自体が物語の根幹に横たわります。
ドラマ版の「クローンカード」に当たるものはなく、父親名義の携帯を使用した美樹が援助交際を行っており、そこで知り合った医大生に貰った薬を援助交際相手に渡したところ、劇症肝炎で死亡してしまう。
医大生は美樹を薬で殺害し独り占めするつもりだったが、美樹が薬をバラ撒いたことで思わぬ結果を生んだとのストーリー。

なお、タイトルである『右では殴らない』の理由は最後で明かされており、こちらの理由に興味のある方は過去記事『シンメトリー』ネタバレ書評(レビュー)をどうぞ。
そちらにて明かしております。

予告を視た限りでは、ドラマ版も美樹や医大生などについては原作に忠実な模様。

ちなみに原作の見どころは、玲子と美樹の対決シーン。
美樹は良家の子女であることから、両親に援助交際をバラされるのを恐れ足掻くのですが、それをどう玲子がいなすのかが注目ポイント。
こちらがドラマ版に引き継がれているのか、後編に期待です!!

『右では殴らない』ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。

・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ2作目「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
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・シリーズ4作目「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズスピンオフ作品「感染遊戯」です。
「感染遊戯」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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【ドラマ版】
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posted by 俺 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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