月曜ゴールデン「ヤメ判 新堂謙介 殺しの事件簿2 温泉の町箱根で謎の連続殺人！３年前のある事件…二人の母の人生が狂った愛と狂気と復讐の哀しき結末とは」（1月23日放送）ネタバレ批評（レビュー）

月曜ゴールデン「ヤメ判　新堂謙介　殺しの事件簿2　温泉の町箱根で謎の連続殺人！３年前のある事件…二人の母の人生が狂った愛と狂気と復讐の哀しき結末とは」（1月23日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

＜あらすじ＞

現在は清掃員としてビルなどの掃除をしている新堂謙介（橋爪功）は、元東京地裁判事である。新堂は、上司である堀切努常務（石橋蓮司）の依頼を受けて、箱根のホテルなどの清掃をするために出張することになった。堀切は元検事で、新堂とは気心の知れた仲だ。しかし、本当の目的は、堀切の知人で箱根でホテルを経営している三笠良治（丸岡奨詞）の会社の株を買ったオダシン不動産の社長・諸星美樹（池上季実子）の真意を探ってほしいということだった。
ところが、新堂の着任早々、新堂たちが清掃するホテルからコンパニオンの三好遥香（多岐川華子）が転落死する。死体の不可解な姿を見て、新堂は遥香が何者かに殺されたのではないかと、捜査に当たる大八木徹警部補（今井雅之）に不審な点を指摘する。遥香を追うように、オダシンの顧問弁護士・草野正孝（藤田宗久）も別の場所で転落して死体となって発見された。ここでも新堂は殺人事件ではないかと推理を披露する。二人を殺したのは同一犯人なのか。
新堂の仕事仲間・竹内朝子（笛木優子）と宝木五郎（鶴田忍）は、事件について興味津々だ。新堂は、二人と一緒に居酒屋で事件のポイントを整理する。この時、後で入ってきた近所にある旅館の仲居・野村静子（黒田福美）と五郎が親しく言葉を交わす姿を見て、新堂は微笑ましく思った。
さて、本来の目的を果たすため新堂はオダシン社長の諸星美樹に面会する。すると三年前にオダシンの社員が起こした交通事故で、被害者が死亡していたことが分かった。その時、事故を担当したのが草野弁護士で、会社に有利な証言をした目撃者が殺されたコンパニオンの遥香だったことも判明した。三年前の交通事故と、今回の連続殺人事件は関連があるのではないかと新堂は推理を働かせ、ある人物が復讐を企てていると気付くのだった…。

（月曜ゴールデン公式ＨＰより）

では、続きから……（一部、重複あり）。

舞台は1年前、1人の男性が警官に追われ崖から転落死を遂げていた。

そして、1年後。
謙介は堀切の依頼で三笠グランドホテルを助けるべく箱根へやって来ていた。
そこでコンパニオンの遥香が殺害されてしまう。

宝木五郎の姪で所長代理の竹内朝子は、今回の事件を解決することで堀切常務の評価を得て東京本店の警備部に所属したいとの野望があった。
率先して捜査に首を突っ込む朝子に引きずられるように謙介も事件に関わって行く。

そんなある日、朝子や宝木五郎と飲みに出かけた謙介はそこで五郎と親しく会話を交わす女性を見かける。
女性の名は野村静子。
彼女の息子は砂肝炒めが好きらしい。

殺されたコンパニオン・遥香が男性と揉めていたことが判明。
金銭関係が原因らしいが……。
様子を見ていた三笠グランドホテルホテルの従業員により、相手の男がバッジを着け先生と呼ばれていたことが判明。
謙介は弁護士が相手だと見抜く。

その夜、遥香と争った相手である草野弁護士も殺害されてしまう。

謙介は三笠のアイデアで株主に化けてオダシンの社長・諸星美樹に接触する。
美樹はカナダに留学する息子・芳樹を溺愛しているらしい。
さらに、草野がオダシンの顧問弁護士だと判明。

続いて、草野が担当する筈だったセミナーを代わって担当した勝間弁護士から情報を引き出す謙介。
諸星と草野の縁は、3年前にオダシンの社員が起こした交通事故の弁護を草野が担当したことに始まるらしい。

三笠グランドホテルで静子と再会する謙介。
静子はホテルの従業員だったのだ。
1年前から此処で働き出したと語る静子だが、その風格は熟練の域に達していた。
感心する謙介に、静子は「草履も息子に買って貰いました」と笑いながら語る。

5年前に草野が担当した裁判で被害を実際よりも大きく申告したことで弁護士会から懲罰を受けていたことが判明。
どうも、草野は悪徳弁護士だったようだ。

さらに草野が担当した3年前の事故にも不審な点があるらしい。
事故の被害者は箱根の蕎麦屋の主人・仁科和彦。
加害者はオダシンの社員・本田淳史。
本田は仁科を轢き逃げし翌日になって出頭したと言う。
当初、飲酒運転を疑われたが、本田が酒を飲めなかったことからその可能性が否定。
結局、本田は懲役2年6ヶ月で確定していたが……。

この裁判記録を調べた謙介は目撃証人に遥香の名前を見つける。
遥香と草野、事故の関係者が2人も死亡している―――遺族の復讐を考えた謙介は仁科の妻を訪ねる。

だが、仁科の妻は肝心の本田は既に死んでいるので復讐などしないと語る。
1年前に本田がオダシンの金を横領し逃げる途中で崖から転落死していたのだ。

遺族の復讐ではないと判断した謙介は事故の再現を提案。
遥香の目撃状況を演じる謙介、朝子、五郎。
遥香からでは運転手の顔が分からないことに気付いた謙介は遥香が偽証したと気付く。
一晩の間に加害者が入れ替わった可能性があるのだ。
本田は真犯人の身代わりかもしれない……。

同じ頃、諸星美樹は留学から帰国する息子・芳樹を伴い三笠グランドホテルで食事会を開こうとしていた。
その話を聞きつけた謙介は、芳樹を待ち伏せる。

芳樹が事故と同じく3年前からカナダに留学していたことが判明。
芳樹と本田が同級生で友人だったことも明らかに。

謙介は1つ疑問を抱いていた。
何故、本田がオダシンから金を持ち逃げしたのか、身代わりの報酬を受け取ったのではなかったのか？

静子と楽しく飲んでいた五郎。
だが、ある新聞記事を見せた途端から静子は何か物思いに耽るようになってしまう。
五郎からその話を聞いた謙介は静子が見た記事が草野の死亡記事であることに気付く。

その頃、美樹は何者かに電話で密会を持ちかけていた。
ある話について決着をつけようとしているらしいが……。

静子は何かを隠している、そう感じた謙介。

静子は本名を名乗っているのか？
そう疑惑を抱いた謙介は五郎に依頼し静子の財布を確認して貰う。
そこにあった名は―――本田静子となっていた。
五郎は静子の犯行を否定、「酒も飲めないいい息子だって聞いたよ！！」と主張する。
だが、事故の身代わりとなった本田も「酒が飲めない体質」だった……。

食事会の当日、三笠グランドホテルに現れた諸星美樹が何処かへと消えた。
同時に静子も姿を消してしまう。

2人はホテルに併設する教会で落ち合っていた。
美樹は静子が草野を殺害したことを黙っていることを条件に3年前の事故の真相を伏せておくよう取引を持ち掛ける。

遥香が殺害された翌日、美樹は草野から静子を見たとの報告を受けていた。
草野は報酬に不満を持った遥香が静子に3年前の事件の真相を告げたのではないかと疑っていた。
そこで、遥香が静子に殺害されたのでは……。
それを聞いた美樹は静子殺害を草野に指示する。
ところが、今度は草野が殺害されてしまった。

美樹は静子を脅迫するが、息子を馬鹿にされた静子は逆上する。
美樹に襲い掛かる静子だが、駆けつけた謙介と五郎に引き離される。
そこへ朝子に続き、芳樹も登場。

事件の真相を明かそうとしない美樹だったが、芳樹が「知りたい」と切望。
美樹に代わり静子は自身の知るすべてを語り出す。

息子が轢き逃げしたとは信じられなかった静子。
だが、罪を償った息子は「オダシンで重要なプロジェクトを任せて貰えるから」と真相を語らない。
それどころか、オダシンに復帰した後に横領の罪で追われ転落死してしまう。
息子の鞄の中から大金が見つかったが、静子は信じられない。
芳樹なら何かを知っているのでは……と考えた静子は彼の帰国を箱根で待った。
そこで、遥香と草野弁護士の会話を聞いてしまう。
3年前の事故が仕組まれたものだと知った静子は遥香を追及し、抵抗され誤って殺害してしまう。
さらに草野弁護士に呼び出された夜、草野は静子を殺害しようと迫り、静子の抵抗に遭い死亡してしまったのだった。

これを聞いた芳樹は美樹の反対を押し切り、3年前の事故が自身の手によるものと認める。
3年前、飲酒運転していた芳樹は仁科を轢き逃げした。
オダシンへと駆け込んだ芳樹は美樹とそこにやって来た本田に事態を明かす。
芳樹は本田に「助けてくれ」と縋り付く。
「幹部に取り立てる」との美樹の言葉と情に絆された本田は身代わりを引き受けたのだった。

証拠がないと主張する美樹。
そこへ美樹の部下・加藤が現れ全てを告白する。

本田が捕まった後、芳樹は逃げるように国外へ留学。
その間に、本田が罪を償いオダシンに復帰。
ところが、美樹は「平社員が芳樹に近づくな」と罵倒。
さらに「嫌なら他社へ行け」と言い捨てる。
加えて、本田が事故の真相を何処かで漏らすかもと恐れた美樹は横領の罪を着せることを思いつく。
そこで、部下の加藤に指示して本田を罪に嵌めた。
結果、逃亡した本田は転落死したのだ。

美樹は「自分は手を汚していない、何もしていない」と連呼。
遂には「父親に認知もされなかった芳樹の為に仕方なかった、何が悪い」と開き直る。
そんな美樹を厳しく諭す謙介。

こうして、事件は解決した。
連行されて行く美樹や静子を背に、謙介たちは今日の仕事を果たすべく動き出すのだった―――エンド。

＜感想＞

「ヤメ判　新堂謙介」シリーズ第2弾です。
前作は2011年4月4日に放送されており、実に9ケ月ぶりの新作となりました。
前作についてはネタバレ批評（レビュー）ありますね。
興味のある方はどうぞ！！

・月曜ゴールデン　ヤメ判　新堂謙介　殺しの事件簿「家庭と職を捨てた元エリート判事…莫大な遺産を巡る殺人の謎に挑む！遺言を覆す意外な真実？父娘の絆は取り戻せるか」（4月4日放送）ネタバレ批評（レビュー）

本作は原作なし、オリジナルです。
では、ドラマの感想を。

前作が「父と子の情」だったのに対し、本田親子と諸星親子を通じて「母と子の情」がテーマとなった本作。
「情」では大きく訴えかける部分がありグッと来ました。

前作の設定は殆ど引き継がれませんでした。
千鶴は無理でも、安子くらいは出て来るかと思ったのですが……。
五郎のセリフで千鶴の存在が匂わされたくらいかな。
ただ、シリーズ前作を視ていない人にとってはこれくらいの方が良いでしょう。

今回、気になったのは次の2点。

美樹は横領の罪で本田を罠に嵌めようとしたけど、逮捕されたらそれこそ本田は真相を明かしそうなものだけどなぁ……。
なので、結果的に口封じとなった本田の転落死が美樹が意図してのことではないのには驚いた。
そもそも、草野と遥香は厚遇しておいて、何故、肝心の本田を軽んじるのだろうか。
本田も約束通り厚遇すべきではなかろうか。
仮に本田を警戒するならば、草野と遥香も警戒すべきだろうに。
現に遥香がきっかけで静子に気付かれてるし、納得いかないなぁ……。

それと、遥香と草野の会話をすべて聞いていたホテルの従業員は客の会話を盗み聞きし過ぎ。
かなりコワイ。

他はかなりまとまっていたように感じるのでシリーズ次回にも期待！！

＜キャスト＞

新堂謙介（しんどうけんすけ）：橋爪功
○
竹内朝子（たけうちあさこ）：笛木優子
宝木五郎（たからぎごろう）：鶴田忍
○
諸星美樹（もろぼしみき）：池上季実子
○
野村静子（のむらしずこ）：黒田福美
○
草野正孝（くさのまさたか）：藤田宗久
勝間秀則（かつまひでのり）：横堀悦夫
三笠良治（みかさりょうじ）：丸岡奨詞
三好遥香（みよしはるか）：多岐川華子
○
大八木徹（おおやぎとおる）：今井雅之
真下啓介（ましたけいすけ）：由地慶伍
○
堀切努（ほりきりつとむ）：石橋蓮司　ほか

（順不同、敬称略、公式ＨＰより）

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Comments

途中で父の世話をしていたので、解決を見損ねました。真相がわかりやすかったです、ありがとうございました

本田を冷遇してどうするつもりだったのか、ホント謎ですね。それほどどんでん返しもないシンプルな筋なのに

なんの関係もない朝子が「２年６月は軽すぎる！」とヒステリックに何度も叫んでいた割に、殺人事件の方は興味本位、というギャップに頭がクラクラはしました
が、あれはひき逃げ被害遺族の復讐かと思わせるためだったんですね
橋爪功と鶴田忍がシブくて最高でした

Posted by victorykitty at 2012年01月24日 04:03

Re：victorykittyさん

コメントありがとうございます(^O^)／。
管理人の“俺”です！！

お役に立てたようで良かったです(^O^)／。

本田の件は1日たった今でも謎です。
草野と遥香を厚遇していたのだから、本田についても同様にするべきだと思うのですが……。

キャスト、本当に良かった！！
橋爪さん、鶴田さん、石橋さん、笛木さん、池上さん、黒田さんと好演でした。
シリーズ次作にも期待しちゃいますね(^O^)／。

Posted by 俺 at 2012年01月24日 23:40