2012年02月04日

金曜プレステージ「鬼刑事 米田耕作〜銀行員連続殺人の罠〜エリート女性銀行員首吊り死!?連続殺人の罠!室蘭〜熱海〜大阪最果てに消えた1億円“謎の男女”の正体は3ミリの紙片が暴き出す女の憎悪と悲しき過去愛の事件簿」(2月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「鬼刑事 米田耕作〜銀行員連続殺人の罠〜エリート女性銀行員首吊り死!?連続殺人の罠!室蘭〜熱海〜大阪最果てに消えた1億円“謎の男女”の正体は3ミリの紙片が暴き出す女の憎悪と悲しき過去愛の事件簿」(2月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁総務部文書課の一室で、定年間近の米田耕作(中村梅雀)は「警察功績章」、「感謝状」などの各種賞状に名前を書く作業をしている。数々の発注書の中には、サイバー対策室の八坂健太郎(山本耕史)が、インターネット捜査で通り魔殺人を未然に防ぎ、取り調べでも自ら自供させ、起訴に持ち込んだという功績がたたえられた件があった。これまで現場主義で行ってきた米田は、コンピューター頼りの捜査方法に疑問を持ちつつも、パートの川西美智子(茅島成美)と共に、賞状の名前書きの作業を続けた。
同じころ、シティホテルの702号室で、銀行員・奥寺洋子(中島ひろ子)の遺体が発見された。捜査一課へ来たばかりの八坂は、現場検証を行うため現場へ急ぐ。現場に到着した八坂に鑑識官は、遺書が残され、室内を物色をされた形跡もなく、かもいの痕跡、体重などから首つり自殺である可能性が高いことを伝える。八坂はパソコンを片手に、過去の自殺事例を調べ、鑑識官の言葉通り自殺と断定した。八坂が警視庁へ戻ると、一課長(矢島建一)から洋子は内偵捜査中の一億円の横領の疑いがある重要参考人で、東室蘭署が洋子の行方を追っていたと伝えられる。横領された一億円は不明のままであり、重要参考人も自殺し、焦りを感じた一課長は、米田に事件の捜査をするように依頼する。
米田は早速、洋子の遺体が発見された現場へ向かう。現場の状況や、洋子の行動を調べると不審に思う点が多々あり、米田にはそれが自殺には思えなかった。さらに、客室係に当日のことを質問すると、洋子が宿泊した隣りの部屋の703号室に慌てて入る不審な男を目撃したとの情報を得た。調べると703号室に、同日、宿泊していたのは偽名のカップルであることが分かった。カップルの男性は、渡辺修二(大浦龍宇一)という、過去二回結婚詐欺で逮捕されたことがある男だった。また米田はゴミ集積所で、703号室のゴミ箱から室蘭病院と書かれた薬袋を発見していた。洋子と渡辺2人とも室蘭に関係が深く、渡辺が洋子の死に関与しているのではないかと米田は推測する。自殺とみていた八坂は、他殺だと言う米田に反感しつつも、米田と一緒に事件を再び捜査することになる。
米田と八坂が捜査を始めると、洋子が死ぬ前に別のシティホテルに若い女(安達祐実)と一緒に訪れていることが分かった。そして、その若い女の筆跡と、渡辺と一緒にホテルに泊まっていた女の筆跡が一致し、渡辺と洋子と若い女の3人がつながっていることが明らかになった。
米田たちは渡辺と半同居状態の関貴子(宮下ともみ)のもとを訪ねる。すると貴子から渡辺が死んだと聞かされる。貴子の話によると、渡辺の遺書が残されており、数日前にフェリーから人が落ち遺体がまだあがっていないという事故の人物こそ渡辺なのだと言う。驚く米田だが、何かを思い出したように、渡辺の遺書を手に貴子の元を後にする…。
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

フェリー乗り場の監視ビデオを確認した米田は、転落死したのは渡辺ではなく小平だと見抜く。
そのVTRをもとに中野麻衣が容疑者として浮上する。

麻衣を追った米田と八坂は室蘭で麻衣を捕まえる。
麻衣によれば、渡辺は生きており東京に居るらしい。

八坂は、「渡辺に利用された」と麻衣に教えるが、あくまで麻衣は渡辺を庇う。
そんな麻衣の姿に同情する八坂。
さらに「修ちゃんの作るカルメ焼きが好きだったの……」と語る麻衣の健気さに惹かれる。

これが影響したのか八坂は主犯は渡辺、麻衣は利用されただけだと主張。
主犯が麻衣であるとする米田と真っ向から対立する。

麻衣の取り調べを行うことになった八坂だが、麻衣の言葉を信じる余り、どうしても渡辺を犯人にしてしまう。
そこへ割って入る米田。
渡辺の薬袋など、麻衣が渡辺を犯人にする為に仕掛けた罠だと断言し、犯行の自白を迫る。

直後、麻衣は黙秘を敢行。
以降、だんまりを貫くことに。

麻衣を犯人だとする米田は、奥寺と小平を麻衣が殺害した動機が復讐にあると看破。

一方、八坂が自白に追い込んだ容疑者が裁判で自供を翻してしまう。
これにより、八坂の手柄は消滅してしまう。

鑑識により、現場からぼっこいもが見つかる。

手柄が消滅し意気消沈する八坂だったが、麻衣が「渡辺の作ったカルメ焼きが好き」と語っていたことを思い出し「パティシエ」をしている女性のブログを調べる。
結果、大阪在住のパティシエ女性のブログに掲載された写真に渡辺の姿を発見する。

八坂は大阪へ直行、渡辺を捕えることに成功する。

一方、麻衣は自殺未遂を図るが米田に止められ一命を取り留める。

逮捕された渡辺によれば、主犯は麻衣。
すべて麻衣の指示に従っただけだと言う。
奥寺を殺害したのも麻衣らしい。
しかも、復讐を手伝っただけだとの言葉も飛び出す。

麻衣の取り調べが再開。
「ぼっこいも」を差し出す米田に警戒心を示す麻衣。

麻衣の過去について調べたことを明かす米田。
過去、麻衣には里志という子供が居た。
麻衣は里志のことを考えて奥寺に全財産を通帳で預けた。
ところが、奥寺は小平と不倫に走り、麻衣の金を使い込んでしまった。
そこへ里志の手術が必要となったのだが、使い込まれた為に手術台が不足し、里志は死亡してしまったのだ。

奥寺を恨みに思った麻衣は渡辺を使い誘惑させると、1億円を横領させたのである。
ところが、奥寺は1億円のうち9700万円を何処かに隠してしまった。
何度となく在処を明かさせようとする麻衣だが、奥寺は「まだ早い」と繰り返すのみ。
業を煮やした麻衣は奥寺を殺害してしまう。

その後、9700万円を捜して小平に近付いたが彼は預かっていなかった為に、麻衣により殺害された。
これが事件の全貌だったのである。

奥寺を憎む麻衣に米田は語る。

奥寺は金を里志の墓に隠していた。
7回忌が来て、麻衣が里志の遺骨と過ごそうとすれば気付く筈だったのだ。

「それが……洋子の償いだったんだよ」
米田が麻衣に熱く告げる。
渡辺が麻衣を主犯だと言った理由も麻衣に自殺させないよう逮捕してもらう為だった……らしい。

これを聞いた麻衣は大粒の涙を流すのだった。

こうして、事件は解決した。
この功により、八坂は表彰されることに。

「罪を憎んで人を憎まず」
米田の書がアップになる―――エンド。

<感想>

原作は矢島正雄先生『鬼刑事 米田耕作―銀行員連続殺人の罠』(文藝春秋社刊)。

<あらすじ>

2月放送フジテレビ「金曜プレステージ」話題作のノベライズ化

1億円を横領した銀行員の女が東京のホテルで自殺した。警視庁捜査一課で「鬼の耕作」「落としの耕作」と呼ばれた老刑事が闇に迫る

都内のホテルでエリート女性銀行員が自殺した。この事件を他殺と見抜いた男こそ、かつて「落としの耕作」と呼ばれた鬼刑事・米田耕作だった。「殺しとなれば、ホシは本当に命を賭けているんだ。それを突き崩すにはネタしかねんだ。刑事が命がけで集めた真実しかねんだ!」。元サイバー対策室の若き刑事八坂健太郎を相棒に、定年間近の名刑事が連続殺人の謎に迫る!
(文芸春秋社公式HPより)


では、ドラマの感想を。

今回は久しぶりに愚痴ります。
管理人のいつものアレです。
読むと不快になる恐れがあります、注意!!


今日は心が疲れているのかもしれない。
だから、こんな感想になるのかもしれない。

その上でまず一言、キャストに責任はない。
あるとすれば、ドラマそれ自体にあったと思う。

本当に、盛り上がりに欠けるドラマだった……。
本来、丁々発止である筈の台詞の掛け合いも何処か上滑り気味。
見てて寒々しいことこの上ない。

ストーリー自体も山場らしい山場がない。
あったのかもしれないがさらっと流しちゃってた感じ。
今こうしている間にも、内容はどんどん忘れ去られている。
たぶん、明日には覚えていないだろう。

洋子の償いは償いになっていない気が……。
どうしても、9700万円を渡したいのならば会った際に渡せばいいし、隠し場所を執拗に隠す必要もない。
そこが、どうにも洋子の自己満足のような気がしてならない。
第一、償いというのならばむしろ、麻衣の手を汚させないようにするのが筋のような気が……。
それをドヤ顔で主張されてもうすら寒いばかりだ。

カルメ焼きとパティシエのブログの展開には背筋が凍った。
脅威を感じたほどだ。
ご都合という一言では解決できない何かがあれにはある。

音楽も1つ1つは悪くはないが、シーンと組み合わせるとどこかチグハグな印象。

結果として、全体がどうにも噛み合わず上滑り。
見ていて辛いどころか怒りが湧いてきたのは久しぶりだ。
ネタバレあらすじを書く手も止まりがちだった。
これの続編はないと思うし、またあってはならない筈だ。
2時間ドラマファンの1人として切に願う。

<キャスト>

米田耕作:中村梅雀
八坂健太郎:山本耕史
中野麻衣:安達祐実
渡辺修二:大浦龍宇一
奥寺洋子:中島ひろ子
松井雄一:新井康弘
小平涼児:見栄晴
久保康弘:矢島健一 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


「鬼刑事 米田耕作―銀行員連続殺人の罠 (文春文庫)」です!!
鬼刑事 米田耕作―銀行員連続殺人の罠 (文春文庫)



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